【グランクレスト大戦】黒套騎士譚①【異聞絶望】

らこーと・まるたいゆ @gc_340K

ラコート・マルタイユ 同盟/君主 #黒套騎士譚 同盟の民の日常を取り戻すべく戦う若き騎士。真面目で正義と清廉さを善しとし、絶望の中でも騎士道を歩まんとする 【設定】 privatter.net/p/2258110 【本垢】 メーディア・エカルラート(雑多垢) @inugilius

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＃異聞絶望キャラ紹介 名前:ラコート・マルタイユ 男/20歳 同盟/君主 同盟の復興及び、民の「当たり前の日常」を取り戻すべく戦う騎士。 絶望の中だからこそ、騎士道を守ろうとする真面目な性格。 同盟の紋章が背中に入ったぶかぶかの黒いコートを着ている。 #黒套騎士譚

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@gczetubou ＃異聞絶望キャラクター登録 【名前】ラコート 【クラス】君主 【所属】同盟 【ＨＰ】55 【取得オプション】 《▲いわくつきの武具》 《▲呪われた武具》 Bコース《▲邂逅の紋章》 【使用タグ】#黒套騎士譚 オプション追加します。

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1.生き残りたい？死んでもいい？殺すつもり？ チキンプレイで生き残らせるつもりだけど、死んだらそこで終わるつもり。 2.交流ガンガンやりたい？マイペースでいきたい？ 致命的にリアル行動値が無いのでマイペースで。データ的に支援はもらうけどロールと展開がっつり絡めるのは厳しい。

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3.希望になりたい？ 美味しい役なのに満足にロールできなさそうなので、なるべく他の人に譲りたい。ただ、PCのコンセプト的には断らない。 4.反英雄側寝返りたい？蝙蝠？徹底抗戦？ PC的に徹底抗戦1択。 全体的にロール薄味自己完結型アカウントだよ。

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ラコートでGC大戦50の質問 異聞7の質問 privatter.net/p/2296353 というわけで答えた。 あんまり面白みが無くてごめんやで。 twitter.com/gc_340k/status…

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GC大戦50の質問 異聞7の質問 privatter.net/p/2295598 キャラ固める為に作ったよ。興味あったら好きに答えてね。

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1.生き残りたい？死んでもいい？殺すつもり？ 2.交流ガンガンやりたい？マイペースでいきたい？ 3.希望になりたい？ 4.反英雄側寝返りたい？蝙蝠？徹底抗戦？

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戦火の過ぎ去った丘。 絶望の最中にある世界において、死の静寂のみが安らかである。 生き延びた者は既に撤退し、土は焼け、草木は踏み躙られて血に染まり、死体ばかりが置き去りにされた頂。 #黒套騎士譚

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そこに、一人の男が立っていた。 身の丈程もある斧槍を下ろして、己の白銀の足甲が赤黒く汚れているのをぼんやりと眺め、所在なさげに風に吹かれている。 #黒套騎士譚

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もうじき夕陽が沈むという辺りで、麓から足音が近づいてくる。 同時に、何か重量のあるものを投げ捨てるような鈍い音、金属同士が衝突する耳障りな音、そして車輪の軋む音を立てて、それは頂点に辿り着いた。 #黒套騎士譚

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「《屍肉喰い》か」 そこで漸く、男は振り返った。 「邪魔です」 女は、男の足元にあった死体を一瞥し、手にした大剣で腕を切り落とした。 そのまま拾い上げたままに傷口にかぶりつき、流れ出る血液を飲み下す。 #黒套騎士譚

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ごくごくと喉を鳴らし、溢れ出る一口目を吸い終えると、大剣を地面に突き立て、片腕を無くした死体を台車に投げ捨てた。 男は女を咎めるような視線で見遣ったが、女は気に留める素振りは無い。 残った血を吸い尽くすと、中身の無い水筒に用はないとばかりに荷台へ放り投げた。 #黒套騎士譚

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「同盟軍はとっくに自陣に引き上げました。時間を無駄にしているのは貴方だけですが」 女は淡々と死体を集める。傷んだ部分があれば“つまみ食い”をする。 男の方を見もしない。 #黒套騎士譚

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「少し、死者を悼んでいただけだ。……もう気は済んだ」 「そうですか」 男の重々しい声音とは対照的に、女は生返事だった。 栄養補給が済んだのか、女は袖で口元を拭い、周囲に目ぼしい死体が無いことを確認すると、踵を返して荷車の取っ手を掴んだ。 #黒套騎士譚

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「戻るなら、途中まで護衛しよう。貴君らの商売に賛同はできないが、それでも反英雄や他の軍勢に襲われるのは寝覚めが悪い」 「ご勝手に」 女はにべもなく切り捨てたが、男は慣れているのか、無言で隣に並んで歩く。 #黒套騎士譚

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「……戦況はどうなっている？」 「知りません。それに、情報は商品であると貴方は分かっているでしょう？盗人ですか？」 男の緑の瞳が細められた。だが、数度の瞬きののちに元の面持ちへ戻る。 #黒套騎士譚

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「それは失礼した」 そうして男はベルトについたポーチから折り畳まれた紙を指に挟んで、女へ差し出した。 「いつもの報告だ。これで良いだろう」 女はそれを受け取り、中身を確認することなく懐に仕舞う。 #黒套騎士譚

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「それでいいのです。とはいえ、私の知るところではありませんし、今はメモも預かってはいません。聞きたければ、あの浮かれ男に直接聞いてください」 「つまりは現状維持ということか。……これでは手を汚す甲斐がないというものだ」 男は顔を曇らせる。 #黒套騎士譚

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その横顔を、女は侮蔑と呆れの入り混じる視線で一瞥した。 「こうして我々と取引しているというのに、その手法を糾弾するのは厚顔無恥だとは思わないのですか？」 #黒套騎士譚

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「綺麗事すら言えなくなれば、人間は唯の獣に堕ちる。……単なる虚勢だ。笑いたければ笑うがいい」 「愚か過ぎて反吐が出ます」 #黒套騎士譚

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会話が途切れた。 一触即発ではないが、刺々しい敵意だけが横たわる空気。 再び沈黙を破ったのは男の方だった。 #黒套騎士譚