#なつばる夢物語 ＿妖

ヘッダー必読 @nappe8_mousou

<25> 「あ！もうどこ行ってたん！ 聞きたいことめっちゃあんのに！」 〝そんなことよりお支度を…！ もう燈様以外は準備が整っておりますぞ！〟 せかせかと部屋へ案内される。 儀式の前に挨拶回り。 それから儀式を行い こちらの世界に… #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<26> （人間の世界に女帝になる者が生まれるのは、前の女帝に授からずで…） そんな歴史も教えられたな 離の宮殿で装束を身に纏い 顔を覆うような物を被って 挨拶回りを済ませていく。 どこに行っても 私には仰々しく頭を下げるあやかし達 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<27> 自由も幸福も私には無い。 このあやかしたちを幸せにする それが私の運命。 〝燈様。これを〟 「これは？」 〝儀式に参加する者でございます。 先ほど顔を合わせた者たちではありますが 一応目を通して置いてる下さいませ〟 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<28> 名前は全部一文字で表され それも昔の漢字だらけ。 （これは教えられてないと読めへんな） 〝さて、最後の方でございます〟 紙の最後に書かれた名前の人物。 それは、私の婚約者。 一度も会った事無い この人と婚姻を結び 跡取りを… #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<29> 文字を隠してしまっていた指を退け 名前を確認してみる… ……昴…？ 「すばる？！」 〝さぁこちらでございます〟 案内された部屋に入ると そこには 『あかり』 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<30> いつもの声。 装束を着たすばるの…姿？ 「すばる…やんな？」 服が違うからでなく いつもと纏う雰囲気が違いすぎて 本当にすばるなのか分からない。 『まぁすばるやけど、 もうお前の知るすばるちゃうな…笑』 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<31> 「ねぇ、貴女…」 『やっぱ女官長やったんや(笑』 〝こ、これはこれは…！ すばる様この度は無礼な態度を お許し頂き誠に…！〟 『ええねん。しゃーない、 あかりに俺の正体 バラさんように協力してくれて ほんま助かったわ』 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<32> 〝すばる様は相変わらずお美しく…〟 『やからそんなんええって』 〝いえ…！御両親も純血なあやかしで いらっしゃいますから やはり綺麗な顔立ちをしてらして〟 『その両親は今日も朝から…やで？ 息子の晴れ舞台やっちゅうんに』 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<33> 『年取るん人間より遅いからなー』 「え、…どうゆう…」 『あ、せやはよしてしまわんと。 儀式遅れるから』 「え…っと、この度…」 膝をつき、 正しい態勢で頭を垂れる。 ちら、っとすばるの顔覗く。 『ん？』「や、その…」 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<34> この儀式が終われば 晴れて私達は夫婦になる。 『この儀式から…』 「…？」 『お前とかも言えんねやな…』 「そう…なんかな…」 すると、すばるは急に立ち上がり 私の方に近寄ってくる。 『俺役に立てるか知らんけど…』 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<35> 目の前に来ると私を立ち上がらせ そっと抱きしめた。 『公私ともに。 お前のこと支えるから… …俺と契りを交わしてくれますか…？』 「…はい…っ」 何の幸せもないと思ってた… この恋も諦めなって… #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<36> 家族やって本当の家族じゃない。 記憶を書き換えて私を… それを知ってるのは私だけやから ほんまに申し訳なくて… けど18年も一緒に居たら 家族も同然で。 家族や友達にも もう会うこと出来ひんなんて 悲しすぎるって思ってた… #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<37> 『ええ家族なろうな…』 「ぅん…！」 考えてた事を薄っすら悟ったのか すばるはそう言って 抱き締めていた手を緩め そっと唇にキスをしてくれた… 『今夜は初夜かぁっ…！』 「なっ…！//」 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<38> 『女官長！退室を！』 〝仕事が残ってますぞ。〟 私を我が子のように 育ててくれた“彼女”にも、 これからお返しをしたい。 「絶対、幸せな世界にするよ」 『…ぉん…せやな』 そして、私は帝位に即いた。 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<39> それから幾つか歳を重ね “彼女”と空を眺めてから仕事に戻った。 あやかしの世界にもある理を 安定させられるようになり 十分な生活を送っていた。 『燈様』 「何だ」 『こちら何ですが…』 降って湧いてくる仕事をこなす日々 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<40> 側近となってくれたすばるは 私の亭主でもある。 『あかり』 「何だ。…じゃなくて…」 『ほんま最近酷いな。 関西弁も忘れたんちゃう？』 「そ、そんなこと…ないで？」 『…なんか可愛えしええけど』 「か、可愛い…/」 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<41> 『誕生日おめでとう。やんな？』 「そうだなぁ。幾つだろうか」 時間の感覚も違う世界だから、 何年経ったのかも分からなくて… 「すばる、最初仕事出来なかったのに」 『いつの話やねん』 「忘れたけど」 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<42> 〝お疲れ様でございました。 今日はもう戻ってお休み下さい〟 「ありがとう」 変わらず付いてくれる“彼女”も 少し老けたように思う。 自室にあたる離の宮殿で 服を着替える。 『手伝おか？』 「いいです。」 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<43> 『なぁ、あかり…』 帯紐を結んでいた手を引かれ 紐が解けていく 『そろそろ子供作ろか』 「えっ…/」 『俺は燈様より、あかりが大事や… 後継がせて、二人でゆっくりしよや…』 そっと私の腰を抱き すばるは優しく微笑んだ。 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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<44> そりゃ私は女帝という立場が 第一だけど… 「ま…それもアリ…かな？//」 もちろんすばるを愛してる。 『俺、純血なあやかしくんやからなー タネも強いかも？』 ドサッと私を押し倒し すばるは妖しく微笑んだ。 ＊END＊ #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想 pic.twitter.com/9ALQW0UdqR

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#なつばる夢物語＿妖 〝駄作にも程がある〟 かなり急いで書いたので 無理やり感ありますがお許しを…！ （てか読んでくれる方いる…？） そして、軽くまとめますと 以下(画像)になります。 ネタバレですので、ご注意を。 本編と合わせ、 読んでいただけると幸いです。 pic.twitter.com/IUQjqyd8vE

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可怪しいあやかしの世界で 優しく微笑んで抱き寄せ 妖しく微笑んで押し倒すすばるくん。 想像しただけでカッコイイ…！ （イメージでは妖狐…かな…？ あ、猫もアリ…？） twitter.com/nappe8_mousou/…

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続<0> この世界へ移り住み 幾つ歳を重ねただろう。 こんな可怪(おか)しい世界にも… 幸せはあるんだ… 幼い頃から見守ってた世話係が 仰々しく私に頭を下げる。 「さぁ、仕事に戻ろうか」 帝…この世界の王として。。 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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続<1> 『おかえりなさいませ』 「待たせてすまない」 側近である昴も仰々しい。 …仕方ないけど。 『戻られてすぐに申し訳ありませんが』 村長同士が喧嘩？ 私そんな所まで取り纏めないと駄目ですか。 『…燈様』 「…なんだ。」 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想

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続<2> 『集中してないでしょう』 「…。」 『…はぁ、しゃーないなぁ』 昴の表情が変わる。 『…っどこでスイッチ切らして来てん！お前、今日の仕事終わってへんねんからな？散歩も気晴らしになるか思うたら、集中置いてくんな』 …。 #なつばる夢物語＿妖 #エイトで妄想