【ネタバレあり】カルデアエースに掲載された荊軻短編について作者の見解
【発売まであと3日】「Fate/Grand Order カルデアエース」プレビュー 東出祐一郎×高橋慶太郎「英霊伝承 ~荊軻~」 秦王・政の暗殺へと赴く荊軻―― “さあ、それでは彼方に向けて飛ぶとしよう” 『刺客伝 十歩一殺』 #FGOカルデアエース pic.twitter.com/Uzshoh6bom
2017-04-12 17:49:53カルデアエース発売日の15日を迎えましたので、中国の皆様向けに「Fate/GO」荊軻短編のことについてちと語りますよ。多分、割と長くなりそうなのとネタバレ部分になるので、以下は@ tos へのリプライになります。もし「見えてしまってるよ」ってときはこちらにリプライください。
2017-04-15 12:53:13@tos まずこれは東出祐一郎個人の見解であり、「Fate/Grand Order」を制作しているdelightworks及びnotesの見解でないことをお断りしておきます。要するにあの短編はプロットから全て自分なので、始皇帝の解釈についても東出個人のもの、ということですね。
2017-04-15 12:56:09@tos それではまず、私自身の始皇帝の解釈からです。始皇帝が偉大な皇帝である、というのは私自身ももちろん承知しております。戦乱に明け暮れていた一国を統一した、という点で騎士王(アルトリア)に匹敵するものでしょう。
2017-04-15 12:58:07@tos また、その功績は中国を最初に統一したというだけではなく、度量衡の統一、漢字の統一など非常にたくさん存在します。後々の王朝、皇帝が基本的に始皇帝をなぞった政治を行ったことからも、間違いなく中国でトップクラスの大英雄と呼んで、差し支えないでしょう。
2017-04-15 13:00:16@tos しかし、その治政は騎士王を上回る完全かつ熾烈な独裁に支えられていたことを忘れてはいけません。騎士王の国は最終的に崩壊し、征服王は死後すぐに崩壊しました。英雄王は最初から孤高を望みました。そして始皇帝は広大な中国を統一しながら、裏切りや暗殺を警戒せねばなりませんでした。
2017-04-15 13:03:34@tos 私はここに、始皇帝の悲しみを見出します。始皇帝は秦王であった時代から新しい制度を貪欲に導入していました。革新を求めて保守を打ち破ろうとした、ということであります。しかしそれは、保守をよしとする家臣との戦いでもありました。だからこそ、常に死に脅かされていたといえましょう。
2017-04-15 13:06:37@tos ……と、以上のことを描いた立派な皇帝としての側面は、今回の荊軻短編に関しましては「このページでは書き切れない」と判断し、なおかつ「強大な敵」としての部分を強調するため、その部分はカットさせていただきました。そのことに関しては、本当にごめんなさい。
2017-04-15 13:08:49@tos あと、そのことについて描いたとすると、映画「英雄 Hero」(2002年)imdb.com/title/tt029997… の完全な物真似、模造品になってしまう、という恐れもありました。現在の荊軻における幾つかの要素は、こちらを参考にしていますね。
2017-04-15 13:10:57@tos さて、醜い怪物……という部分ですが、これに関しては申し訳ない。自分の中では中国を支配せんとする「強大な敵」であり「格好良い怪物」として描いていたつもりなのです。ここは自分のハリウッド的怪物趣味が炸裂してしまいました。ごめんなさい。
2017-04-15 13:12:51@tos そもそも単なる「怪物」であれば中国を統一できるはずもありません。あれは敵・刺客である荊軻の視点からというのもあります。また、荊軻は遊侠なので、怪物に関する知識は乏しく、果たしてどんな存在だったのかは、まだ確定していない、とお考えください。
2017-04-15 13:15:03@tos と、つらつらと書きましたが、つまりは「始皇帝は騎士王、征服王に匹敵する存在である」「FGOで登場した王様サーヴァントより、格下の存在ではない」という部分を認識していただければ幸いです。
2017-04-15 13:17:32@tos あくまで仮にですが。サーヴァントとして召喚された場合は、偉大な皇帝としての側面を持った存在として、あるいはそれ以上の何かとして召喚されることになるでしょう。もっとも、まだ実装されると決定している訳ではありませんが。
2017-04-15 13:19:04@Higashide_Yu ちょっと説明してください ここわ矛盾のポイントがあります pic.twitter.com/XarU0AP2nC
2017-04-15 13:16:15@liukjmn 申し訳ありません。そこの部分を膨らませることで、短編を書いたのです。荊軻のこの語りだけではもったいない、もっと面白く書くべきだ! と思ったのです。
2017-04-15 13:20:54@tos 以上をもちまして、荊軻短編語りについては終了です。長々とごめんなさい。そして、「カルデアエース」発売中です。よろしくお願いしますね!
2017-04-15 13:23:22@Higashide_Yu @TOS 通訳の。まず変法は秦の始皇帝ではなく秦孝公。しかも重用客卿の制度も彼の祖先秦穆公。秦から春秋始まりがまるで楚に強力に弾圧本土貴族勢力で客を招いて始皇帝に重用卿引き継いで本土の保守勢力がほとんどいない。秦は、保守勢力がないと秦の始皇帝の説を妨げていない。
2017-04-15 13:17:44@Higashide_Yu 東出さんこんにちは! 秦王の脳内イメージ、こう言う肉腫でありますか?私の考えは、この肉腫の動き方は炎のように揺れって、急に小さくなて、又は大きくなる焔の波浪。どうかご返事をお願いします! pic.twitter.com/cupWx7vJGg
2017-04-13 18:27:14@SisconRNA ありがとうございます! イメージを一口で説明するのは難しいですが、この解釈もまた、とても嬉しいです。
2017-04-15 13:28:29@jiahangYSRK @TOS はい、大きさという点では中国が圧倒的ですね。しかし、「Fate」世界におけるブリテンは中国には存在しなかった「竜種」や「妖精」が闊歩する、神代の時代がまだ色濃く場所でした。加えて、肥沃な土地が存在する中国大陸と比較して、ブリテンが年を経るごとに衰えていたのは見逃せません。
2017-04-15 13:31:37@Higashide_Yu @TOS リプ失礼しました。事実にとって、ブリテンを統一することと、中国を統一することは同列に論じるわけにはいかないと思います。なにがなんでも、この2つ国の領土の差は大すぎます。
2017-04-15 13:28:32@jiahangYSRK @TOS 大きさは異なれど「統一する」という過酷さは一緒だったのではないか、と私は認識しています。
2017-04-15 13:32:25@Higashide_Yu @TOS リプライ感謝いたします。ですが、東出先生の言うことは、つまり、神話生物や幻想種などが中国の戦国時代に存在しないということでしょうか。
2017-04-15 13:36:55