【コラム】ベスト・クライマックス・オブ・ザ・ゲーム TOP12
- Aloha_Tengu
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終わりよければ全て良しという言葉がある。僕はこの言葉を信奉しており、映画ならラスト・カットさえ素晴らしければそれだけで五つ星をつけてしまうタイプだ。
2017-04-22 09:43:22ほんの一例、好みのラスト・カットを挙げると『セッション』『キック・アス』『アイアンマン(無論一作目)』『トレマーズ』『デス・プルーフ』などだ。(本編も優れた作品なので例として適当ではない)
2017-04-22 09:43:31その傾向はゲームでも同様だが、ゲームには特有の事情があり、状況が少し違う。それはゲームがインタラクティブなメディアであるため、プレイヤーはラストを二回体験するということだ。
2017-04-22 09:43:46つまり、プレイヤーが操作する"クライマックス"(ラスボス戦と呼んでもいい)と、プレイヤーはほぼ干渉しないカットシーンで構成される"エンディング"だ。(操作送りや会話選択肢程度はここでは考慮しない)
2017-04-22 09:43:48だから、ここで語るベスト・クライマックスとは、あくまでプレイヤーがコントローラを手放さない事を前提にしている。それはラスボス戦だったり、最終決戦だったり、実質的にはイベントシーンなのかもしれないが、いずれにしてもあなたが操作するクライマックスだ。
2017-04-22 09:43:59(プレイヤーによっては、クライマックス自体が凡庸でも、その後に感動的な20分長のエンディングがある方が良いと思うかもしれない。どちらが良いかは信仰の問題だ)
2017-04-22 09:44:17超メジャータイトルから、必ずしもそうでないタイトルまで”順不同”で選んだ。1位から12位という訳ではない。基準はたった一つ。僕のパーソナルな体験にのみ依拠している。 (一応、同一シリーズのチョイスは一作までとした)
2017-04-22 09:44:23比較的新しい作品のネタバレには最低限配慮したつもりだが、テーマがテーマなので焼け石に水の感は否めないので、ご容赦いただきたい。noteで纏めているので、興味がある方はどうか、そちらも見てほしい。(そちらの方が読みやすいとも思う) note.mu/alohatengu/n/n…
2017-04-22 09:45:00『大地の汽笛』は確かにベスト・ゼルダゲームではない。しかし、そのクライマックスに限って言えば栄光あるシリーズの中でも最高の一つだろう。(『時のオカリナ』、『トワイライトプリンセス』よりも素晴らしい!)
2017-04-22 09:45:54プレイヤー=リンクは、動く甲冑に魂を封じ込められたゼルダ姫を救い、魔王の復活を阻止するため、世界各地の塔に封印された賢者たちの持つ楽器の力を解放する旅に出る。
2017-04-22 09:45:59ラストバトルに至るプロセスで既に、それまでプレイヤーを散々苦しめてきた魔列車との列車シューティング・チェイス、ライバルとの決着などの派手な展開を通じ、プレイヤーのボルテージは最高潮となっている。
2017-04-22 09:46:05そして満を辞して復活するラストボスは余りにも強大で、それを滅ぼすには聖なるメロディのセッションが必要だ。つまり賢者たちの楽器、ゼルダ姫の歌声、そしてリンク=プレイヤー=あなたの奏でる『大地の汽笛』のセッションが。
2017-04-22 09:46:10ゼルダ姫を守る長く苦しいパートの後に到達するセッションは、奥ゆかしく流麗なメロディで、それ自体がこれまでの冒険のハイライトとしてプレイヤーの情感を刺激するが、更にそのまま最終決戦を盛り上げる実に熱いBGMに直結する。(イントロのタイミングが完璧なのだ!)
2017-04-22 09:46:16そして、戦闘は通常の画面構成と異なり、下画面でリンクを、上画面でゼルダをそれぞれ操作する変則的かつダイナミックなものに変化する。
2017-04-22 09:46:22それまでのストーリーとの連続性、本来のゲームシステムを尊重しつつラストらしい一捻りを加えたゲームプレイ、勇壮に盛り上がるBGM、手に汗握るトドメの一撃…大地の汽笛のクライマックスは、優れたゲームクライマックスに必要な要素を全て兼ね備えている。
2017-04-22 09:46:26今作は、携帯機ゼルダのため、魔王ガノンVS勇者リンクの伝統的なフォームに沿っていないにも関わらず、シリーズ随一の盛り上がりを達成している。
2017-04-22 09:46:39改めて調べて気づいたが、今作はDSのソフトだった。僕は余りの迫力に、今の今まで3DSタイトルと思い込んでしまっていたのだ!まさしく、このリストの筆頭にふさわしいタイトルだろう。
2017-04-22 09:46:43オメガブーストは初代PSで最も過小評価されたゲームの一つだ。グランツーリスモで知られるポリフォニースタジオが突如血迷って発売したこの3Dロボットシューティングは商業的に成功したとは言えなかったが、ゲームとしては非常に優れた完成度を誇る。
2017-04-22 09:47:07僕はこのゲームをリモートコントロールダンディと並ぶ、初代PSのロボットゲームの最高峰と断言できる。(余談だが、それぞれの作品のミームはPS2世代に、ANUBIS、鉄人28号という更なる傑作に受け継がれることとなる)
2017-04-22 09:47:15