『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』私なりの見識について

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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」についての私的見識 pic.twitter.com/GZBrGLbEsk

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この中では、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」を「鉄血」と略称し、 第一期を「無印」、第二期を「二期」と表記させて頂きます。

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鉄血は何故企画されたのか？ 一部の人達は2003年当時ガンダムSEED(略称:種)の内容に不満を持ち、『バンダイが従来ファン向け新ガンダム製作を決定』という情報が出回ったりしていたのだ。 さらにDESTINY(以下、種運命又は運命)に激しい不満を吐く人もいた。

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そのため「ビーム兵器多用無しで実体型打撃武器フィーチャー、主人公は不殺などなしで容赦なく敵を滅する、そして歴史教科書に載るような英雄や勇者などにはしない」という骨ぐみのガンダムが考えられていた様だ。

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でも企画には順番が生まれ、先に「人類同士の争い～終戦～そして外宇宙への進出」をテーマにしたガンダム00(以下00)が先に企画された。 00では最初は最強だったガンダムに、 地球側が様々な策を練り、やがてガンダム級の戦力を手に入れて主人公を苦しめる方法を進化させていくものだった。

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つまり連邦視点ではオリジナル太陽炉3基(エクシア、ヴァーチェ、Oガンダム)を滅亡させるまでの記録、トレミー側では滅私奉公で生きて十字架を背負う戦士たちのストーリーともいえるのだ。

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劇場版00でガンダムを銀河(厳密には太陽系の外)にジャンプさせて00は一区切りを迎えた。 そこで一つのリセットを行い鉄血を始動させる…と思いきや低年齢層にガンダムを語り継ぐためとして急遽ガンダムAGEの企画が立案された。

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種で憎しみの連鎖、運命で戦争はなぜ起きるかと結末で視聴者への宿題ともとれる難解なシーンを、 00で人類の太陽系外進出というガンダムきってのタブーに挑み、 AGEでTV初の惑星間戦争と人は何故怒りを抱え込み続けるのか、世代ごとの敵及び戦争 への見方を描いた。

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実質鉄血企画再始動は2014年となり、ガンダム35周年の年は富野監督によるGレコが放送された。 Gレコは3.11後のエネルギー問題を風刺し、 極めて複雑な勢力図という超理文的な何かを感じさせていたのだ…

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そしてこの時が来た。 2015年7月。鉄血は正式に発表され、 実体型打撃メインとなることがインパクトを呼んだ。 もちろんAGEやGレコに次ぐロストテクノロジー路線である

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向かえた放送の時。 種シリーズや00、AGE、Gレコに不満を持ってた一部の者たちを取り込むかのように皆が狂喜乱舞していた。 やがて2クール目へと進むうちに弾丸と血反吐が飛び交う新アニメーションとしての覚醒を果たしていく…

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無印最終章である「ガンダム史上で最も残虐なラスボス」戦。 実際はガンダム史上最も非人道的なインターフェースを搭載したラスボスであった。 なおかつ三日月の業を象徴する機体でもあるのだ。 アインが再生治療では厳しいために阿頼耶識で命を繋いだのかと思いきや…

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無論無印地上篇でのビスケットやカルタの最期が鉄華団やギャラルホルンに暗い影を落とし、その傷が最終クール(二期後半クール)で大きな影響を及ぼすことに…

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第3クール(二期前半)。 鉄華団の新メンバーが家族を殺人や戦争よりも悲惨な暴力で奪われた過去、 クッキーとクラッカがテロを目の辺りにして無印終盤の事件の記憶を呼び覚ますなど 無印初期に負けじと劣らぬハードな出足となった。

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事実、鉄血はシナリオ企画時に15年1月のISILによる日本人人質事件や安保理など現実で進行している問題を風刺する内容にすることが決まっていたらしい。 そして福祉問題なども…

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アーブラウ紛争篇でアストン、ガランそれぞれの最期。これがジュリエッタを更なる力を求める行動に駆り立て、 タカキが鉄華団退団することのきっかけになった。 すなわち明確な正義の対立でもある。

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ハシュマル篇。 ついに恐れられていた厄災戦時代の遺産の封印が解かれた。 厄災戦を最後に遺失となった技術であるビーム兵器が登場、劇中人物だけでなく視聴者をも畏怖させた… この闘いがもとで三日月は右足の機能を持ってかれたのだ…

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某インタビューでは鉄華団の黄金期はハシュマル撃破～タービンズ帰還までと言われてた。実質バルバトス長期オーバーホール・改修時期でもあった。 でも私は一期～二期の間の時期の方が全盛期だと思ってる。

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向かえた最終クール。 彼岸花が描かれるOPと悲壮感を漂わせるED及び青緑のテロップ… OPテーマCDのCMが過酷な展開を予感させていた…

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予想通り40話から完全なシリアスストーリー、三日月一行は結末まで過酷な宿命を待ち受ける展開へと突入した。 特番で41話特別アフレコに挑んだタレントが「悲しいことが起きました…なんていうもんを…」と涙していた通り名瀬とアミダが最期を向かえた…

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その41話。 序盤は超シリアスなスタートとなり次いでひとときの休息→そして出撃命令で次回から イオク様に決戦挑みイオク様倒したあとは ミカがジャスレイにアーマーマグナム撃ち込んで日曜日のけじめを果たすかと思われていた…

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だがそのエピソードで鉄血ぶっちぎりのトラウマイベントが発生。オルガはジャスレイへの報復のためテイワズの皿を割り JTCトラストに落とし前を決意する。 ジャスレイ撃破後にライザが演説でギャラルホルンの革命を宣言、これが鉄華団破滅の序曲となっていった…

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アリアンロッド決戦篇～火星脱出篇 マクギリスはバエルを起動させたが ヴィダールとなっていたガエリオの話を聞いたラスタルはマクギリスの罪状を暴露、 これにより鉄華団・マクギリス派は増援が送られることが無くなり、結果シノ・ライザ・石動が戦死、アリアンロッドの勝利で終わることに…

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マクギリスのギャラルホルン追放、鉄華団のマクギリスを匿った疑いでの指名手配で窮地に追いやられ、 一期の放送から誰かが言ってた「どうせみんないなくなる」が現実味を帯びてきた。 そんな中ザックは「全員お陀仏のバッドエンドになりたいのかよ！？」と叫ぶ。

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この言葉を聞いたオルガはメンバーを逃すためラスタルにマクギリスとバエルの引き渡しと「俺を人質にして公開処刑してくれ！」と鉄華団員の身の安全を求めたが却下され、 通信も使えなくなった一行は厄災戦時代の地下トンネルで脱出を図ることに。