《近代以後の日本の大規模「復興」は、地域の被災者や被害者の個別の意見を無視したものにしかならない》

自己ツイートをまとめました。 メディアが伝える「復興の姿」は殆どの場合、メディアが意図して作り上げた虚像です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

地方政府からの要請、その違いによって「被害者・被災者の声」への反応度は多少だけど異なる。私は福島県在住時に311を迎えたので、宮城県や岩手県の事情には詳しくないが、宮城県知事の「復興」に関する姿勢が一貫して独善的で、被害者や被災者だけでなく漁協や自治体の意向も無視していると分かる

2017-05-05 11:07:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

宮城県の場合、311による津波被災が非常に深刻であったことが分かっている。ならば「復興」もできるだけ被災者の声を取り入れて進めるのが「復興」の望ましい姿だと私は考える。しかし村井宮城県知事は、311発生後すぐに漁業への企業参入など新自由主義的な変更への導入を打ち出した。

2017-05-05 13:22:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今村前復興大臣が繰り返したように「被災者の声は、地元で頑張っている県知事が一番よく分かっているはずだから、県庁に任せる」という手法を、日本政府、特に自民党政権は採用している。すると県知事が被災者の意向を無視し、独善的に「復興」を進める宮城県や福島県の場合は、被災者は放置される。

2017-05-05 13:30:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ここで本筋に戻るのだが。 被害者・被災者の希望や意見を無視して「復興」が進むのは、国の政治家・官僚、県の幹部政治家・官僚がほとんどの方針を決めてしまい、その方針に従う場合のみ、自治体首長の意見が採用されるという仕組みが、災害発生前に決まっている事なのだ。災害発生後は変えられない。

2017-05-05 13:52:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

つまり。(今、私はこの語を、評論読解で重視される、まとめに入る際の決まり文句として使っている) 国家政府や都道府県庁の意向が「復興の方針」を左右するような大規模な事故や災害の場合、それまでの選挙で国民個別の意見を吸い上げる政治家が与党を構成し、そのような政治家に従う官僚が必要だ。

2017-05-05 13:57:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

それ以前のことは正確には知らないし、このような「復興」の負の側面が重大な問題になるのは、近代以降の事だと思うので、日本の近代以降に話を限定する。 日本には、災害や戦争、重大事故で、被災者や被害者の意向を重視するような政府と官僚組織など、一度も実現していない。今回も同じ繰り返しだ。

2017-05-05 14:00:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

非常に定型的な結論になってしまい、心苦しいのだが。 日本では、少なくとも未だに民主主義に沿って、国民の生命や安全・健康を最優先する政府も、それに従う国家官僚組織も、一度も実現されていない。 今回に限らず、大規模な災害や深刻な事故、あるいは戦争等が発生すれば、「復興」は全て失敗する

2017-05-05 14:04:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

悲しいことに、例外が1回だけ存在する。 それは、敗戦後、海外からの見張りと指図があったために、国民を大事にせざるを得なかった時の「復興」だ。 その時も、傷病兵など多くの弱者たちが救済の網の目からこぼれ落ちはしたが。 そして、海外からの指示によって既得権を失った層はまだ恨んでいる。

2017-05-05 14:09:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

次の「復興」がもう少し、マシなものになるようにするために。 せめて、弱者の力になれる政治家を増やそう。 そして、官僚がメディアを利用して、弱者を助ける政治家をスキャンダルに巻き込んで失脚させようとしても、乗せられないように、大人は知恵をつけよう。 以上。

2017-05-05 14:13:43