- Uroak_Miku
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2)メロディについては前に分析したとおりです。♪ドー、ソー、ファミレドー、ソ、ファミレドー、ソ、ファミファレー♪ なんと「ドレミファソ」の五つでできています。
2017-05-06 04:33:234)和声を分析してみましょう。わかりやすくするためにハ長調で考えます。♪ファミファ♪ のときB♭。唐突にこの和音なのが不思議でしたが考えてみたら謎が解けた。この曲、右手の調性は左手の四度上にある!ミクソリディアンと解釈してもいい。ミクソ音階は雄大さを表すのに向いている。
2017-05-06 04:39:175)このメロディは「ドレミファソ」でできているので「シ」が鳴らない。しかし私たちの耳は「ドレミファソラシ」が基調だと思い込んでしまう。左手がそうだから。
2017-05-06 04:40:516)ところが基調は「ドレミファソラ♭シ」なんですね実は。「♭シ」は実際には鳴らないのだけど。いえ実は一か所で鳴ります。和声のほうで鳴る。B♭ですよ。このなかの「♭シ」は、実は右手の音です。左手パートに「たまたま」混じったということになっている。
2017-05-06 04:43:097)坂本龍一の映画音楽を分析していて、彼が四度違いの復調で曲を組み立てていること、この技によって五音音階(西洋人が夢想する東洋の香り)を調違いで組み合わせて西洋の七音階に仕立て上げて「西洋と東洋の融合」を演出していることに気づいたときは興奮したのですが、ジョン・ウィリアムズも
2017-05-06 04:47:428)スター・ウォーズで4度違いの復調技を使っている!しかし「東洋と西洋の融合」(東洋人が西洋の音楽をしても西洋人から違和感を抱かれないようにする裏技)を目指した坂本と違って、彼は雄大なミクソ音階とオーソドックスなイオニアン音階の融合を図った。
2017-05-06 04:50:079)♪ファミレドーソ♪ の「ドー」のとき和音がF(のユニゾン)からC7(のユニゾン)にカクっと入れ替わるときのニュアンス変化が気持ちいい。ただ、どうして「シ」をあえて和音で鳴らすのか?これはフェイントです。この後「♭シ」がルートの和音が鳴るので耳がどきっとなる。
2017-05-06 04:54:22シ→♭シ
>これはフェイント
↑ここからは削除。
「C7」和音で「♭シ」が鳴り、後に今度は「B♭」の和音で「♭シ」が再度鳴るのです。(右手はイオニアン音階で、左手はミクソリディアン音階)
10)調性が一瞬歪むわけです。歪んでいるのに破たんしない。理由はわかりますね。右手が最初から4度違いの調で鳴っていたからです。それが一瞬、左手パートに出張る。それが調性の歪みを生む。生むのだけどもともと復調だったのだから今更破たんはしない。
2017-05-06 04:57:0111)「戦場のメリークリスマス」も4度違いの復調を使っているけれど、目指すものが違う。東洋人と西洋人がいっしょに暮しているアジアのどこかにある土地を表現するための技でした。
2017-05-06 04:59:2212)「スター・ウォーズのテーマ」は違う。宇宙を駆けていく雄々しい魂と、古式ゆかしきオペラの骨太さの融合を目指した。
2017-05-06 05:02:00