#ちんじふ劇場 【17年5月分まとめ】

これは横須賀鎮守府に籍をおく、Acnos艦隊のゆるゆるな提督(司令官)と、艦娘青葉のふんわり交信記録です。 (2017年5月分のまとめ) 主に自分用
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上司をやるのも面倒

青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「上司というのはいろいろめんどい」 また、何かあったんですか? 「失敗を過剰に恐れるあまりに、言われたとおりに、マニュアルどおりににしか仕事が出来ない輩が多いのよ。ちょっと考えれば分かることでも、判断を丸投げしてくるので、そのたびに仕事が止まる」 あー…… #ちんじふ劇場

2017-05-18 21:44:41
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「とはいえ、与えられた『人手』を『人材』に育成するのが上司の役割なのでねえ……あーめんど」 上役も大変ですねえ。 「大淀はともかく、吹雪が育ってくれて本当に助かってるのよ」 いまや副司令格ですもんね。 「おかげで昼寝の時間も確保できる」 もしもし!? #ちんじふ劇場

2017-05-18 21:48:28

時雨、進水日に想う

青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

時雨「誕生日、か……」 時雨はひとり夜空を見上げる。 時雨「艦の御霊をこの身に降ろし、艦娘として生きていく上で、その進水日は僕にとって何の意味があるんだろうか」 時雨「僕の体には僕自身と時雨の御霊。二つの魂がある。どちらが主でどちらが従なのか。僕は怖い」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 01:34:28
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

時雨「時雨としての僕が主であるならば、僕本来の魂はどこにあるのか、どこに行くのか、果たしてこれを考えている僕は……僕なのか、時雨なのか……」 時雨「お国のため、市民のため、仲間のため、僕はどうして戦うんだ」 時雨「怖い。怖いよ……僕はどこへ行くんだ」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 01:38:20
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

時雨「いっそ時雨になってしまえば、何も怖くなくなるのかな」 時雨「いっそ僕という存在が消えてしまえば、何も怖くなくなるのかな」 時雨「何も怖くなくなったとして、そこに生きる意味はあるのかな」 時雨「結局僕は臆病者だ。死ぬのは怖い。消えるのは怖い。なにより」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 01:43:36
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

時雨「無意味であることが一番怖い」 「いいんじゃないの?」 暗闇にポツリとホタルのごとき明かり。 やがて月の光がその人物を照らす。 時雨「提督……」 「生きることにそんな御大層な意味なんて無いのよ。それでも生きて、命をつないでいくことには意味がある」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 01:49:20
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「お前の体に降りた時雨の御霊は敵ではない。お前の存在を消して、取って代わるようなことはないわ」 時雨「それは……わかっているよ。でも僕は時雨とどう向かい合えば良いのか、それがわからないんだ」 「お前は自分自身が好き?嫌い?」 時雨「……嫌いじゃないと思う」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 01:54:06
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「好きとまでは言わないにしても?」 時雨「うん。そういう感じだよ」 「時雨との付き合い方もそれでいいのよ」 時雨「え?」 「お前たちは、コインの裏表みたいなものよ。どちらでもあり、どちらでもない。お前がここにあることは、同時に時雨がここにあることだ」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 01:58:45
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「認めてあげなさい、時雨を。お前たちは魂の双子のようなもので、縁あって結びついた。その縁を大事に思いなさい」 時雨「それが時雨と僕の向かい合い方?」 「そう。だから祝って上げなさい時雨を」 時雨「そうか……おめでとう時雨。もう一人の僕」 時雨「ありがとう」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 02:03:22

髪が短い理由

青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「よその提督を何人か見たのよ」 ええ、いろんなタイプの方が居ますね。 「一つ疑問があってね。何で女はことごとく髪長いのかな? 私は海軍に戻る時にバッサリやったけど」 まあ、それは…… 「短い髪のほうがいいのにねえ」 そうなんです? 「朝のセットが楽」 #ちんじふ劇場

2017-05-19 20:46:01

北の魔女を撃て(E5)

青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

択捉島単冠湾泊地、Acnos艦隊北方前線司令部 「大ホッケの北方水姫は未だ顕在か……」 吹雪「占守派遣艦隊の再三の攻撃でも落としきれていません」 大淀「作戦期限はあと2日間。3日後の朝までに落とせない場合は占守島を放棄せよと軍令部からの指示です」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:02:21
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「嫌だねえ……せっかく占領したのを取り返されるってのはさ」 大淀「士気が下がりますね」 「となると、撃破優先で行くしかないねえ」 机の上の受話器を取ろうとした手を吹雪が抑える。 吹雪「司令官。ダメです!」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:03:08
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「必要なのは名誉じゃなくて実益だよ。ウチだけで撃破できないなら援軍を頼むしか無い」 吹雪「わかっています。でも、まだ時間はあります」 「時間が無くなってからでは遅いのよ」 大淀「提督。戦果不足が先日の解任に繋がったことを、皆気にしているんです」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:03:56
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「あれは……私が軽率だったのは確かだけど。同じことは繰り返すつもりはないわよ」 大淀「そうであっても。今作戦こそは名誉挽回の機会だと皆考えています」 吹雪「準備はできています。私たちはやれます!」 「馬鹿なことを。たかだか私の名誉のためにするべき事じゃない」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:06:11
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

「お前たちのこれまでの奮闘を無に返せるわけ無いでしょ」 吹雪「違います!司令官こそ、私たちが最後までやり遂げることを信じてはくれないんですか?!」 「……」 大淀「確かに撃破には至っていませんが、占守派遣艦隊の士気は旺盛です。資源もまだ5/6が残ってます」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:08:10
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

吹雪「信じてください。私たちを。信じてください。司令官の艦隊を」 「……私は何でも自分自身こそ疑う事が大事だと考えるのよ。しかしまあ、そこまで言われるとさ」 フッと息を吐くようにして笑う。 「お前たちが信じてくれる私、とやらを信じてみることにしよう」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:09:05
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

吹雪「……司令官」 「ただし、待てるのはあと1日だ。それで無理なら、私は実利を取る」 大淀「そこが落としどころですね」 「まあそうね」 吹雪「では作戦の続行を知らせてきます」 大淀「提督、ありがとうございました」 一礼して、部屋を出て行く二人。 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:10:49
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

ひとり残された司令は深く息を吐きだす。 想定外だ。 まさか決定事項にまで口出してくるとは。 自立的な行動という点では想像以上に成長してるわね。 どうも私が居ないときのほうが成長してるんじゃないだろうか…… それはそれで何とも複雑な気分だった。 #ちんじふ劇場

2017-05-20 21:13:51

青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

占守島、Acnos艦隊聯合艦隊会議室 大和(聯合艦隊旗艦)「はい。了解しました。ありがとう吹雪さん」 武蔵「……継続か」 大和「提督は一度、他艦隊からの増援を受ける事を決定しましたが、吹雪さんと大淀さんの意見具申を受けて、あと一日だけ待ってくれるそうです」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 22:00:53
青葉@30日“め”23a⚓鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

那智「あと、一日か……」 阿武隈「撃破できます?」 北上「馬鹿なの?『できます?』じゃなくてするんだってば」 阿武隈「わかってますよ!でも……」 赤城「不安はわかります。ですが、今作戦こそはやり遂げなければ」 木曾「俺達が不甲斐ねえのが原因だからなあ」 #ちんじふ劇場

2017-05-20 22:01:33