青い雲と空と紋白蝶【じゅんの助邂逅第１部】

記憶の記録 @Uotami1223

1980年12月23日 3200グラムの体重で産まれる。 記憶に残っている3歳くらいの時の記憶の映像は 青い雲と空と紋白蝶

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家族の記憶は ほとんどない 父親は月に何時間しか帰ってこなくて 母親はいつもいつも1人で泣いていた それを見て 僕は笑いたくないと 幼稚園くらいに周りに伝え 小学生の頃迄に撮った写真は いつも無表情 笑わない子だったが その時からの夢は 家族を護る 父親になること

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小学校にあがり 2年生の時に少年野球部に入る 頭が大きくて ヘルメットを被るのが凄く苦痛だったけど運動が好きだったので我慢 初めて小3で試合に出させてもらったとき レフトを守っていて大きな打球が飛んできて スポッとグラブに入って皆んなが駆け寄ってきてくれた事はたまに思い出す

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とにかく運動が好きで いつもバスケットボールをしていた。 まだスラムダンクが連載開始されるほんの少し前で、野球やサッカー、バレーボールに比べしている子は少なくて遊ぶ子がいなかった。 いつも野球が無い日は バスケットゴールが霞んで見えなくなるまでシュートをうってた小学5年生の頃

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これは小学生の時は 遊ぶ相手はいたけど友達と呼べる友はいなかったと思う。 毎年誰かから告白されたり他の学校の女性から何か渡されたりしたけど 当時の私はそういったことに対して、どう反応良いかわからず 悪気はなく全て返答しなかった。 無視でも拒否でもなく ひどい奴だったと思う

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この頃 避難訓練でも無い普通の授業中に少し強め震度5くらいかな、、 地震が来て 机の下に潜った時隣の子が泣いていて その時なんで地震くること事前にめまいでわかるのにこの子泣いてるんだろうと思い、 次の日にその事を聞くと 目眩なんかしないし、地震が事前にわかるなんて無いと言われる

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その日に家で親に目眩のことを初めて話すが、完全に ふーん 的な感じで無視だったなぁ。 私も別にいいかぁ と思うようになりました。 よく子どもの時は霊が見えたみたいな事聞きますが この頃の私はほぼ地震に対しては ほぼ完全なで捉えてた 役に立たないのでめまい嫌だなと それだけ

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とにかく地震が近い日は目眩が怖くて気持ち悪くて眠れないので体を半分起こして、気絶するように眠るまで本を読んでた。 図書館にあるものは片っ端から読んだ 夏目漱石の心から始めて、芥川、太宰、川端らの全作を読み 百科事典や図鑑、辞典もたくさん読んだ。 理由は脳を疲れさせ目眩でも眠る為

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中学生になり、私は陸上部に入った。 理由は単純。走ることが好きだったから。 風の引力を感じることが好きだった。 本当はバスケもしたかったが、この頃始まったスラムダンクの影響で急にバスケが人気になり、それまで見向きもしなかった奴らがバスケを始める姿 に疑問を持つ嫌な子どもだった

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休憩時間は決まって本を読んでいた。 図書館ではなく風を感じられる暖かい日が差す場所で。 その頃読んで特に心に残ったのは ダニエルキィス アルジャーノンに花束を ドラマや映画になっているけど この物語の良さは本でしかわからない 最初の1ページ目が目に入った瞬間 度肝を抜かれた

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そうそうこの表紙 懐かしい この本のこと書いて 今の今 気づいた 僕のしようとしていることは このチャーリィーと同じだ 記憶の邂逅 僕自身が歩んで来たことを 記し 誰かに向けて 心の花束を送ってもらい為の だから書き始めたんだ pic.twitter.com/b916Hth6ZY

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ちなみに 私が野球に進まなかった理由は１つしかなくその理由は頭が大きくて ヘルメットのサイズが合わなかったから。 くだらないことと思われるかもしれないが、サイズの合わないヘルメットほど集中力を欠かせる道具もないと思う。とてつもなく強い頭の軋みと戦いながらの打席。 きつかったなぁ

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喧嘩はきらいで 静かにしてるけど 弱い男をいじめている奴や女の子をいじめている男は許せなくて 必ず喧嘩をしてきた。 不良と呼ばれるような人こそ いつも一緒に遊ぶようになっていった 不良と呼ばれる人間の中にも二種類いて 寂しくて孤独を好んでる奴と ただそれについてく奴 後者はダメ

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一度もクラスは一緒になったことも話したこともないのだけれど、小学校の頃からいじめられている女の子がいた。 暗い、汚い、近づくなと廊下を歩いていてもその子の周りからは誰もが距離を置いた。 僕も気づいてはいたが 助ける理由も持ち合わせてはいなかったし、そんな優しさはもってなかった

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僕がいつものように図書館から本を借りて廊下へ出ようとすると 煙の匂いがした。 左下を見ると いじめられている女の子の髪が少しだけ焦げていて その近くでジャイアンみたいな奴がライターを持ってケラケラ笑ってた きづいたら その男に馬乗りになって 顔面を殴り続けていた 殴って殴って

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気がついたら生活指導部の先生数人に羽交い締めにされて指導室にぶち込まれた。 お前なにやってるんだ 顔を真っ赤にしたそのバスケの鬼の顧問は僕の胸倉を掴み椅子に座るよう命令した ここで待ってろと言われて 長いあいだ1人でその部屋で待たされた 何時間かして

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帰ってきた先生の手には熱い缶コーヒーが握られていた。 話はまわりにいた奴らに聞いた そう言うと缶コーヒーを手渡され 左側のほっぺたに少し当てろと言われた 赤くなる程度でいい そしたらその頰を左手で撫りながら 痛そうな顔をして部屋を出ろ

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外にはお前が殴った奴の親が来てる その親に謝らなくてもいいから 俺に殴られたふりをしろ そう言われた 僕はその通りにした 翌日 その子のクラスの担任の 数学の授業が僕のクラスで行われた時にこんなことを 話し始めた

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クラスでいじめられている奴がいるなら、それはそのクラスメイトに だったの1人も勇気がある奴がいなかったということだ。 大勢や何人かなんて必要ない。 たった1人 本当の勇気がある奴がいれば そのクラスではいじめがなくなると俺はこれまで思って来た。 それは間違っていなかったが

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そのクラス内じゃなかった クラスは関係なかった。 お前らの中に 勇気がある奴がいた。 それでうちのクラスの いじめがなくなった。 そんなことを話していたが 僕は興味がなくて ずっと窓の外を眺めていた。 勇気かぁ 俺じゃない そうずっと思っていた

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俺じゃなくて 本当に偉かったのは 本当に勇気があったのは 俺の為に嘘をついた あの先生だ 俺を殴ったことを 俺を讃えている奴らに陰口を言われている あの先生だ 俺の為に頭を下げ 自分が殴っておきましたと きつくお灸を据えました だから今回のことは穏便にと いってくれた先生だ

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思えば 書いていても なかなか経験し難い経験はしてると思う。敬われるような それはフィクションとか妄想とか言われても、そう思えるよねって ニッコリしてしまうような そんな人生だった

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部活の部長とか体育祭の委員長とか団長とか 棒倒しで負傷したまま 最後のリレーを走って ゴールしたら校長が勝手に救急車呼んでて 校庭から大勢に手を振って見送られて ついた病院では なんでこの人手作り感半端ないハッピとサラシ姿、 ダサって思われただろうし

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1週間後の文化祭は 松葉杖だったから休むつもりが なぜかなぜか 家にそんなに仲良くない奴らが迎えに来て 支えてやるから一緒に行こうぜと ニヤニヤしながら無理やり登校させられて ある時間になったら後輩代表とかいう数人に呼び出されて 未成年の主張の出し物があるとのこと

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完全に嫌な予感しかしなかったので 帰ろうとしたら 今思うとありえないのだが、それまで当然一度も話したことのない校長が一緒に行こうと話しかけて来て 泣く泣く痛い足を引きづりながら 戻ると 出し物の未成年の主張の中で告白される。