#虹 の楽しみ方-梅雨の晴れ間は虹のチャンス- #halo_jp

本州でももうすぐ梅雨の季節がやってきますが、梅雨の晴れ間は虹を見つけるチャンスでもあります。 雲や大気光象(虹やハロ)などのガイドブックの著書もおありの池田圭一さん @keii_iiek さんによる虹を楽しむポイントレッスンほか。
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池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑1】 梅雨の季節がやってきましたが、梅雨の晴れ間は虹を見つけるチャンスでもあります。しばらくの間、虹の楽しみ方にお付き合いくださいませ。<見つけ方> 太陽を背にして自分の頭の影を中心に42度のあたりに出ます。 pic.twitter.com/cw4I8lBsXr

2017-05-29 23:20:51
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日蝕貧乏知恵者猫 @aurora_lummox

@keii_iiek 私が申し上げるのは…ですが、良く見聞きすることで。 虹は太陽高度が42°よりも高くなると、地平では見えなくなるという補足が必要かも。 夏のお昼前後の雨の止み間に「虹見えない」という方、案外多いので。 太陽が地平線下でも虹は見えるけれど、高くなりすぎると高層ビルなどから目線の下に。

2017-05-29 23:27:25
池田圭一(keii-i) @keii_iiek

@aurora_lummox 頭の影から42度がどのあたり(両手を伸ばして左右の手のひらを広げ、小指の先からもう片方の小指の先)という図示もどこかにあったのですが…すぐに見つけられませんでした

2017-05-29 23:31:30
池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑2】 虹には雨粒と太陽の光が必要です。そのため青空を背景に虹が出るのは珍しいです。低いところの雲は水滴が集まったものなので、そこに虹が出ることもあります(雲虹)。上空が厚い雲に覆われていても、低くから太陽の光が差し込むなら虹を探してみましょう。 pic.twitter.com/Uvb3V21gxK

2017-05-29 23:21:18
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池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑3】 積乱雲の下では雷雨・豪雨。遠ざかるときは積乱雲の下にも注目してみましょう。虹が見えるかも? 雨上がりの夕刻は空一面がオレンジ色に染まることも…そのとき東の空には赤い虹が見えることもあります(赤虹)。 pic.twitter.com/THGKRpLsVa

2017-05-29 23:21:46
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池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑4】 虹のアーチを見られるとうれしいですね。全景を写真に収めるのは難しいので、スマホ(カメラ)の画角を縦位置にして、横に回転させながら撮るパノラマ撮影機能などを使ってみましょう。 pic.twitter.com/C1gwiKqlKe

2017-05-29 23:22:04
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池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑5】 内側の明るい虹を「主虹」、外側の少し暗い虹を「副虹」といいます。その間は暗く見えることがあり、これを「アレキサンダーの暗帯」といいます。主虹のすぐ内側にも色付いた光の帯が見えることがありますが、これは「過剰虹(干渉虹)」といいます。 pic.twitter.com/koYRKZzryV

2017-05-29 23:22:24
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池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑6】 散水する時には太陽を背にして虹をつくろう…高速シャッターで水滴を止めて撮ると、水滴それぞれから色の付いた光が反射しているのが見えます。また水滴の大きさを変えると、主虹がはっきりしたり、副虹が見えたり…実際の雨粒の大きさでも虹の見え方が変わります。 pic.twitter.com/UvFyeELw8h

2017-05-29 23:23:03
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池田圭一(keii-i) @keii_iiek

【虹図鑑7】 最後に、写真用の偏向フィルタ(PLフィルタ)を持っていたら、試してみましょう。反射光の虹を強調したり、消したりできます。 ここまでお付き合いありがとうございました。~良い虹を!~ pic.twitter.com/HIxknwqJPU

2017-05-29 23:23:22
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2017年5月27日、東北地方各地で虹が見られました。
岩手県八幡平で撮影された画像には「主虹」「副虹」、そして「反射虹」かも知れない3本の虹が写っていました。

「主虹」「副虹」の色の現れ方は色の順番が逆になりますが、多くの解説では「主虹」は水滴中の反射が1回、「副虹」は2回だから…となっていますが、これについて綾塚さんが解説!

ライブドアニュース @livedoornews

【良いことありそう】トリプルレインボー?東北の空に複数の虹! news.livedoor.com/article/detail… 3本目の虹は、主虹の根本のあたりからやや真上に伸びて見える『反射虹』の可能性。とってもレアな虹なんだとか。 pic.twitter.com/Nag99FArMZ

2017-05-27 20:54:00
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綾塚 祐二 @ayatsuka_yuji

色の並びが内外逆である理由を「主虹が水滴の中で1回反射するのに対し、副虹は水滴の中で2回反射し、このため」と書いてあって、鏡のように、反射ごとに内外が逆になると勘違いするけど、実際には「太陽の光に対して最終的に出ていく光の角度の方向がちょうど逆になるから」というほうが正しいです。 twitter.com/ldnews_weather…

2017-05-29 07:28:57
綾塚 祐二 @ayatsuka_yuji

その説明用に「もし水滴の屈折率が違ったら『色の並びが主虹と同じ副虹』が見られる」という図を作ってみたのがこちら→ asahi-net.or.jp/~CG1Y-AYTK/ao/… #halo_jp twitter.com/ayatsuka_yuji/…

2017-05-29 07:32:29
綾塚 祐二 @ayatsuka_yuji

この左の図で、左側から来て水滴の上側に入った太陽の光が、主虹では下向きに、副虹では上向きに出ていっているのが、「色の並びが逆」の原因です。右の図で、主虹のたとえば左端に対応する副虹は、そのすぐ近くのところではなくて右端側。なので「左右」という意味では色の並びは同じ。 pic.twitter.com/XEnWGee6lI

2017-05-29 07:39:34
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綾塚 祐二 @ayatsuka_yuji

もし水滴の屈折率がもっと小さいと、主虹 (を見せる光) も副虹も下向きに出ていくので、内外の並びも同じになります。ということで、主虹・副虹の色の並びを決めるは「(水滴内での) 反射の*回数*」ではありません。 pic.twitter.com/tDr5czTvfh

2017-05-29 07:43:32
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綾塚 祐二 @ayatsuka_yuji

別の言い方をすると、水滴内での反射の回数に係わらず、常に赤は紫より曲がる角度が小さくなります。なので、常に赤が太陽に近い側、になります。副虹の場合は、180度以上曲がっているので「太陽に近い側」がぐるっと回って内側になっている、とみなせます。

2017-05-29 12:28:32

図説 空と雲の不思議 きれいな空・すごい雲を科学する
池田圭一著
http://amzn.to/2sdOd3R

「雲の見分けかた、特徴と生成理由、季節や時間帯などを多数の例とともにご案内しています。空や雲のことを知りたくなったらお手元にぜひ一冊!」

水滴と氷晶がつくりだす空の虹色ハンドブック
池田圭一、服部貴昭著、岩槻秀明監修
http://amzn.to/2sdZbWT

「空に弧を描く虹や大きな光の環、鮮やかな雲の色彩は、太陽の光が大気中の水や氷の粒にあたることによって生じる大気光学現象。本書はそれらの現象を紹介した、日本ではじめてのハンディ図鑑。現象が起こる季節や時間、現象がおきる原因などもわかりやすく解説。」

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綾塚祐二さんのサイト Y.AYA's Garden「天空博物館」
http://www.asahi-net.or.jp/~cg1y-aytk/ao/index.html

「空に現れる、虹や暈 (かさ) などの現象を総称して「大気光象」(photometeors) や「気象光学現象」 (atmospheric optical phenomena) などと呼びます。 それらの現象についてのページです。」