- okura_mikura
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ずっと自分を励まして育てて褒めて勇気づけて支えて認めてくれて「お前が一番頼りになる」って言ってくれた提督が、何やら最近露骨に自分と距離を置く様になり、秘書艦も外されずっと遠征と演習に回され、大規模作戦にも参加出来ず、不安と不満と困惑を募らせていく潮ちゃんは遂にってそういう話を字数
2017-06-02 23:43:39いけないと分かっているけど自分を抑えられなくて或る日潮ちゃんは遠征に出かけたと見せて(他の艦娘に無理を言って代わってもらった)鎮守府に戻り提督を尾行するんだよ。人目を憚るように工廠の裏へと向かった提督はそこで明石から小さな箱を受け取るんだね。提督が開けるとそこに白金の指輪が文字数
2017-06-02 23:47:55明石と一緒にいる艦娘に潮ちゃんは見覚えがあった。見間違える筈が無い。何せ魂を分けた自分の姉妹なのだ。提督が小箱に入った指輪をそっと摘まむと、曙の目の前に差し出してみせるんだ。曙は指輪と自分の薬指を見比べた後にこくりと頷いた。提督はほっとしたように胸を撫で下ろしていたが潮の心は字数
2017-06-02 23:50:15まぁ最終的には指輪は潮に渡すもので、指のサイズが同じだった曙に協力してもらって明石に作らせたもので、潮と距離を置いてたのは指輪の事を悟られないようにしてたので、演習や遠征に回してたのは轟沈や大破を避ける為で提督はずっと潮だけを想ってたってのを後に潮ちゃんは知るけど全ては手遅れ字数
2017-06-02 23:52:30「嘘…嘘、こんな…こんなの嘘っ、だ、だって…!私、わた、し…こ、殺し、ちゃった…!て、提督さんを…私、私が…!殺し…ぁ、ああああああああああ!!!!!」って絶叫して泣きながら髪を掻き毟る潮ちゃんと、それを見て「本当に、馬鹿なんだから…」って悲しそうに呟く曙ちゃんください
2017-06-02 23:56:11「ご、ぅ……う、しお…お前…」 「喋らないでくださいよ。もう声も聞きたくない」 「なん…なん、で…こんな…」 「…なんで?なんでって!?それを私に聞きますか!?言わせたいんですか!私の口から!」 「……なに?」 「貴方は!提督は!最初から私なんて見てなかった!曙を見てたんだ!!」
2017-06-03 00:03:34「……ぅ、あ…?」 「見たんですよ、全部。工廠の裏、明石さんと、曙と、提督と!三人で!嬉しそうに笑って!ああ、ああ…何て滑稽なんでしょう私…てっきり貴方は私を認めてくれたのだと…選んでくれるのだと…勝手に思い込んで…フフ、嗤っちゃいますねぇ?本当に…」 「…………」
2017-06-03 00:05:12「……す」 「?」 「…すまない……すまな、かった……黙っていて…」 「ハァ…いいですよ、今更謝らなくて」 「俺が…お前を、追い詰めてしまった…潮…」 「いいから、もう、黙ってください」 「潮…」 「…私の!名前を呼ぶな!」 「潮―――」 「お前を、愛している」 「嘘つき」
2017-06-03 00:07:19