リプで来た艦娘四肢切断してみた/メカバレさせてみた
- kiyo_kuroe
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※長くなったものについてはpixivにまとめています。
http://www.pixiv.net/novel/member.php?id=82325
四肢切断
Bismarck
「私はドイツの誇る超弩級戦艦なのよ?」これくらいなんてことないわよ。手足にモーターのかすかな駆動音をたてながら彼女はそう言う。手足の代わりに据え付けられた、鉄と油の臭いがする、歪な機械の塊。 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-05 22:01:34暁
「一人前ノれでぃ?」レ級が嘲笑った。「カワイソウナ暁チャン!モウ一人前ドコロカ、一人デハ身動キヒトツトレナイ!」巨大な口が暁の右腕を咀嚼していた。 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-05 22:08:08瑞鳳
「どうかな?この義足。九九艦爆をモチーフに明石さんが作ってくれたんだけど」キッ、とゴムタイヤが軋んだ音を立てて止まる。 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-05 22:48:04由良
「提督さん、私の単装砲、好きでしょ?触って欲しいな」右腕――肩の辺りまでしかない――を突き出して、言った。「もうないのに、おかしいよね、ね。でも、痛いのよ、どうしてかな」 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-05 22:33:10三隈
黒潮
「あ、提督はん、車椅子乗せてもろてええかな?」言われるまま持ち上げる。手足がないので軽いかと思ったが、案外に重かった。 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-06 01:10:29なおここに合わせてお題提供主のすばるさんが続けてくれました。
@kiyo_kuroe 「提督はん、ちょっと体の向き変えてくれへんやろか」ベッドで反対側を向いていた黒潮が話しかける。言う通りに向き合わせると彼女は「提督はんだけやわ。こんな姿になった役に立てないウチを大事にしてくれるのは…捨てへんでな」 共依存風
2015-06-06 12:11:07@subarualcyone 「あ、ちょっ、どこ触っとんのよ提督はん」抗議はこの際無視することにする。空の袖のから、肩の断端にそっと手を添える。布越しにも、丸くなった断端の形を、縫合痕の感触がはっきりとわかる。「もう……提督はんも大概やわあ」
2015-06-06 14:00:38龍驤
「こんな鈎で符のひとつも切れやせえへん」義手のフックをカチン、カチンと音を立てた。「もう、ええやろ、こんなの。大して役に立たへん失敗作の軽空母が何の役にも立たへんガラクタになっただけやないの。面倒がかからへんだけ鉄屑のほうがよほどマシやろ、こんなの」 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-14 16:36:31不知火
「不知火に落ち度はありません。不知火に落ち度はありませんでした」暗い部屋の隅で、不知火はうわ言のように呟く。「落ち度はありませんでした。だからすぐに戦線復帰できます。できます」焦点の定まらない視線が、一回り小さくなった身体をなぞる。 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-23 19:31:09翔鶴
「あの子には――瑞鶴には、私は死んだと伝えて下さい」車椅子から、翔鶴は提督を見上げて言った。澄んだ、確かな意志の篭もる視線だった(故に、悲しいと提督は思う)。「あの子の枷にはなりたくありませんから」 #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-24 21:35:35隼鷹
「案外悪かぁないよ。不便だけど、飲み食い出来なくなったわけじゃないし」隼鷹はカチン、とフックを鳴らして、愛用の猪口を煽った(そうするまでにどれだけのリハビリを要したのだろうか?)。「何より、好きでもない戦争に行かずに済むしねえ」(続く) #リプで来た艦娘四肢切断する
2015-06-25 19:46:42