あなたは日本屈指のエンタメ漫画家　久正人を知っているか

アロハ天狗 @Aloha_Tengu

こちらも1話完結の短編エピソードから、神々の大抗争に至る大規模ストーリーまで兼ね備えていますが、やはり長くても一巻強のエピソード仕立てなのは変わらず、気軽に読み進めることができます。

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それぞれのエピソードの完成度はまさしく脅威的で、主人公が探偵であることにより、ミステリー・アクション・ドラマがバランスよく配分されており、個別のエピソードがキッチリと纏まっていく合間の縦軸、『マッコイの復讐』『エリア51に住む神々の抗争』も読者の関心を強力にグリップしてくれます。

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長篇の出来は全部凄まじいので割愛するとして、特にオススメの短編エピソードは『白雪姫』（物語のピースの組み合わせ方が凄すぎて、面白い通り越してもはや恐怖）、 『アキレス殺し』（アキレスやドラゴンを被害者にした連続殺人がエリア５１で発生する。犯人のキョンシーの目的とは）。

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そして老いた四神、白虎を主役に据えたエピソード”THIS CLAW IS ME”ときたら。

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かつて四神と称えられながらエリア51ですっかり落ちぶれ、老いさばらえてまった白虎。彼が最後に立ち向かう相手とは。その結末。宇宙人や妖怪が出て、ビーム飛び交う派手な漫画ですが、この読後感ときたら。完璧なハードボイルドです。『ローガン』かよ。

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＜新潮社　エリア５１　１１巻より　マッコイは自由で、目的がしっかりしており、強く, そして人間的であり、完璧な主人公だ＞ pic.twitter.com/jiR90ZJ0TS

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そして、ここが、マジで大切なところですが、次巻で完結です。もう一度言います。現在１４巻ですが、次巻で完結です

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やろうと思えば永遠に続けられる構造の作品ですが、マッコイの物語の結末に向けた、凄まじいヒキの状態で最終巻待ちです。

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今です。あなたが読み始めるには、今が、今こそが最適なタイミングなのです。

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＜２０１７．１０．９追記その２＞ エリア５１、ということで先日エリア５１の最終巻１５巻が発売されたので追記。

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内容についてはこの場で語ることではないですので、気持ちだけ語ると、色々考えているけど短編はともかく、中～長編でこれよりカッコいいラストの漫画というのが思い浮かばない。ハードルを上げ倒して読んだけどはるか上だった。この人天才では？

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ということで、上であれだけベタ褒めした美点に加えて、『１５巻程度でキレイに完結し、しかもタタミ方が完璧』という点が新たに加わりました。

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＜追記終わりその２＞

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comic.pixiv.net/works/1180 Pixivコミックなどで試し読みできるので、何も言わずに今すぐ読んでAmazonにダッシュだ。

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エリア５１ amazon.co.jp/gp/product/B06…

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ノブナガン 久正人の代表作にして最高傑作　侵略SF✖能力バトル✖偉人・英雄 pic.twitter.com/ZbswIl4RHU

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人類を襲う謎の生物進化侵略体、彼らがやってくる時に備え、数千年前から蓄積されてきた『偉人』『英雄』の遺伝子、『Eジーン』により発現する兵器『AUウェポン』だけだった・・・

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今作は戦闘・SF要素多目で、いつもと違い少年漫画的な直球のアクション多めの久正人の側面を見ることができます。とはいえ、そこへの偉人たちという伝奇要素の絡め方が極上。

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こうした偉人大集合モノだと、偉大な始祖に魔界転生を、昨今ではドリフターズや、FGO(未プレイを後悔してます)などの傑作群に恵まれています。

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そうした綺羅星のような作品群の中でも、本作は偉人がスタンド・武器のような扱いであること、ベースは侵略SFであること、そして何より久正人という漫画家自体の強烈な個性でその独自性をしっかりと保っています。

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また、参戦する偉人も、銃撃のノブナガン、重力操作のニュートンなどはベタなところを抑えつつも、中々に絡め手の意外な英傑の参戦も多く、出てくる偉人とその能力を見るだけでも楽しいところです。個人的には『ベーブ・ルース』の活躍をもう少し見たかったところです。

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また主人公“小椋しお”は銃撃兵器『ノブナガン』を操るアタッカーですが、同時に軍事マニア少女でもあり、チームの参謀役を果たすというあたりも特徴的で、力押しではない巧妙な作戦が戦闘の基本なのも見ていて飽きないところ。

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白眉は中盤の山場、9人のEジーンホルダーによる、進化侵略体の大群に対する一大反攻作戦『ストーンフォレスト作戦』。

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『ヤシマ作戦』、『ヤシオリ作戦』を挙げるに及ばず、古今東西あらゆるオタクは怪物に対する入念に練られた軍事反攻作戦が三度の飯より好きなものですが、本作のそれも文句なしの完成度。 恐るべき敵と、対する9人の能力。練られた計画と、その先のハプニングのバランスは見事の一言です。

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また、全６巻と気軽に買えるボリュームでありながら、これ以上ないほど綺麗に終わっているのも、更に自信を持ってオススメできる点です。ああ〜そう来たか〜そう締めますか〜それしかないよな〜と膝を打ちながら号泣し、なおかつ爽快に大満足のラストはまさしく、久正人節の真骨頂と言えるでしょう。