走れエロス

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メスメロス(以下エロス)は激怒した。 必ずかの邪智暴虐のモブおじ王を除かねばならぬと決意した。 エロスにはセックスがわからぬ。 エロスは村の童貞処女である。

2017-06-14 19:29:14
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笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明エロスはムラ村を出発し、野を越え山越え、19里はなれた此このセクロスの市にやって来た。

2017-06-14 19:32:12
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エロスには父も、母も無い。彼氏彼女も無い。十六の、ふたなりな妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気なメス牧人を、近々、花婿兼花嫁として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。

2017-06-14 19:35:36
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エロスは、それゆえ、花嫁の衣裳(ドスケベウエディングドレス)やら祝宴の御馳走(すっぽんなどの精力剤)やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。

2017-06-14 19:38:02
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エロスにはちくびの友があった。セリヌンティウスである。今は此のセクロスの市で、ディルド工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。

2017-06-14 19:40:39
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歩いているうちにエロスは、まちの様子を怪しく思った。騒ぎ過ぎている。もう既に日も落ちて、まちは暗かったが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけにエロい。

2017-06-14 19:43:05
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のんけなエロスも、だんだん不安になって来た。路で逢ったメスイキをしていた若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜らしく皆眠って、まちは穏やかであった筈はずだが、と質問した。

2017-06-14 19:45:18
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若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺(ようじょ)に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。ようじょは答えなかった。メロスは両手でようじょのからだをゆすぶって質問を重ねた。ようじょは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。

2017-06-14 20:20:18
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「王様はね、人を犯しちゃうの。」 「なぜ犯すのだ。」 「雌心を抱いている、というけどね、誰もそんな、雌心を持っていないの。」 「たくさんの人を犯したのか。」

2017-06-14 20:25:01
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「うん、はじめは王様の妹婿さま。それから、御自身のお世嗣よつぎを。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから、皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様、みんなメスにしちゃったの。」 「おどろいた。国王は乱心か。」

2017-06-14 20:26:13
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「ううん、乱心じゃないの。人を、信ずる事が出来ぬ、って言うの。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく雄らしくしている者には、性奴隷ひとりずつ差し出すことを命じているの。命令を拒めば十字架にかけられて、犯されます。きょうは、六人犯されました。」

2017-06-14 20:28:42
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聞いて、エロスは激怒した。「呆あきれた王だ。生かして置けぬ。」  エロスは、単純なメス男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城にはいって行った。

2017-06-14 20:30:12
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たちまち彼は、売春ヤクキメ警吏に捕縛された。調べられて、エロスの懐中からはエネマグラが出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。エロスは、モブおじ王の前に引き出された。

2017-06-14 20:32:20
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「このエネマグラで何をするつもりであったか。言え!」モブおじ暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を以もって問いつめた。その王の顔は性欲で歪み、眉間の皺は、刻み込まれたように深かった。

2017-06-14 20:39:03
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「市を暴君の手から救うのだ。」とエロスは悪びれずに答えた。 「おまえがか?」王は、憫笑した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの性欲がわからぬ。」

2017-06-14 20:40:07
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「言うな!」とエロスは、いきり立って反駁した。「人を無理矢理犯すのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ裏切って居られる。」 「掘るのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと性欲のかたまりだ。」

2017-06-14 20:43:57
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モブおじ暴君は落着いて呟つぶやき、ほっと溜息をついた。「わしだって、ラブえっちを望んでいるのだが。」

2017-06-14 20:44:52
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「なんの為のラブえっちだ。自分の優越感を守る為か。」こんどはエロスが嘲笑した。「罪の無い人を無理矢理犯して、何がラブえっちだ。」 「だまれ、下賤の者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。

2017-06-14 20:46:37
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「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。勿論前立腺もだ。おまえだって、いまに、磔はりつけになってから、泣いて媚びたって聞かぬぞ。」

2017-06-14 20:48:02
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「ああ、王は悧巧だ。性欲に溺れているがよい。私は、ちゃんと犯される覚悟で居るのに。イチモツ乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、エロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。

2017-06-14 20:51:22
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たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」 「ばかな。」と暴君は、嗄しわがれた声で低く笑った。

2017-06-14 20:51:55
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「とんでもない嘘うそを言うわい。捨てたオナホが帰って来るというのか。」 「そうです。帰って来るのです。」エロスは必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。

2017-06-14 20:53:44
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そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスというディルド工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が犯されてしまって、三日目の日暮まで、ここに雌堕ちして来なかったら、あの友人を掘り犯して下さい。たのむ、そうして下さい。」

2017-06-14 20:55:29
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疲れたから終わる。 この後エロスは滅茶苦茶雌堕ちした

2017-06-14 20:56:16