OurLove

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

25 《なぁ、覚えとる？マルが勘違いしてた時…》 『うん…』 《必死に情報集めてやったのに俺のこと嫌ってたやんな？》 『それは…』 《俺だってあの頃…》 『ん？』 《ううん…なんでもない》 章ちゃんはあの頃 何があったんや… #OurLove #エイトで妄想

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26 《当たって砕けて来たら朝まで付き合うで》 『砕ける前提か…悪友やな』 《そうやね》 勇気をもらった俺は オフを使って仙台へ向うことにした だけど 章ちゃんの言いかけた言葉と 元気のなさが気になって仕方なかった #OurLove #エイトで妄想

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27 ｢安田君？｣ ロケ先で思わぬ人に会い 声をかけられた 《あ…お久しぶり…です》 ｢安田さんって呼ぶべきだったかな…立派になって｣ 《やめてくださいよ…》 僕らがまだ若かった頃 世話になってた1人 そしてマルの憧れの人 #OurLove #エイトで妄想

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28 ｢売れたね、あの頃から必死に頑張ってたもんね｣ 《そうっすか？》 ｢ん～ふざけてる方が多かったけど｣ そう言ってあの笑顔を見せた マルが好きだった笑顔 ｢ロケ終わったら食事しない？｣ 《え？》 ｢美味しい牛タンご馳走する｣ #OurLove #エイトで妄想

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29 なんの予定もなかったから 僕は彼女の誘いにのった 地元で有名な店に連れていかれ 酒も飲みながら当時を語り出した ｢ほんと、あんた達めちゃくちゃだったよね｣ 《やんちゃでしたよね、あの頃…》 ｢言うこと聞かないんだもん、みんな｣ #OurLove #エイトで妄想

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30 《マルは…いい子やったでしょ？》 ｢うん…そうだったね、真面目で｣ マルはこの人に気に入られたくて 凄く必死だった 背伸びばかりして いらん神経使って勝手に疲れきって… 《なんでマル…振ったんすか？》 ｢なに…急に…｣ #OurLove #エイトで妄想

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31 《好きやったでしょ？マルのこと》 ｢懐かしい話しね｣ 《マル、マジやったんすよ…からかうような奴やないのに》 ｢いくつ年上だと思ってるの？｣ 《関係ないっすよ、年齢なんて》 酔ってたんかな 必死やった… ちゃんと伝えたくて #OurLove #エイトで妄想

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32 マルは告白してフラれ 次の撮影の現場には彼女はいなかった 《狡いっすよ…逃げるなんて》 ｢……｣ 《大人なのに…》 ｢大人だからだよ…｣ 《は？》 ｢君たちに迷惑かけたくなかった｣ 《それって、逃げですよね？》 #OurLove #エイトで妄想

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33 俯いた彼女を見て 責めすぎたのかと反省した だけど僕の胸はそれ以上の痛みを感じた ｢安田君たちみたくなりたくなかった｣ 《え？》 ｢丸山君に…あなたみたいな苦しみを与えたくなかったの…｣ 《知って…たんすか…》 ｢もちろん｣ #OurLove #エイトで妄想

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34 あの頃の僕は マル同様… 恋をしてた 衣装担当で 新人のアシスタントだった 《付き合わへん？》 〈いいのかな…〉 《バレなええんやない？》 今思えばガキだった 後先も考えないで 気持ちのまま行動してた 《奥の部屋に来て》 #OurLove #エイトで妄想

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35. 会えるのは東京に来る週1度 《会いたかった…》 〈私も…〉 キスをして 止められなかった僕… 〈ここ…で？〉 《あかん？》 〈ううん…〉 いつも使用されてない部屋で ほんの少しだけの時間 僕たちは愛を確かめ合った #OurLove #エイトで妄想

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36 《もっと一緒にいたい》 〈私も…〉 《君の家…行ったらあかん？》 〈怒られない？もしバレたら…〉 《大丈夫や、気をつけるし》 軽率だったんだ でもあの頃の僕はもう彼女しか見えてなくて 東京で収録のある日はホテルを抜け出してた #OurLove #エイトで妄想

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37 「彼女…元気だよ？」 《知ってるんですか？》 「名前変えてデザイナーやってるの」 《デザイナー？》 「あなた達…彼女の衣装着てるのに」 知らなかった 彼女のデザインした衣装を着ていたなんて あの時…壊れた夢 彼女は叶えてた #OurLove #エイトで妄想

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38 「会ってみない？」 《終わったんで…とっくに》 「いま彼女いるの？」 《いますよ》 今さら会ってどうする？ 傷つけて 現場から追い出した彼女に どんな顔をして会えばいい？ 終わったんだあの日で もうあんな思いはしたくない… #OurLove #エイトで妄想

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39 「ねぇ、安田君？」 《マルと会いたいっすか？》 「え…」 《僕らのせいでマルから逃げたんすよね？》 「そんな…」 《もう時効でしよ？会ったらどうです？》 彼女の話を聞いて 急に平常心でいられなくなった僕は 最低な男だった #OurLove #エイトで妄想

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40 《マルから逃げた理由…人のせいにしないで下さい》 「そんなんじゃなくて…」 《マル…めっちゃ苦しみましたから…荒れましたし…病んだし》 「……」 《どうします？いま電話しますか？》 困る顔を見ながら 僕は責め続けてしまった #OurLove #エイトで妄想

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41 《自分が会いたいから僕らにも会えってことですか？》 「え？」 《ついでに自分らも？》 「安田君…」 《ご馳走さまでした》 冷静に考えれば あんな別れ方を身近で見てた唯一の人で だから心配してくれてるのに あの時と同じように… #OurLove #エイトで妄想

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42 すっかり消した記憶が蘇る 僕はあの時の辛さと あの後の苦しさを思い出して 耐えられなかった 『章ちゃん？』 《ん？》 『なんかあったん？最近へんやで？』 《いつもやろ？》 そう言って作り笑顔を見せた僕を心配してるマルがいた #OurLove #エイトで妄想

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43 《行くんや…あの人のとこ》 『うん、会いたい…やっぱりあの人に会いたいんよ』 《ええと思うで》 『俺が砕けるの楽しみにしとる？』 《粉々になったら拾い集めに行ったるよ》 俺はどうにか仙台へ行こうと スケジュールと葛藤する日々… #OurLove #エイトで妄想

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44 不安はありながらも 突然消えたことが気になってたし やっぱり心のどこかにいつもあの人がいたから… 『良かったら…一緒に行かへん？』 《なんでや？》 『なんとなく…』 《そんな時間あったら潜りに行くよ》 『冷たいな…』 #OurLove #エイトで妄想

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45 《頑張ってな？》 どことなく元気がない章ちゃんは雑誌を見てるだけで ページもめくることなく一点を見つめるだけだった… 『章ちゃん？お土産何がええ？』 《なんでもええわ…》 『章ちゃん？』 《ん？》 『ううん…なんでない』 #OurLove #エイトで妄想

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46 『これ…なに？』 《彼女とメシ食うたとこ》 『これだけを頼りに行けって？』 《運命なら会えるんやない？》 『運命って…』 その日から俺たちは別のスケジュールで会うことがなく 俺は章ちゃんからもらったメモを握り仙台へ向かった #OurLove #エイトで妄想

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47 『電話番号とか聞かへんかったん？』 《聞かへんよ…局で待ち伏せしたらええんやない？》 僕はあの日 ｢安田君？連絡先教えてくれない？｣ 《マルのなら教えますよ》 割り箸の袋にマルの電話番号を書いて渡した 「安田君のもお願い」 #OurLove #エイトで妄想

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48 《必要ないでしょ？》 「安田君…」 《もう嫌なんすよ…》 「彼女が会いたがってても？」 《遊び…そんなもんすよ》 「嘘…」 《結構、いたんすよね～あの頃》 彼女が僕に会いたがってるなんて ありえない 僕は見捨てたんだから #OurLove #エイトで妄想

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49 〈ヤスくん…今日東京だっけ？〉 《会いたかったから来たんよ…》 遠距離に耐えられなかった僕は たった1晩だけでも彼女と過ごしたかった 〈明日…ゆっくり出来る？〉 《朝の新幹線で帰らんと…リハあるんよ》 〈そうなんだ…〉 #OurLove #エイトで妄想