OurLove

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

50 最終の新幹線に乗って彼女のマンションへ向かい 朝まで過ごしそのまま大阪へ帰る 何の苦もなかった ただ楽しいとしか思えなかった 《普通のカップルみたいに遊び行きたいんやどな…》 〈いいよ…会いに来てくれるだけで〉 《ありがとぉ…》 #OurLove #エイトで妄想

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51 そんな風に言ってくれる彼女に愛され そんな優しい彼女を愛してた そう思い込んでたのかも知れない 〔お前さ…何しとんの〕 《ん？》 〔ホテル抜け出してるんバレてないと思うとるんか？〕 急に言われたその言葉で 僕も周りも凍りついた #OurLove #エイトで妄想

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52 〔今がどんな時期かわかっとるよな？〕 《……》 〔大変なことになるんやで？お前も…あの子も〕 《迷惑かけてないやろ？上手くやっとるし…放っといてくれへん？》 隠してきたことなのに 全部知られてるとわかっても 僕には響かなかった #OurLove #エイトで妄想

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53 あの時点で少し変えていたら 周りを見ていたら あんなに辛くて 悲しいことはなかった 今でも僕はそう思ってしまう 「安田君？」 《はい？》 「大丈夫？」 《はい…》 あの人だけやった 僕に優しく接してくれたのは #OurLove #エイトで妄想

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54 「少し…距離おいたらどうかな？別れろとかじゃなくて」 《距離？》 「うん…会いたいのはわかるんだけどね」 距離をおいたらすぐに終わる そう思ってたのはガキだったからなんだと今は思うんだ メンバーやあの人の心配も聞き入れなかった #OurLove #エイトで妄想

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55 〈大丈夫？〉 《気にすることないよ》 〈だって…〉 《怖いか？じゃ別れる？》 別れる気なんて全然ないのに 強がってた僕 〈別れたくないけど…〉 《けどなに？》 〈ううん…〉 そう言いながら僕に寄り添う彼女を抱きしめた… #OurLove #エイトで妄想

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56 知らなかったんだ 彼女が僕以上に周りから責められてたこと 気づいてやれなかったんだ 自分の気持ちばかり優先してたあの頃の僕 なのに最後まで彼女は僕をかばい 僕に笑顔を見せてた 《辞めた？》 『うん…』 そして 消された #OurLove #エイトで妄想

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57 仙台へ向かう新幹線に乗りながら あの頃の章ちゃんを思い出してた 突然消えた彼女のことで荒れ狂ってた… 『仕方ないやん』 《仕方ない？人のことやからそう言えるんよな》 『そんなんやなくて…』 《ええよ、行ってくるわ…東京》 #OurLove #エイトで妄想

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58 『あかんて、章ちゃんもヤバなるって』 拘束されてた 東京での収録に参加させてもらえなかったり 雑誌の取材も外されマネージャーに監視されてた 『章ちゃん…諦めた方がええよ』 《黙っといて…》 『彼女…業界追い出されたんやで？』 #OurLove #エイトで妄想

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59 《追い出された？なんで》 『なんでって…』 あの人の情報を集めてくれて 応援してくれてた章ちゃんに 俺は応援すら出来ずに“忘れろ”としか言えなかったあの頃 仙台について街をぶらぶら歩きながら あの人に相談した日のことを考えてた #OurLove #エイトで妄想

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60 『章ちゃん…弱ってしまって…俺なにも出来なくて』 「ルールだから…」 『ルール？』 ルール これが俺たちのいる世界のルール お互い恋が終わったあの頃 告白して砕けた俺と違って 引き裂かれた章ちゃんの痛みは 俺にわかるはずもなく #OurLove #エイトで妄想

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61 「丸山…君？」 章ちゃんの言ってたとおり 髪型が変わっただけの 何も変わらないあの人が目の前にいた 『お久しぶりです』 「どうしたの…」 『章ちゃんに聞いて』 「ずっとここに？」 俺の大好きだった笑顔がそこにあった #OurLove #エイトで妄想

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62 「安田君は元気？」 『へ？』 俺はアホや… 今でも貴女の口から章ちゃんの名前が出ると辛い 「覚えてる？安田君と付き合ってた彼女」 『はい…』 「彼女、デザインの勉強してね…」 誰も知らなかった あの子が俺らに携わってたこと #OurLove #エイトで妄想

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63 そして 章ちゃんがあの子のことを拒否してること そんな素振りも見せてなかった また気づいてやれなかっただけ… 「ちょっと心配になったから」 『章ちゃんが？』 「病んでたというか…強がってたから」 『まだ…好きなんやろか…』 #OurLove #エイトで妄想

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64 貴方に聞いたあの頃の出来事が俺には衝撃的すぎた 〈申し訳ありません〉 《謝ることなんてしてへん…》 呼び出された2人と責任者としてその場にいた貴方 説得されても言うことを聞かなかった章ちゃんと 上司の言いなりになろうとしてた彼女 #OurLove #エイトで妄想

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65 《行くで！帰ろ》 〈ダメだって…〉 彼女の腕を掴んで部屋から出ようとした章ちゃんは 事務所の人間に静止され暴れだした 《嫌やって！仕事もちゃんとしとるし…》 何を言っても聞き入れてくれる人はいなくて 彼女はその場から連れ出された #OurLove #エイトで妄想

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66 泣き崩れる章ちゃんに寄り添い 慰めたのが貴女だったなんて 「安田君…」 《なんでなんすか？なんでダメなんすか？》 泣きながら貴方に訴える章ちゃんなんて 想像も出来なくて でも あの後の章ちゃんの荒れっぷりを思い出せば納得できた #OurLove #エイトで妄想

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67 『彼女…大丈夫だったんですか？』 「時間はかかったけど…安田君の頑張ってる姿が励みになったのかな」 『会ってるんですか？』 「少し前に…」 見違えるほど大人になった彼女と 章ちゃんと会う少し前に会ったと 優しい表情で語った貴方… #OurLove #エイトで妄想

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68 「安田君に会って欲しいって言ったんだけどダメだった」 『俺も説得しますよ』 「でもね、お節介なのかなって思うし…だけど」 『だけど？』 「ちゃんと話し合って欲しいなって」 章ちゃんを心配する貴女を目の前に見て 俺は… #OurLove #エイトで妄想

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69 『貴方は…』 「ん？」 『幸せだったんですか？』 「まぁ…それなりに」 そう照れくさそうに微笑んだ 『俺…大人になりました？』 「うん」 『なんで…急に消えたんですか…そんなに俺が嫌でした？』 ずっと聞きたかったこと… #OurLove #エイトで妄想

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70 「違うよ…」 『じゃあ…なんで？』 もう過去のことなのに俺はまだ忘れられなくて 久しぶりに目の前にいる貴方にまだドキドキしてた 「安田君が凄く苦しんでたの知ってるでしょ？」 『はい…』 「丸山君に同じ思いさせたくなかった…」 #OurLove #エイトで妄想

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71 『あんな思い？』 「きっと凄く怒られて…辛い思いをしたんだと思う」 『俺のために？』 「自分の身も…守りたかったのかも知れない…ごめんなさい…」 そう言って俺に頭を下げた 『あの…』 言いかけて それでも言おうと決めた #OurLove #エイトで妄想

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72 章ちゃんに砕けて来いって言われたから 『貴方が消えて俺は辛かったです…わかりますか？俺の気持ち』 「ごめんなさい」 『貴方がいてくれたら周りに責められても怖くないし…貴方を守れたかも知れない』 自信なんてなかった 俺のただの想像 #OurLove #エイトで妄想

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73 『それくらい貴方が好きでした…今でも…ずっと好きでした』 とうとう言ってしまった 俺の 貴方への想い 『もう一度…チャンスもらえませんか？』 「チャンス？」 『付き合ってくれませんか？』 俯いた貴方はいま何を考えてる？ #OurLove #エイトで妄想

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74 断る言葉 俺を傷つけないような 優しい言葉を貴方は探してるの？ 「丸山君…」 『返事はまた会えた時でいいです』 逃げたのは俺の方だった 『また会ってもらえますよね？』 やっぱり自信がなかったから 『連絡してもいいですか？』 #OurLove #エイトで妄想