【 #genpatsu 】東大病院放射線治療チームによるツイート【東日本大震災】

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東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

混乱を招くことになり、大変申し訳なく存じます。上記のコメントを削除させて頂きます。

2011-03-24 09:39:26
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

放射線性ヨウ素の半減を待つ(I-131の半減期=8日)くらいしか、手はないと思いますが、そもそも、水道水についても心配はありません。昨日来、報道されている「水道水の放射線能」問題を、このあと考えてみます。

2011-03-24 09:48:36
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

ある方にお願いして、煮沸によるヨウ素の濃度変化を検証する実験を、水道水中に含まれるI-131を対象に行いました。その結果、水道水を煮沸すればするほど水蒸気だけが飛んで、I-131が濃縮されました。もし、煮沸しようとされている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。

2011-03-24 11:50:18
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

昨日、東京都葛飾区金町にある都の浄水場の水から210Bq/L(1リットルあたり210ベクレル)の放射性ヨウ素131が検出されました。水道水中の放射性ヨウ素濃度の上昇は、空気中のヨウ素が昨日の雨と共に江戸川などの河川に流れ込んだことによると考えられます。

2011-03-24 15:41:14
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

原子力安全委員会が定めた飲食物摂取制限に関する指標値は、300Bq/Lとなっており、210Bq/Lは基準内です。ただし、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値の100Bq/Lを超えてしまっています。

2011-03-24 15:41:47
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

このため、東京都は、23区と武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市の都民に対して、乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかけています。ただし、乳幼児以外は、他に水が確保できなければ、飲んでも差し支えないとしています。これを検証します。

2011-03-24 15:42:10
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

もし210Bq/Lが長期間続くと仮定し、成人でがこの水を毎日1リットル飲むとすると、約1年間飲み続けた場合に1ミリシーベルトに達します。本来は、ヨウ素は「崩壊」によってどんどん減っていくので、実際はもっと少ない被ばく量になります。

2011-03-24 15:42:29
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

「公衆被ばく」の限度が100ミリシーベルト(累積)です。つまり、210Bq/L(1リットルあたり210ベクレル)のヨウ素が含まれる水道水は、「公衆被ばく」限度の1/100程度ですから、問題のないレベルであることが分かると思います。

2011-03-24 15:42:55
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

胎児と乳児でも、少なくとも10ミリシーベルト(累積)以上の被ばくがないと、身体的な影響が生じないことが知られています。乳児の場合、粉ミルクなどで、一日1ℓ飲むとすると、約1年で、やっと10ミリシーベルトに達する計算になります。

2011-03-24 15:43:18
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

昨日水道水を飲んでしまったと心配される方がおられるかもしれませんが、数回程度では、乳幼児、成人ともに、全く問題のないレベルです。また、この程度なら水道水を煮沸してもしなくても、全く健康に害はありません。

2011-03-24 15:43:38
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

煮沸による水道水のヨウ素の濃度変化を検証する”実験”は、放射線医学総合研究所の環境放射線能の某専門家にお願いしました。どんな風に測定して頂いたかをお知らせします。

2011-03-24 20:16:41
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

今朝、自宅で、5分程、水道水を流してからペットボトルに採水。さらに鍋に水道水を入れて、1分、5分と煮沸。自然にさまして、それぞれ、別のペットボトルに封入。これを研究所に持って行き、Ge半導体検出装置で測定。

2011-03-24 20:19:21
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

その結果、間違いなくI-131が検出されました。ちなみに、I-132は検出されませんでした。蒸発量に依存しますが、煮沸で I-131は濃縮される結果となりました。水道水の煮沸はやめて頂きたいと思います。

2011-03-24 20:24:17
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

そもそも、放射線被ばくで、私たちの身体にどんな影響が出るのでしょうか。そのメカニズムはいったい何なのでしょうか? このあたりを整理したいと思います。

2011-03-26 06:22:46
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

極端なケースですが、全身に4シーベルト(4000ミリ、400万マイクロ)の被ばくが起こると、2ヶ月後に半分の確率で人間は死亡します。(無治療の場合)もちろん、このような“超大線量”の被ばくは例外中の例外ですが、日本でも、12年前に起こっています。

2011-03-26 06:25:14
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

1989年、茨城県の東海村で「臨界事故」が起こりました。「臨界」とは、核分裂反応が連鎖的に起こるもので、ずさんな作業によって、工場の一角に突然、“裸の原子炉”が出現することになったのです。

2011-03-26 06:26:33
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

被ばくした作業員2名は東大病院で死亡し、私もその治療に当たりました。2人の被ばく量は、およそ1万8000ミリと8000ミリと推定されています。(正確な数字はだれにも分かりません)

2011-03-26 06:30:01
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

作業員には、白血球のゼロレベルまでの低下や激しい血便、皮膚障害などが起こりました。大量の放射線によって、骨髄、腸管、皮膚など「再生系組織」の「幹細胞」および関連細胞がダメージを受けたからで、抗がん剤や放射線治療の副作用が起こるメカニズムとおよそ同じです。

2011-03-26 06:34:19
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

実際には、全身の被ばくでも、1シーベルト以下の線量では、ほとんど症状は現れません。それでも0.25シーベルト(250ミリ=25万マイクロ)を超えると、検査での数値に白血球の減少が出てきます。

2011-03-26 06:37:39
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

臨界被ばく事故の発生は、1999年9月30日でした。ごめんなさい。

2011-03-26 06:44:22
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

原発事故現場で作業している人たちの被ばくの限度が、100ミリから250ミリに引き上げられましたが、検査でも異常(白血球減少)が出ないぎりぎりの線量に設定されたことになります。

2011-03-26 06:45:38
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

訂正+削除:100ミリシーベルト(=10万マイクロシーベルト以下)の被ばくになると、症状もなければ、検査でも異常値は見られません。いわゆる「ただちに健康に影響のあるレベルではない」被ばくとなります。

2011-03-26 06:53:37
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

東海村の臨界事故では2人の作業者が死亡されましたが、今回の福島第一原発の事故とはちがいますので、誤解なきようお願いします。

2011-03-26 07:12:13
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

24日、福島第一原発の作業者3人が、足に大量の放射線を浴びたと報じられています。足の皮膚が受けた被ばく量は、2~6シーベルトとのこと。現場の管理体制が問題です。

2011-03-26 07:24:41
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

足の被ばくが数シーベルトであっても、上半身につけた放射線量計では、200ミリシーベルト以下であり、血液検査では異常が出ないと思います。足の皮膚の被ばくも3シーベルト以下であれば、症状も出ないでしょう。「急性放射線障害」には「しきい値」があるからです。

2011-03-26 07:39:16
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