【ルトひび】天使の誘惑【テドカイ】

星音ハルト×黒須響+重音テッド×KAITO。 完全パラレル。 教会から下された任務の為にある街に向っていた響と、ハルト。 そんな二人に思惑がのしかかる。
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大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL メインはルトひびで、完全パラレル設定。かつ、大崎さん大好きな天使もの。 すべての始まりは、一人の天使が恋をした事から。 でも、その天使の恋は叶わなかった。好きになった人と結ばれる事はなかった。 けれど、その天使はずっとずっと恋を忘れなかった

2017-06-29 12:33:22
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL で、物語の始まりは響にとある任務が下る事から。 少し離れた大きな街まで荷物を運ぶ任務。 依頼主は教会。とても大切な物だ、って言われて響は受け取った。 中身は知らない。そしてなんで自分なんだろう?って思ってた。

2017-06-29 12:36:19
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 聖なる物は教会には沢山あって、貴重なそれを扱う専門職はいる。なのに、いくら教会に属するとはいえ、兵士である自分に回ってくるのかがわからなかった。 でも引き受けた。理由はひとつ。報酬が破格だった。それだけ。

2017-06-29 12:38:17
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 響には金が必要だった。それも沢山。だから疑問に思いつつも引き受けて旅立ったんだけど、それにハルトがくっついてきた。 なんでついてくんだよ、とか一悶着あったけど結局二人で向かう事に。 でも、それが引き金になってしまうんだけど。

2017-06-29 12:41:17
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 旅は順調だった。なんだかんだ言いつつも二人仲が良かったし、一応恋人として成立してる世界だったから楽しかった。 でも、近付くにつれハルトの様子がおかしくなっていくのね。 切っ掛けはある日の夜。ハルトが見た夢から。

2017-06-29 12:50:56
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL ある日起きたハルトが青ざめてた。 暗い、暗い中から自分を呼ぶ声がする、って。 よくはわからない。けど、酷くハルトは怯えてた。 最初はただの夢。でも、徐々にハルトがそれに飲み込まれて行く。起きても夢の中にいるような、そんな気がしてくるのね。

2017-06-29 12:51:46
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL ハルトは誰かが呼んでる、そんな事を言うようになった。怖い、って言って一人になるのを極端に恐れるようになっていく。 響の傍にいたがって、夜も一緒じゃないと眠れない。 まあ、寝ても同じ悪夢をまた見て響に叩き起こされるんだけど。

2017-06-29 12:55:09
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 目的の街まで目の前に来た時。もう、ハルトはだいぶおかしくなってた。 酷く不安定で、いつも怯えて。つれていかれる、もっていかれる、そんな事を何度も言って。 でも響にはわからなかった。出来るのは一緒にいるだけ。響が傍にいる時だけは安心したようになるから。

2017-07-14 12:29:51
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL けれど、その街で一度だけ響はハルトの傍から離れてしまう。 教会に報告する為に奥に行くんだけど、ハルトは教団関係者じゃないから入れない。 行かないで、一人にしないでって泣かれても連れていく事は出来なくて。 すぐ戻るから。大丈夫だから、って響はハルトを置いていった。

2017-07-14 12:33:15
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そこは教会の敷地内だし、大丈夫だと思ってた。 でも。響が戻ってきた時、そこにハルトはいなかったのね。 驚いてあちこち探し回るんだけど、どこにもいない。夜になっても帰ってこない。 忽然と消えてしまったハルトを必死に探し続けたけれど、その影さえ掴めなかった。

2017-07-14 12:36:21
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL どうしようどうしようって、もう響はパニックになるわけだ。 普段冷静だったり、度胸があったりってのはただの虚勢でしかなく、好きな人達がいるから響はそうしていられた。 本当は物凄く心細くて、怖くて仕方なかったけど、ハルトがいたから平気な顔して立っていられてたわけです。

2017-07-14 12:38:56
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL ハルトはいない。知らない町に自分一人。そんな状態で泣きながらそれでも必死にハルトを探した。 大丈夫だよ、って自分を励ましてくれる声が最後の砦。 響君なら大丈夫。そう言ってくれた桜の声だけが、響を支えてた。

2017-07-14 12:41:16
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 実を言うと、桜は酷い怪我をして入院してる。 ずっとずっと昔、事故に巻き込まれて。 響が金を欲しがったのはその為。この任務を引き受けたのも、支払われる多額の金があれば桜に手術を受けさせてあげられる。 身体の包帯を減らしてあげられる。そのためだけに引き受けた。

2017-07-14 12:44:01
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL ハルトがいない。このままでは桜も助けてあげられない。 教会の中で一人、響は泣いてた。不安と、不甲斐なさと、後悔と。 そんな時、響は誰かの声を聞くのです。 僕に力を貸して、って。 顔をあげたその先。光に包まれて天使が舞い降りた。 これがカイト。真っ白な翼を広げて。

2017-07-14 12:47:37
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 神も天使も滅多に姿は見せないから、響は凄く驚いた。天使を見るのもはじめてだったから。 カイトはそんな響に告げるのです。僕のお願いを聞いてくれるなら、君を助けてあげる、と。 君の守護天使になって守ってあげるよ、そんな言葉にすがるように響は契約を交わすのでした。

2017-07-14 12:50:36
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL カイトは道を指し示した。響は当初の予定通り、目的の街に向かうべきだと。 ハルトもきっとそこにいるから。 ちょっとこの辺うろ覚えなんだけど、響が運んでいた荷物の中身は聖書。 その聖書には強い破邪の術が記されていて、それを教会は欲しがった なぜならその街には一人の魔物が巣くってたから

2017-07-14 12:54:20
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 都市に巣くった魔物はテッドさん。遠い遠い昔に彼はその地に封じられた。けれどある時から彼は地上に影響を及ぼすようになってくるのね。 今までは大地の奥底で眠っていると人間は思っていたから、目を覚ましたんだろうって思ってる。

2017-07-14 21:51:18
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テッドさんは神様に封印されてるから戒めはそう簡単には解けない。けれど、目を覚ましただけでも地上の人間には脅威で。 だからこそ、人は聖書を求めた。 そこに書いてある破邪の術でもう一度テッドさんを眠らせる為に。 何の術も策もない響はカイトの言葉に従うしかなかった

2017-07-14 21:55:33
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL そうして、都市に向かう途中。響は誰かの襲撃を受ける。 『誰か』はわからなかった。でも、響にはそれが『誰』なのかの確信があった。 狙撃された時、その場に残された一本の矢。それはハルトが好んで使ってた矢と同じものだったから。 ちなみにうちのハルトの武器は弓。

2017-07-14 21:57:38
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL その矢を見て、カイトのいう事が本当だったって信じた響は急いでその都市へと向かうわけです。 一際大きな町。町自体が巨大な結界になっていて、その中にテッドさんは封じられてる。 けれど、辿り着いた時響はそこに『何か』を感じた。得体のしれない何か。

2017-07-14 22:03:56
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 「なんで来たの」って突然響は話しかけられる。振り向けばそこにいたのはハルト。 ハルトは響を止めるために襲撃した。ここに来ちゃだめだよっていう警告の為に。 でも、それでも響はやってきた。反論する響だったけれど、ハルトの様子がおかしい事に気付くのです。

2017-07-14 22:05:39
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL どこかハルトはぼんやりした表情をしていて、響を見ているけれど見ていない。 もともとおっとりした顔だったけれど、響は『いつも』に見慣れてたから違和感に気付く。 そしてハルトは何度も繰り返す。「あの人が言うんだ」って。 あの人が駄目って言ってる、あの人がそういうんだって

2017-07-14 22:07:26
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL 『あの人』が誰なのか訊いてもハルトは答えない。そうして、ハルトは最後にやっと告げるんです。「その聖書を捨てて」って。 そうして、響はハルトの後ろにテッドさんがいる事に気が付くんですね。 その聖書があると困るのはテッドさんしかいないわけだから。

2017-07-14 22:08:43
大崎巧実 @mboxtw

@UTAUmosoTL テッドさん自身は封じられてる所為で出てこれない。その代わり、夢を通じて獲物を自分の方に引き寄せる。 一人、二人、と町の住人たちがテッドさんに食われて行って、それで教会が慌てだした、というのもある。 町に近付くたびにハルトが可笑しくなっていったのもそんな理由。

2017-07-14 22:10:43
大崎巧実(裏) @mboxtw2

どこまで書いたかな……ハルトがテッドさんに捕まったあたりかな。 響はハルトが止めてもテッドさんがいる所にどんどん近付いていく。 それをテッドさんはハルトに囁くのです。ほら、やっぱりって。 教会を信じるな、やつらは変わらないって。

2017-08-27 13:03:31