原発事故の健康への影響に関する@PKAnzugさんのツイートをトゥギャりました

放射性ヨードについてを中心に。 同じのがすでにあるけど、ちょっと短めが欲しかった。
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𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

@yumyumMAYU 現状では問題ないと思いますが、もし放射線量が上がってきた場合、雨に乗って皮膚に付着する可能性はあります。ただ、その分だけ空気中の飛散量が減るので、むしろ雨は降ってくれた方がいいです。皮膚に付着したものは流せますが、肺に入ったのは流せませんから。

2011-03-15 12:56:24
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@nashioS その告示で「海藻には効果がない」としてしまっているのは正直ちょっと言い過ぎです。内服用のヨード剤ほどの効果ではないですが、通常の食事に含まれるヨードも甲状腺へのI-131取り込みを阻害します。でなければI-131治療の前のヨード制限は行いません。

2011-03-15 17:01:20
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@nashioS ただし、内服ヨード剤がダントツで最良なのは間違いありませんので、一般の方が自己判断でヨード剤の代わりに海藻を、みたいなことをしないよう、敢えてそういう風に書いているのだと思います。そして、そういう告示が出ている以上、私の発言も今後それに添わせる方向で行きます。

2011-03-15 17:03:42
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@cocoatomo チェルノブイリの件でさっき見つけたもの(非ネット情報)では、かなり年少の子供にも甲状腺癌が出ていましたし、乳児は放射線感受性が高いので、外照射・内照射ともに大人より大きい影響を受けると考えていいです。

2011-03-15 17:08:23
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@cocoatomo 東京など遠隔地で計測されてる数倍とか10倍くらいであれば、神経質になることはないですが、避難圏に近い地域や、今後さらに線量が上がってきた場合は、赤ちゃんは優先的に守ってあげるのをおすすめします。

2011-03-15 17:11:30
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

専門家の肩書きを背負って「大丈夫」って言うの、実は結構消耗する。というのは、100%大丈夫なものなんてこの世には存在しなくて、危ないという僅かな可能性はその肩書きを背負った自分が一緒に背負い込むから。危ないと言って実は安全でも言った人は叩かれないが、「大丈夫」はそうはいかない

2011-03-15 18:04:12
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

さて、今日も頑張りますかね。まずは質問へのお返事を順に。元々アホなことを呟くために作ったアカウントなのでしばしば素に戻りますが、真面目な質問には真面目に答えますんで、そこはご安心を。

2011-03-16 09:20:58
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

その前に、今朝の核医学講座の様子を。万一に備えて(教授いわく「99%ない」)高度被爆患者を受け入れる準備をしていたり、予めBG線量(平常時の放射線量)を測ったりと忙しそうですが、みんな基本的に楽観的。別に私だけが特別楽観的なわけじゃないです。

2011-03-16 09:27:13
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@Leull_curry マスクは簡単にできる自己防衛ですから、予めやっとくのは悪くないですね(しないとマズいという意味ではなく、念のため)。個体微粒子の吸引なんかは相当なレベルで防げるでしょうから。

2011-03-16 09:31:27
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yumyumMAYU 今調べたら、「千葉の放射線は最大3倍に」というニュースがありました。3倍なら全く気にする必要なしです。もし今後線量が上がって「あまり外出しないように」みたいに公的に言われ出した場合も、洗えば大丈夫と思いますが、心配なら収穫後しばらく保存してから食べる手も

2011-03-16 09:35:52
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yumyumMAYU というのは、経口摂取の問題に関わりうるのは放射性ヨードなんですが、これは密閉保存してても8日で半減する性質を持っています。また、結構大量の放射性ヨードを投与する治療があるんですが、その治療をしても発癌増加の報告はありません(20年以上の調査実績あり)。

2011-03-16 09:41:29
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh 放射線の影響は蓄積するか否か。これは放射線がどのように健康被害をもたらすかをまず説明しないといけません。先に、たぶんわけが分からないであろう結論を言うと、「蓄積するともしないとも言えますが蓄積する前提で計算するのが一般的考え方」です。

2011-03-16 09:52:34
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh そうそう、この説明はかなり砕いたものなので、厳密には正確ではない部分もあります。下手するとこれ1つで本が書けるレベルで濃いので、些末な部分は端折ったりしてると思って下さい。一般の方が理解するには十分と思います。

2011-03-16 09:55:01
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh まず、放射線が何を攻撃するかというと、細胞内のDNAです。通りすがりでDNAをかすったりして一部壊しちゃうんですね。ただ、DNAには非常に高度な再生システムが組み込まれていて、多少の損傷は勝手に直してしまいます。

2011-03-16 09:57:29
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh そうやって直されたDNAにはもう問題はありませんし、仮にうまく修復できなくとも、大抵はその細胞だけのレベルで片づいちゃうんで、まーそうそう簡単に問題になることはないと思って下さい。

2011-03-16 10:00:58
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh 放射線でDNAが壊されて、しかもそれが運悪く癌化するような壊れ方で、さらに諸々の事情が重なって早いうちに免疫系で壊されることなく育っちゃった場合に限り、発癌という問題が生じます。これはDNAが多く壊れれば壊れるほど確率が上がります。

2011-03-16 10:05:42
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh 「DNAの傷」が癌として問題になるまでには、通常何年もかかります。なので、浴びた総量が多いほど潜在的な発癌リスクが上がりますが、基本的にはどんどん修復しているものですんで、体内に溜まるわけではないです。消失したリスクを観測できないだけ。

2011-03-16 10:09:06
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@yutuki_r @tanakh 念のため付記すると、DNAに傷を与えるのは放射線だけではないです。あらゆる原因で傷ついては修復してを繰り返してるのがDNAであり人体ですんで、ある意味、癌発生の綱渡りは生きてる以上常にしていると思っていいです。気にしてたら呼吸もできません。

2011-03-16 10:13:17
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako ちょっと長文になりますが、順に説明します。まず「何が飛んでくるか」について。原発専門家ではないので正確なところは分かりませんが、様々な資料や報告をあたった限りでは、放射性ヨード(個体の微粒子あるいは化合物の溶けた水として)と放射性希ガスと推定されます。

2011-03-16 10:18:47
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako このうち希ガスは人体には吸収する機能がありませんので、体内に居残るとしても肺の空間に短時間ある程度なので、避難圏外の濃度で問題になるとは考えにくいです。よって、現実的には放射性ヨードのみ問題になりうると考えていいでしょう。その大半はI-131という物質です。

2011-03-16 10:26:15
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako 次に、放射性物質の特性についても説明する必要があります。放射性物質は決して放射線を出し続ける物質ではなく、不安定な原子が壊れながら放射線を出しています。つまり、放射線を出しつつどんどん壊れて放射線を出さなくなっているんです。半分壊れる時間を半減期と言います。

2011-03-16 10:31:04
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako 放射性ヨードI-131の半減期は約8.04日。逃げないように密閉して放置しておいても、8日経つと半分はただのヨウ素になってるわけです。当然、出る放射線も半分。そういう物質であるという前提で残りの説明を読んで下さい。

2011-03-16 10:34:49
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako まず、体内にI-131が取り込まれた場合のお話。I-131は血流に乗って全身を巡り、その一部が甲状腺に取り込まれます。取り込まれなかった分は体外に排泄されます。内部被爆防止にヨード剤を使うのは、甲状腺のヨード需要を先に満たして取り込まれにくくするためです。

2011-03-16 10:40:42
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako I-131はβ線という近距離の影響が強いタイプの放射線を主に出すので、影響の多くは取り込まれた甲状腺で起こります。甲状腺癌を誘発するのでは、とされるのもこのためです。ただ、微量であればまず影響は出ませんし、大量投与しても成人では甲状腺癌は増えないとされます。

2011-03-16 10:45:45
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug

.@kerotako そして、一度甲状腺に取り込まれても、多くはまた追い出されて体外に排泄されますし、残っても半減期に従ってどんどん減っていきます。なので、ずっと体内に残って照射され続けるというのは正確ではありません。

2011-03-16 10:47:54