放射線治療に使用されたヨウ素I-131はどこへ?
【追記】上水道モニタリングでヨウ素が、mBq/kg単位で検出されたとかで…
治療用ヨウ素I-131濃度限度は排水中に 40Bq/L以下なんだから、超微量ってことだよね(´・ω・‘) .@emacat_bot さんの「【究明中】千葉県の上水道からヨウ素検出の件」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/820874
2015-05-13 17:13:27放射性物質の浄水処理性について~浄水処理性に関するまとめ(放射性ヨウ素) j.mp/1H2LQ3u 「一方、塩素処理後の水道水ではヨウ素酸になり、活性炭等吸着過程による除去が困難になる可能性が高い」 pic.twitter.com/AaUsVHqugn
2015-05-13 17:10:44またヨウ素ネタで盛り上がってる? だいたいさ、食品・飲料水の暫定規制値の頃って忘れてないかな? ヨウ素131は、飲料水で300Bq/kg、野菜類で2000Bq/kgなんだけどね。 togetter.com/li/434425 pic.twitter.com/CFiBjYnzXa
2015-06-21 20:36:26【追記】ここまで…
・バセドウ病の放射性ヨード内用療法に関するガイドライン
http://oncology.jsnm.org/files/pdf/pasedo-guideline09.pdf
・日本薬局方 ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル
「37MBq/カプセル~1.85GBq/カプセルがあり,適切な投与量の選択が可能」
http://fri.fujifilm.co.jp/med/products/therapeutic/ri/pack/pdf/fri_med_cap_interview.pdf
@PKAnzug はじめまして。突然で申し訳ありませんが質問させていただいててもよろしいでしょうか。 お時間のあるときにでもご教示いただけると幸いです。下水汚泥からI131が検出されているという話から、バセドウ病などの治療に内服したI131かもという話(続く)
2012-04-20 00:55:22@PKAnzug http://t.co/Svr4Gsbp を読んで、吸収されなかった70%が尿に排出されると聞いて、そんな線量でも放射性廃棄物ではなくそのまま下水にだすのかと疑問に思いました。ぐぐってガイドライン http://t.co/Wtb5OL8J を読んでみた(続く)
2012-04-20 00:59:40@PKAnzug のですが、蓄尿してはダメとの記述はあったのですが、尿の処理には言及されていませんでした。 お伺いしたいのは、投与後の1日分の尿をそのまま普通のトイレから下水に流すものなのかという点についてです。 ご迷惑でなければ、なにとぞよろしくお願いいたします。
2012-04-20 01:03:29. @nada_2nd_dryke 結論から言ってしまうと、バセドウ病などでI-131治療を行った後のI-131を相当量含んだ尿が、一般家庭の下水から下水路に入ることは普通にありえます。ただし、投与後のI-131が管理されないわけではありません。その辺の話をここからしますね。
2012-04-20 02:10:56. @nada_2nd_dryke まず基礎知識ですが、I-131治療は甲状腺組織あるいは甲状腺由来組織(甲状腺癌)を壊すためにI-131を利用するもので、甲状腺癌に使う時には概ね数ギガベクレルの大量投与になるんですが、バセドウ病で投与する時には、人によって量がかなり変わります。
2012-04-20 02:11:13. @nada_2nd_dryke これはバセドウ病の病状によって甲状腺のヨード取り込み能の強さや甲状腺の大きさがかなり変わるからです。で、重いバセドウ病で甲状腺が大きい人だと結構な量の投与になりますが、軽症で甲状腺が比較的小さいなら、比較的少量の投与で間に合う場合もあるんです。
2012-04-20 02:11:31. @nada_2nd_dryke 大量の放射性物質を投与された患者さんは、患者さん自身が放射線源として放射線(主にγ線)を出しまくるので、放射線を遮蔽できるような特別製の病室に閉じこもってもらう必要があります。しかし少量投与ならそんなに出さないので、閉じこめる必要がありません。
2012-04-20 02:12:17. @nada_2nd_dryke この特殊病室に閉じこもる必要あり/なしの境界は法律で決まっていて、「投与後の患者から1mの距離での線量率が30μSv/h未満である」あるいは「I-131の投与量が500MBq(5億ベクレル)未満である」なら、閉じこめなくていいんですよ。
2012-04-20 02:12:54. @nada_2nd_dryke 核医学検査・治療室や、大量投与した患者さんを閉じこめる遮蔽病室では、患者さんの排泄物なんかも含め、放射性物質で汚染されているものは「汚染廃棄物」として扱われ、そのまま下水に出したりはしません。半減期に応じて減衰するまで保管してから処分します。
2012-04-20 02:13:43. @nada_2nd_dryke しかし、30μSv/h未満の放射線しか出さない患者さんは、普通に自宅に帰りますし排泄物は下水に出て行きます。500MBq弱投与されて最初のうちの排泄なんて普通に何MBqもI-131を含んでるでしょうから、そりゃ下水から検出もされるってもんです。
2012-04-20 02:14:18. @nada_2nd_dryke 最近の数十ベクレルで大騒ぎ、みたいな状況を基準にすると、なんだか数字がでかすぎてピンと来ないかもしれませんが、核医学で扱う場合の数字ってこんなもんです。何ベクレル/kgなんていうレベルの放射能は、実は検出すら難しい極微量。
2012-04-20 02:14:42. @nada_2nd_dryke ちなみに下水に流れていったI-131ですが、下水や汚物は衛生面の理由から人間の生活空間からは隔離されているものですし、I-131を含まない汚水で希釈されますし、I-131は半減期が8日しかなくてどんどん壊れるので、別に危険性はないです。
2012-04-20 02:14:55. @nada_2nd_dryke この件に関してはこんなところです。I-131治療で投与したI-131は普通に下水に出ますし、患者は日本中にいますから、今くらいの神経質さで調べていたら、どこの下水からI-131が検出されても全く不思議ではありません。
2012-04-20 02:15:06@PKAnzug こんなに速く、とても詳しい説明をいただきありがとうございます。 疑問が解けてスッキリしました。いわゆる放射脳ではないもののDASH村の特番を見るまで漠然とした不安を抱いていた口でした。今は先生をはじめとする皆さんの根気強いツィートに教えられながら(続く)
2012-04-20 02:56:46@PKAnzug 自分で納得できるまで調べる、計算する、考えることに慣れようと悪戦苦闘中です。でも昨年よりずっと心穏やかに暮らせるようになりました。本当にありがとうございました。
2012-04-20 03:02:06