《東京電力福島第一原発は「冷温停止」できない、という遅すぎる結論》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東電福島第一原発からの「核燃料デブリ」取り出しに関して。 「冠水工法を諦める」ということは、 言い直せば「冷温停止はできない」ということでもある。 「周囲の環境から核燃料を遮断して、放射性物質の漏出を防ぎ、水温を100℃未満に下げる」という「冷温停止」の条件を達成できないのだ。

2017-08-01 16:27:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

つまり。 東京電力福島第一原発事故は、「収束不可能」だと、 東京電力と日本政府が、事故発生から6年以上経過して、ようやくみとめることになるわけだ。 原発立地町住民をはじめ、避難指示によって避難した人々の多くは「2,3日で家に戻れる」と考え避難したと聞くが、最初からウソ情報だった。

2017-08-01 16:33:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

311直後、東電福島第一原発で事故が発生し、半径20kmの同心円状に避難指示が出された。 情報を集めた私は、それ程多いとは言えない知識と、断片的な情報から、 「事故原発は、多くの燃料が格納容器から下部を中心として周囲に漏れる形になっているので『冷温停止』は不可能だ」と判断した。

2017-08-01 16:59:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年4月初旬、高濃度汚染水が海に漏れていて、その出元が分からないまま、何とかその場所から海に流れ出すことだけを止めた。それが精いっぱいだった。 つまり、原子炉圧力容器、格納容器の状況には手出しできなかったのだ。 「『冷温停止』達成は不可能」という私の判断は妥当な筈だった。

2017-08-01 17:05:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「『冷温停止』達成は不可能」という私の判断は、しかし福島県庁、日本政府からは否定又は黙殺された。 その結果、「事故発生から2~3年経過すれば避難指示は解除される」という非科学的な願望が、福島県中に広がった。 私は自らの判断を誰かに明かすたびに、冷たい視線で遇された。

2017-08-01 17:09:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今更、どうにもできる話ではないし、 2011年に避難指示で避難させられた人々が「この原発事故は終えることができない」という事実を突きつけられた時に、正面から事実に向き合うことができたかどうか分からないので、「正しい予測だから広く伝えるべきだ」とも言い切れない。 ただ、私は負けた。

2017-08-01 17:13:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「この原発事故は、終えることができない」という私の判断を、 周囲の人たちに語り続けることを、止めた。 他の人たちの、非科学的ではあるけれど、「前を向く」材料になる希望を壊す権利は、私にはない、と悟ったからだ。 その判断は、責任ある立場の人が、責任を持って語るべき事のはずだ。

2017-08-01 17:17:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

しかし、何年経過しても「責任ある立場の人」は、非科学的な希望ばかりを口にし、文字にし続けている。今も、だ。 私の目には「将来科学の進歩によって放射性廃棄物は無害化できるようになる」と、未来に勝手に期待して原発を稼働させた人たちと、今の「責任ある立場の人」が重なって見えるのだが。

2017-08-01 17:20:46