うん孔明さんの創作まとめ

鷽多比 @endeweralt

●たまに喋ってる創作について エンデヴェラルト: 人が沢山死ぬメイン創作。趣味が詰め込まれている。 聖眼のニコラウス: 人が死ぬ。ロウルート者がカオスルートに進む。 魔女と屍の狼: 人が死ぬ。ハッピーエンドだよ！完結済まとめから読める。 鐵の鵬翼: 健全なボーイミーツ全裸

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●エンデヴェラルトについて 大昔に起きた戦争の爪痕が呪いとなって残る国々を巡る物語。 呪いを受けた国々は二度と同じ過ちを繰り返さぬようにと休戦協定を結んだが、それを一人の少女が己の憎悪のままに引き裂いた所から始まる。

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「何故私ばかりこんな目に遭わなくてはならないのか」 当然すぎる疑問だった。 コルレオニス……通称剣国と呼ばれるその国へと課せられた呪いは、「王家の女への短命の呪」であった。 直系は勿論、妻に迎えた者も例外なく二十歳まで生きられなかった。 少女はそれを嘆いていた。

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少女には想いを寄せる騎士が居た。 少女は宝石姫と呼ばれるほど美しかったので、当然の様にその騎士は自分と添い遂げてくれるだろうと思っていた。 けれどもその騎士は拒絶した。家柄がどうの、と言っていたような気がしたが少女にはもうどうでもよかった。 拒絶されたという事実だけが全てだった。

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裏切られた、と思った。 幼い頃から当たり前のように傍に居たのに何故。 家柄がどうだというのか、古いしきたりがなんだというのか、血なんてどうでもいい、ただこれから先僅かばかりの時間を共に過ごしたかっただけなのに。 少女は深い深い憎悪と怨恨の底で息を吐いた。

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「このような苦しみを剣国王家の女ばかりが背負うのは不公平ではないのか？ どうせあと四年も生きられないのならば皆尽くを道連れにした所で神も責めはすまい」 短い生涯の中で得た答えは愛憎に狂ったそれだった。

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父王を殺した。民を殺した。貴族を殺した。隣国の民をなぶって殺した。愛しい者の兄を利用した。愛しかった者をいたぶり抜いて殺そうとした。 そうする事で既に死にかけた魂と身体は満たされた。 殺して殺して殺した。河が血肉で赤く染まった。流れ着いた肉に異形が涌いた。涌いた異形が人を殺した。

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やがて殺し損ねたあの男がら亡命先の国から兵を率いて少女を殺しに来るという報せが入った。 それを聞いた少女は心底愉しそうに側近である男の兄へと声をかけた。 「わたし、親殺しは見た事があるけれど兄弟殺しはまだ見た事がないの」

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男の兄はただ静かに頷いた。 誰もが狂っていた。狂った少女に狂わされたのではない。ただただ、狂っていた。狂気を身の内に抑える事をやめた者共の集まりだった。 こうして再び愚かな行為は繰り返される事となる。 遥か昔に受けた呪いを糧に、老若男女の分け隔てなく屍を積み上げる戦は開戦した。

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エンデヴェラルトは(通称)剣国、盾国、商国、呪国、亡国の五つからなる島国なんですけど、各国それぞれ大昔に起きた戦争のペナルティとして呪いが課せられています。 まず剣国、ここは王家の女は皆短命で二十歳まで生きられず、しかも生きながらにして身体がぐずぐずに腐って行くような呪いです。

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それ故に血の繋がりが殆ど無い貴族がかなり大きな発言力を持っていて、それが国の癌でもあります。 全体的に土地が痩せていて貧富の差が激しく、都心部は栄えていますが地方は木の根をかじるような生活を強いられている状態です。 また、異形(後述)の進攻も度々あるようなデンジャラス国家です。

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次に盾国。 ここは天然の要塞である山脈に囲まれている上土地も肥沃、他国に比べて平均寿命も幸福度も高い安心安全の国家です。ただし若干平和馴れしてしまっている所もあるので、緊急事態には少し弱い所もあります。 唯一の女王国家であり、また、「銃」を製造・所持する国でもあります。

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「銃」ってそんなに凄いものなの？って感じですけど、エンデ界では凶悪になっておりまして、煌石技術と組み合わせた特殊銃弾などもあるのでフルプレートなんぞ一撃で撃ち抜く・吹き飛ばすような代物な訳です。なので他国もおいそれと攻め込めないしそもそもその前の山でだいたい死ぬ。

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次に商国。 その名の通りあきんどの国です。だいたいなんでも売ってるし富と欲望の象徴でもある巨大歓楽街があるのもこの国。 呪いで多かれ少なかれ誰しもが持ってる筈の術が全く使えないというデメリットはありますが、他国から術法技術者を呼んで何とかしているのでデメリットの影響はほぼ無しです

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損得で動く国なので一番シビアです。 また、剣国民に関しては大変厳しい国(と言うのも元々は剣国から逃げてきた奴隷が興した国)なので、街の中心を流れる河ではよく顔の無い死体があがります。 独自の連絡網があり、その情報の速さは他国の比ではありません。光通信かよ。

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次に呪国。 術法こそが全て！病は気から！気合いでなんとかしろ！という国です。頭おかしい。特に語る所はないですけど、食人文化が根強く残ってます。はい、次。 亡国。 先の戦争で一番やらかしたペナルティで滅びました。今や罪人と異形の済む巨大廃墟です。 以上！

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異形とは？ 野晒しの死体から流れ出た血肉や魂のえぐみの部分が地に染みて、地下でまた肉を得て産まれ直したものです。 それゆえ殆ど化け物なのに人間のような部分がある、殺すのは躊躇われるし躊躇うと殺される厄介な害獣(？)です。 しかも同族以外にも人間の肚を使って繁殖をする種も居ます。

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こいつらはあなぐらと呼ばれる穴から胎児さながら地上に這い出てきます。 あなぐらの奥がどうなっているのかは現在も不明で、向かった者は誰一人として帰ってきません。よく似た異形が這い出てきた事はありましたが。 種によっては食用にもされていて、食料事情が厳しい剣国ではよく食べられています

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軍師(本名非公開) 性格に難はあるが、戦略・戦術においてこの男の右に出る者は居ない。 山奥の村で隠者のような生活を送っていたが、ゲオルグに頼み込まれて渋々知恵を貸す事にした。 言動も態度も冷たいと思われがちだが、存外心配性で世話焼き、マメな所もある男である。 pic.twitter.com/H9Z9Hoz0MI

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ゲオルグ: 戦争の発端を作った男。 誰に対しても真面目で誠実だが、それ故に頑固で融通の利かない所もある。 未婚だが養女が一人居て、仲間内からはその娘の話をする時は親バカならぬバカ親の顔になると言われている。 pic.twitter.com/dbZNNIesLH

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ナイトハルト: 五国の上空にある通称「空の帝国」出身の有翼人の青年。 片方の羽根を(本人曰く)事故で失っており、その為煌石を核として埋め込み義翼を操作している。 女性と大量の血が大の苦手で、特にスキンシップの激しい女性に近寄られると飛んで逃げる癖がある。 pic.twitter.com/zPduPOO7S6

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ロード: 高貴なる騎士エーデルリッター家の嫡男として生まれたが、正妻の子ではなかった為母子共に疎まれた。 幼少期に継母達から受けた行為から女という性そのものを嫌っているが、その整った顔立ちもあって近寄る女性は多い。そういった女性を適当に構っては捨てている為多くの恨みを買っている。 pic.twitter.com/zlaM9Yo1wO

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アルトゥール: 剣国の寒村出身の青年。 首都から遠く、土地は痩せ、おまけに人買いが定期的に来るような貧しい村で細々と暮らしていたが、ある日両親によって妹と共に売られ、売られた先で妹を失ってしまう。 そういった経験から、子供の事になると普段の温厚な姿からは想像できないほど激昂する。 pic.twitter.com/2ha35GkALJ

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レオ: 人の言葉を喋るチンパンジー。以上だ。 pic.twitter.com/pfJubSlUTp

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ファビアーネ: 盾国出身の女王騎士。 年若いが判断力、行動力などがずば抜けており、双子の弟であるファビアーンと共に17歳という若さでは異例の女王騎士へと抜擢された。 私生活ではポンコツな所が多く見られ、特に料理のセンスは絶望的だが本人は気にしていないし寧ろ上手いと思っている。 pic.twitter.com/X6ebNwxR5v

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