ヘタリアで童話をパロるなら

ゲルマジャ・マカロニ・ヒーローと愉快な仲間達中心の童話小ネタ。カプは有ったり無かったり。
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ヘタリアでシンデレラをパロるなら


どいつさんの立身出世物語 ~その裏で三回目の政略結婚をキメる継母すとりあさんを添えて~

森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

ヘタリアでシンデレラをパロるなら、王子と姫が云々はさておき、魔法使いに用意してもらった礼装で舞踏会に行ったらその体躯の良さなどから兵士として王宮に来ないか打診されるどいつさんの立身出世物語って感じかな……と思ったりなどした ~その裏で三回目の結婚をキメる継母すとりあさんを添えて~

2017-04-23 22:54:37
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

継母が爆発させたオーブンの掃除をする日々を送っていたどいつさんが「クソ、どうしてアイツはいつまで経ってもオーブンの使い方を覚えないんだ! こんな掃除ばかりの日々は気が滅入る!」って嘆いてたら魔法使い(物理)が現れて、「おい、息抜きには運動が一番だぜ! 体術訓練なんてどうだ?」と

2017-04-23 23:02:48
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

そうしてどいつさんが魔法(物理)の力で立派過ぎるほど立派な体格になったある日、お城で舞踏会が開かれることに 結婚運悪く二番目の夫も亡くしていた継母が「三人目を捕まえてきます」と張り切ってお城へ向かう一方、舞踏会に興味の無いどいつさんは今日は静かな一日を送れるぞ……と家でゆっくりと

2017-04-23 23:11:48
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

しようとしたのに魔法使い(物理)が現れ、「舞踏会行かねーの!? お前、立身出世とか興味無いのかよ!」と 「いや、だがしかし着ていく服も無いし」「そんなの俺の礼服貸してやるって! あ、でもサイズ合わないか? ちょっと鍛え過ぎたな~、まあでもお前の継母サイズ直しとかできるだろ?」

2017-04-23 23:16:55
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

今までにも小さくなった服は継母が節約の為サイズ直しをしてたからできることは確か 「だが継母なら既に城に」「え、あの家から10mも離れてない場所を行ったり来たりしてるのお前の継母じゃねーの?」「……どうやらそのようだ」

2017-04-23 23:20:41
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

道に迷っていた継母を捕まえ、「こういうことは前日のうちに言いなさい!」と怒られながらサイズ直しをしてもらい、継母を連れて舞踏会へ 魔法使い(物理)は「朝帰りはすんなよー」とだけ言い残してどこかへ行き、継母もお城に着いたら一人で好き勝手社交を始めてしまい、取り残されるどいつさん

2017-04-23 23:26:15
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「来たは良いが、あの魔法使い体術しか教えてくれていないではないか……! ダンスなど踊れんぞ俺は……!」と壁の花になっているどいつさんをしかし見ている人が居たのでした 「チッ、ベッラは多いが妃候補になりそうなのは居ねぇな……」「本当だね~……あ、ねえねえ兄ちゃん、あそこのムキムキ」

2017-04-23 23:33:02
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「ムキムキのベッラなんて嫌だぞ俺は!」「違うよ、そうじゃないよ~! ほらあのムキムキ、凄い強そうだよ、お城の兵士になってくれないかな? 最近暗殺とか怖いし、俺強い護衛が欲しいよ~」と相談する王子達 思い立ったら即行動の弟王子が「ねえねえ、お前兵士にならない!?」と勧誘に来ます

2017-04-23 23:37:53
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

しかしどいつさんは『こんな素性も解らない人間を急に勧誘するだと……? どういうセキュリティ体制なんだこの城は……! こんな城に関わっては絶対に苦労する……!』と思い、「いや、遠慮させていただきたい」と踵を返すのでした しかし諦めの悪い弟王子はどいつさんの服を引っ張って引き止めます

2017-04-23 23:41:24
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

押し問答をするうち12時になって大時計が鳴り始め、「朝帰りはするなと言われているんだ!」と、これ幸いとどいつさんはお城を去ります 最後に強く服を引っ張られたときに礼服の肩章が落ちてしまったことには気付きましたが、拾いに戻ると掴まりそうなので放って帰りました

2017-04-23 23:47:59
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「なんだ馬鹿弟、取り逃がしたのかよ」「うん、でも肩章落としてったから所属は解るし、所属してる地方の領主に言って探してもらおうかなって」「ふーん……いや、おい、その肩章、見覚え有り過ぎるだろ」「え? あ、本当だ、これこの城の近衛兵のじゃん!」「うわ、ラインの本数まで見覚え有るぜ」

2017-04-23 23:53:39
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「でも、あんな兵、近衛には居ないよね?」「本当の持ち主が服を貸したんだろ? 貸した奴に聞けばどこの誰かすぐ解るんじゃねーの」「そっか! ええと、三本ラインだから結構偉い奴だね~」「結構っていうか近衛に三本ラインは一人しか居ねぇよ……おいそこの兵士、警備責任者呼んで来い!」

2017-04-24 00:02:35
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

などとお城がドタバタしている頃、どいつさんは家に帰り着いていました しかし、そういえば継母をお城に置いて来てしまいました これは迎えに行かないと駄目なやつだろうか……と一瞬悩みましたが、三人目を捕まえると言っていましたし、多分その相手がどうにかしてくれるでしょうと寝てしまいます

2017-04-24 00:07:40
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

さて翌日、継母は朝帰りでした 先に寝たどいつさんの判断は正しかったということです が、どうやらただの朝帰りではなさそうです 帰ってきた継母の後ろには、死ぬほど偉そうな礼服を来た魔法使い(物理)と、昨日の王子やその御付き達がぞろぞろとくっ付いてきていました

2017-04-24 00:12:57
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「王子の目に留まるとかやるじゃねーか! 流石俺の訓練に耐えただけあるぜ!」「暇だったから目に付いた一般人を鍛えてたら思いの外鍛え上がったって、明日から仕事倍にしてやるからな!」「わ~本当に昨日のムキムキだ!」「どいつ、貴方の次の父親についてですけど」 どいつさんは色々把握しました

2017-04-24 00:22:34
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「お前、昨日肩章落として行ったでしょ? うちの近衛の肩章だったから、あっこれは服借りたんだなって思って、こいつに誰に貸したのか聞いたの!」「そうか……」「でね、お前のこと見込みの有る良い奴だって推薦されたから、俺の護衛になってもらおうと思って!」「そうか……」

2017-04-24 00:26:51
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

「でね、でも大臣とかが身分がどうこうって煩くてね」「そうか……」「だから、お前は今日からこの近衛団長の義理の息子ってことで!」「そうか……」 それはもうつまり全部決定事項なんだな、と、どいつさんは少々遠い目にならざるを得ませんでした 権力者とは横暴なのです

2017-04-24 00:35:54
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

しかしまあやるとなればしっかり仕事をするのがどいつさんです その後、お城はまず王子たちのセキュリティ意識の低さからしっかりと改革され、堅牢堅守さに定評の有るお城として、歴史に名を残すことになったのでした…… ~HAPPY END~

2017-04-24 00:40:41

ヘタリアで白雪姫をパロるなら


魔女すとりあさんと三枚の鏡

森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

ヘタリアで白雪姫をパロるなら 魔女すとりあさん「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰ですか」 はんがりー産の鏡「おーすとりあさんに決まってるじゃないですか!!!」 鏡の答は永久に変わりませんでした…… ~完~

2017-04-24 01:12:15
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

テイク2 魔女すとりあさん「鏡よ鏡(ry」 ぷろいせん産の鏡「美しいっつーと難しいよな~、いたりあちゃんは可愛い系だし、お兄さまは格好良い系だろ、肉体美って意味ではヴェストが良い線行ってるけどよ~」 イラッと来た魔女すとりあさんが鏡を叩き割ったとして誰が責められるでしょう ~完~

2017-04-24 01:27:02
森谷樹里@超雑食 @J_M_Tallinn

テイク3 魔女すとりあさん「鏡よ鏡(ry」 どいつ産の鏡「美しいというのは主観的な問題であり誰が一番という風に決めきれるものではないと思うが、誰の好みに照らし合わせて一番である確率が高い人物を答えれば良いんだ?」 魔女すとりあさん「貴方に聞いた私が御馬鹿さんでした」 ~完~

2017-04-24 01:32:00
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