外国の修士課程女子の多さは、女子教育の充実ではなく「女の子は就職なんかしないでお婿さん探しなさい」という性差別を意味しているかもしれない

メモ用自己まとめ
7
ショーンKY @kyslog

「女子教育が世界を救う」のこの項目を読んでると大学院教育が女子を救う感じがどんどんしなくなってくる mess-y.com/archives/35187

2016-11-15 07:47:54
ショーンKY @kyslog

①日本の修士学生は、外国に比べて博士課程に進みやすい ②日本の修士→博士の男女比があまり変わらない(5:10→4:10)に対して、外国は修士でやめる女子が大量にいる というのが一目でわかるグラフになっていて、この女子はどこへ行ったの?というのが当然気になる。 pic.twitter.com/GOYIJHndSc

2016-11-15 07:52:45
拡大
拡大
ショーンKY @kyslog

んで、上位のスロバキアやチェコとgender gap indexの世界順位を比較すると ―― 日本 チェ スロ 経済 118  89  86 政治 103  85  110 と、スロバキアに至っては日本より悪い数字が出たりする。

2016-11-15 07:55:51
ショーンKY @kyslog

ちゃんと比較しないとならないだろうが、旧共産圏の特にこの2か国は、女子の修士課程が所謂「結婚前の腰掛け」とみなされていることを示していて、むしろ進学率の高さが性役割分化意識をありありと示す指標になってしまっているという。これをもって「女子教育が世界を救う」と言うのはちょっと……

2016-11-15 07:58:44
ショーンKY @kyslog

誤解のないようもう一度書くと、「女の子は就職なんかしないで学校でお婿さん探しなさい」というようなことを示唆するデータをもってして「男女格差が小さい」とか「ジェンダー分業が解消されている」というのはおかしいだろという話です。

2016-11-15 08:08:06

元の話では「日本は女子は短大という非キャリア学歴しか与えられない、外国では大学院の女子比率がこんなに高いんだ」というデータを出してるんですが、よく見ると修士と博士で男女比が急変していて、日本のように「修士まで行ったら多かれ少なかれ論文を読む職に就く」というキャリアの想定ではなく、修士課程は単なる結婚までの腰掛、日本の短大卒と似たような扱いなんでは?という疑問が。後のキャリア形成を追跡してほしいですね。


それともう一つ。日本の大学院進学率は理系と文系で大差があり(理系のほうが多い)、文系では大学院に進んでもその後のキャリアが狭まる覚悟が必要とされる。かつ理系は大学の志望者の段階で男子比率が高いことが知られている(畠山さんの解説はこちら http://wezz-y.com/archives/36451 私は「東京工業大学・電気通信大学・東京理科大学に女子が入学しない問題」と呼んでいる)。

これによる効果の分も割り引かないと、「女子は好きに専攻を選んでいいし大学院にも進んでほしいが、文系院卒に就職先はないからワープアになるか“永久就職”を目指すかしてください」という逆効果になりかねない。