最もエレガントでユーモラスだったジェームズ・ボンド「ロジャー・ムーア、ボンドの思い出」

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映画のジェイムズ・ボンド役などで活躍した英俳優ロジャー・ムーアさんが23日、がんのため亡くなりました。スイスで「短い間、勇敢にがんと闘っていた」と、家族が明らかにしました。89歳でした（英語記事） twitter.com/BBCBreaking/st…

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Former James Bond star, Sir Roger Moore, dies aged 89 from cancer, family say bbc.in/2qcQFGS pic.twitter.com/kNss3DYiW7

2017-05-23 22:20:16

エンタメ放浪者 ウディ本舗 @woody_honpo

私はジェームズ・ボンドはロジャー・ムーア世代なので、やはり思い入れがある。端正なルックスとエレガントなユーモアが持ち味で、歴代の中で最も紳士的なボンドだろう。原作者のイアン・フレミングはボンドにロジャー・ムーアを希望していたと言われる。実は初代のショーン・コネリーより年上なのだ。 pic.twitter.com/J27UUDQ9HK

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週末にTSUTAYAに行ってみたら、ロジャー・ムーアの007が、殆どレンタル中になっていた。彼が亡くなったことで、改めて又は初めてムーア版ジェームズ・ボンドを観ている人が多いのだろう。私も、本当に久しぶりに「死ぬのは奴らだ」を観てみたのだけれど、これは記憶よりも面白い作品だった。 pic.twitter.com/RIzo7oVcCp

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「死ぬのは奴らだ」のボンド役として脚本家と監督がイメージしていたのは実はバート・レイノルズだったが、プロデューサーに「英国人ではない」と却下されたのだそうだ。確かに、バート・レイノルズはこのドラマの主役にピッタリだ。ロジャー・ムーアはソフィスティケートされ過ぎているかもしれない。

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007シリーズは意外に、その時の流行や時代風潮を取り入れているのだが「死ぬのは奴らだ」は明らかに当時のブラック・レボリューションを意識している。しかし、あの頃の日本には、その勢いがオンタイムでは十分に伝わっていなかったから、「アフリカ系の麻薬王」は悪役としては小ぶりに思えたのだ。 pic.twitter.com/vRGk2wwVgs

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「死ぬのは奴らだ」はニューオリンズを舞台にしたジャズ葬や湿地帯でのボートチェイス、カリブ諸島でのブードゥーの秘祭などの風俗描写が興味深く、意欲的だった。しかし、それが007シリーズ独特の「余裕を持ったストーリーテリング」と上手く噛み合わず、今一つドラマのグルーヴが高まらなかった。 pic.twitter.com/eTy6j6XCfq

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『死ぬのは奴らだ』は大ヒットしたポール・マッカートニーの主題歌が好きだったけれど、映画自体は後からTVで観たので、それほど印象に残っていない。私にとってのムーア・ボンドの代表作は、劇場で初めて観た「私を愛したスパイ」という事になる。やはり、ファースト・インパクトって大きいのだな。 twitter.com/yoniumuhibi/st…

世に倦む日日 @yoniumuhibi

合掌。ロジャー･ムーア、初めて見たのが「死ぬのは奴らだ」で、主題歌もよかったが、映画もとても面白かった。歴代ボンドガールの中で、この回のジェーン･シーモアが最もチャーミング。私の（世代の）中ではボンドはロジャー･ムーア。bit.ly/1yiIH1A

2017-05-23 23:22:38

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007映画はコネリー時代の末期から少し低迷していたが、ロジャー・ムーア主演３作目『私を愛したスパイ』で息を吹き返す。スケールが大きくSF的な設定だが、それがムーアの資質に合っていて、コネリーとは違う、独自のジェームズ・ボンドを確立した。私が映画館で観た初めての007映画でもある。 pic.twitter.com/Zw31CM3Tn0

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ロジャー・ムーア版ボンドの２作「死ぬのは奴らだ」と「黄金銃を持つ男」は、流行りのエキゾティシズムに目配せしたが上手く行かなかった。そこで、次作の「私を愛したスパイ」では「SF的な巨悪と対決する都会的なスパイ」という原点に回帰。これがムーアの資質にも見事フィットし、再生を果たした。 pic.twitter.com/9Ls6g1yUq5

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1979年の『007 ムーンレイカー』は、当時のSFブームに便乗してボンドが宇宙に行ってしまったのが陳腐だと言われ、シリーズ中でも評判が悪いが、私はけっこう好きなのだ。史上初だった映画冒頭のスカイダイビングによる本格的アクションが素晴らしく、そこだけ観たくて何度か映画館に通った。 pic.twitter.com/K32MVOOpbB

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『007 ユア・アイズ・オンリー』（1981）は前作の反動か、一転してアクション・シーン満載の地に足の着いたスパイ映画となった。『ロシアより愛をこめて』や『女王陛下の007』という「シリアス・ボンド」の傑作へのオマージュを込めた、ロジャー・ムーアとしては異色の007映画と言える。 pic.twitter.com/fmWfNU4xVR

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『ユア・アイズ・オンリー』で驚いたのは、中盤に『ルパン三世 カリオストロの城』とそっくりのカーチェイス・シーンがあることだ。2CVは出て来るし、カット割りまで同じ箇所があって偶然とは思えないが、当時は007映画が日本のアニメを真似するなどあり得なかったので、映画館で混乱していた。 pic.twitter.com/c3qp4c08Wu

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『ルパン三世 カリオストロの城』は、今でこそ有名だが、劇場公開ではコケたので、当時は日本でもマイナーな作品だった。しかも、日本公開から僅か２年後に世界の007映画がパクるなんて、ネットの存在しない1981年には、本当にあり得ないことに思えたのだ。しかし、偶然にしては似すぎている。

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実は、カリオストロのプロデューサー・藤岡豊氏は、当時海外進出を目指して飛び回っていたのだが、その時、サンプルとして『カリオストロの城』を世界中の映画関係者に見せまくっていたのだ。海外の映画見本市などでもかなり上映されていて、ディズニーも早い段階から注目し作品研究をしていたという。

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おそらく、その過程でカリオストロが007映画のスタッフの目に止まったのではないだろうか？そうだとしても、本国の日本でまだ知られていない段階で、世界的な大作がいち早く取り入れるとは、その研究熱心さとフットワークの軽さに驚嘆する。この辺が、日本映画との地力の差に繋がっている気もする。

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ロジャー・ムーアの頃の007映画は「大人の映画の入門」で、通過儀礼的な側面があった。みんなムーア・ボンドで大人の外国映画に出会い、ある時期になると卒業して行く。その意味では『007 オクトパシー』は、私がそろそろ007から卒業する頃だけれど、ムーア・ボンドの集大成的な作品だった。 pic.twitter.com/mpjcqwgLK3

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ロジャー・ムーア版ボンドの最終作「美しき獲物たち」は、常に時流を意識する007らしく、その後の「アメコミ映画の時代」を予見したようなクリストファー・ウォーケンの悪役もグレース・ジョーンズのボンド・ガールも新しかった。その分、ムーアがこのドラマには老け過ぎているのが目立ってもいた。 pic.twitter.com/JDIhGVPoZQ

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『クリストファー・ノーラン、「007」シリーズの監督を希望！』 「『007』シリーズに取り組んでみたいかって？絶対だよ」「（『007』は）革新的でなければならないし、作品が僕を必要としなければならないんだ」 big-celeb.jp/i/2017/07/post…

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「危機一発スパイ映画読本」中野貴雄＆別冊映画秘宝 美女を引き連れ、世界を股にかけて悪と戦うスパイ映画の世界を、中野貴雄が華麗に紹介！？ store.south-sign.com/products/detai… pic.twitter.com/0uJCB19uoA

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