【お玉さんの読書マラソン】名探偵図鑑完読作戦 第3部

お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さてさて(本日は短い目)

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さて「名探偵図鑑完読作戦」でございます。 コナンくんの21巻で紹介されている名探偵は「サム・スペード」 愛すべきアウトロー。ハードボイルドな名探偵の口調がやたら小洒落ているのは、大体コイツが原因♫ pic.twitter.com/eLISCy9rbv

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さぁ、サム・スペード( ´ ▽ ` )ﾉ ……と、とは言っても、『マルタの鷹』以外には、とてつもなくツマラナイ短編が三編あるのみ！ まぁ『マルタの鷹』自体がミステリ史上、最重要認定の一冊なので名探偵図鑑への採択も納得なのです♫

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というわけで、「スペイドという男」 取り調べ描写がダラダラ続く短編。真っ当な推理を行うサム・スペードの姿に異常なまでに戸惑ってしまう。山村美紗みたいなトリックも使用されているので、これまた激烈なまでに戸惑う。 【結論】別に読まなくてもいいかもしれない……

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次に「二度は死刑にできない」 読者おいてけぼりでガンガン進行する短編。30ページに詰め込めるだけ詰め込みすぎていて、何が起こっているかすらもよくわからない。サム・スペードの魅力が1ミリも表出されず、ただの説明役に徹している。 【結論】別に読まなくてもいいかもしれない……

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そして「赤い灯」 異常に落ち着きのあるキレイなサム・スペード。キレイなジャイアンと同じ意味だよ。うん、何か枯れている感じ。 三つの短編の中では一番ハードボイルドの枠組みには近いけれど、キッチリと謎解き推理をしているのが…… 【結論】別に読まなくてもいいかもしれない……

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というわけで『ハメット傑作集2』に載っているサム・スペードが活躍する三短編の「詳細」レビューを行ってみた。 一人称が「ぼく」である稲葉明雄の翻訳が、どうしようもないつまらなさに、更に拍車をかけている。 『マルタの鷹』に登場するサム・スペードとは同姓同名の別人だよ、これじゃ

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まぁ、私はコンチネンタル・オプが登場する長編を読んでいないので、もしかしてこの三短編のような作風がダシール・ハメットの本質により近く、『マルタの鷹』のあの完成度が奇跡の産物だったという可能性、それも考えられなくもないのだけれどもね……。 ……そして、それはスゴく嫌なコトだ

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やはり、僕らのサム・スペードは、タフネスで、我欲が強くて、人を見下して、女性に手が早くて、かけひきに長けて、金に汚くて、小狡い……ちっとも愛すべき要素のないアウトローなのに、共感と応援を引き出したくなる名探偵であるべきなんだよね♫

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そして『マルタの鷹』だ。 先にも申し上げたとおりのミステリの歴史上最重要クラスの一冊なのである。 ハードボイルドというジャンルの始祖的存在である。複雑なプロットや謎を作らなくても、キャラクターの魅力だけの一点突破でミステリが成立できるということを示せた、その点でも興味深い。

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『マルタの鷹』は読んでおいたほうが、イイよ

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殺人が起こったよ→どうやらマルタの鷹が原因みたいだ→マルタの鷹を巡ってクズ人間たちのアレやコレや→その間を上手く立ち回るサム・スペードがカッコいい→ギャフンなオチ と『マルタの鷹』のあらすじを要約するとこんな感じだ。ミステリの謎部分で面白いかと言えば、正直「……お、おう」だ

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けど『マルタの鷹』は面白いし、サム・スペードはクズ野郎なんだけどメチャクチャカッコいいし「彼みたいになりたいぜ」という男の憧れを奮起させてくれるんよ。 欲望に正直、状況に対して風見鶏的な態度を見せるもっとクズな登場人物だらけの中で、精神的な部分で常に上に立っている姿がイカスのだ。

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読み返すたびに『マルタの鷹』は印象が変わるわけで、サム・スペードに腹を立てることもあれば、悪党のマヌケさに辟易することもあったり、ハードボイルドって何だろうか？ という定義論に思い巡らすこともある。 今回はサム・スペードのカッコよさにシビレまくったわけなのね。

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というわけで、今回はあまり考えを巡らすこともなく単純に『マルタの鷹』を楽しんだのでこんな感じなのだよ。 あの三短編の地獄を乗り切った後に出会ったイキイキとした登場人物、イキイキとしたセリフ回しと絶妙な駆け引き、には面白さ倍増なのでした。マルっ。

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あっ、『マルタの鷹』のマルタって、森村誠一『悪魔の飽食』とは何の関係もないよ♫

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というわけで、ハメットのハードボイルド的な部分はコンチネンタル・オプの回で触れられるかなぁ〜、ってところで。 さてさて、次はあの人だね！ ではでは pic.twitter.com/1S9UhkX0hp

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『新宿鮫7 灰夜』再読完了(￣^￣)ゞ コレにしても『屍蘭』にしても、初読時にはあまりピンと来なかった作品のほうがやたら面白いのね。ちょっと困りモンかも……

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山村美紗を一冊読み終えました….…

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つかれた すごくつかれた

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つぎは陣出達朗『喧嘩奉行』を読むとする。 原作版・遠山の金さんの一作目……らしいのだが、アカン、興味が薄いのでテンションが上がらないよ

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春陽文庫の二段組は死ぬ程読みづらい。目が痛い

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さてさて

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さて、「名探偵図鑑完読作戦」 コナンくんの22巻で紹介されている名探偵は「十津川省三」 殺人、誘拐、過激派、国際謀略、海洋事故、麻薬、暴力団。どんな事件でもバッチリ解決しちゃうよ。捜査一課十津川班はいつも忙しい pic.twitter.com/68C5mudj1Q

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十津川班の管轄は、日本全国津々浦々。 殺人事件の被害者が一人でも東京在住だったら、事件を地方所轄からかっさらっちゃう。(そして、現地へと旅行) プライベートで地方に出かけると100パーセントの確率で事件と遭遇しちゃう。もちろん、事件を地方所轄からかっさらっちゃう。