多国籍軍、リビアへの軍事介入を開始。

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fj197099 @fj197099

多国籍軍、リビアへの軍事介入開始 仏大統領発表(http://t.asahi.com/1p6s)…新しい戦争の始まり。国際法上合法かつ倫理的にも正統な「正しい戦争」である(Jus ad Bellumの観点において)。「正しい戦争」は確かにある。国際社会はそれを証明してみせた。

2011-03-20 00:39:53
fj197099 @fj197099

今回はドイツやトルコの反発を慮りNATOの枠組みではなく米英仏等の多国籍軍による干渉となった模様だ(湾岸戦争方式)。またアラブ世界の反発を阻止するため、アラブ連盟諸国も連合に加わるものと考えられる。リビアに対する安保理決議は出ないものと考えていたがポジティブな意味で誤算であった。

2011-03-20 00:43:28
fj197099 @fj197099

今回のリビアでの作戦、米軍の統合軍の責任地域としてはアフリカ統合軍(AFRICOM)の対象になるが、同軍は僅か三年前に創設された統合軍であり、専らアフリカ諸国の国力建設への協力を主としてきた背景がある。飛行禁止区域の設定等の純然たる軍事行動を採るだけの態勢が整っているのだろうか。

2011-03-20 01:24:25
fj197099 @fj197099

巡航ミサイル110発以上、米英軍がリビアに発射 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://t.co/Q5uWqza via @yomiuri_online

2011-03-20 09:45:24
fj197099 @fj197099

リビア:米英軍も参戦 艦船からトマホーク110発猛射 - 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/QnsKkrw via @mainichijpnews

2011-03-20 09:45:46
fj197099 @fj197099

米国海兵隊賛歌:「モンテズマの間から、トリポリの海岸まで、我らは祖国のために、空、陸そして海で戦う、正義と自由を守り最初に戦う者として、そして我らの高潔な名誉を守るため、我らが誇りとするその名は、合衆国海兵隊」…海兵隊は200年ぶりにトリポリに戻ってきたことになるのか。

2011-03-20 09:52:22
fj197099 @fj197099

リビア軍事作戦(米軍作戦名“Operation Odyssey Dawn”)の開始により国際社会の関心としての日本の震災は完全に過去のものとなったようだ。この作戦は市民保護のための人道目的のものということになってはいるが、現実にはカダフィ政権打倒までの長期のものとなるだろう。

2011-03-20 10:43:12
fj197099 @fj197099

武力行使の正統性についての考え方には手続き的正統性と実質的正統性の双方があるが、今回のリビア干渉はその双方が揃った極めて例外的な事例である。コソボの時は前者が揃わなかった。しかし今回、仮に安保理決議を得ることが出来なくても国際社会はおそらく干渉する他なかったであろう。

2011-03-20 16:43:13
fj197099 @fj197099

欧州はボスニアとコソボの事例で近隣の虐殺を放置してはいけないことをこの20年間で十分に学んできた。それでも地政学的観点からアフガン等はそれほど敏感ではないものの、リビアは余りにも欧州に近すぎる。人道の観点からも難民発生等の地政学的観点からも干渉以外の選択肢を採ることは困難である。

2011-03-20 16:45:43
fj197099 @fj197099

それでもアラブ連盟が事前に干渉を支持する声明を発表していなければ干渉は極めて難しかったかもしれない。今回国際社会は極めて理性ある判断を下したと言うべきだ。アラブ連盟は事態を放置することなくまた中ロは自国のエゴを通すことなく棄権と言う行動をとった。以前は考えられなかったことである。

2011-03-20 16:48:46
fj197099 @fj197099

リビアについて言えば、今後は軍事行動がカダフィ政権打倒まで至るのかどうかがカギとなる。安保理決議は市民を守るために必要なあらゆる手段の行使を認めているが、これがカダフィ政権打倒を容認するものであるのかどうかは解釈に余地があるだろう。どのみち、それが必要な事には変わりないが。

2011-03-20 16:50:55
fj197099 @fj197099

仮に国際法上の問題がないとしても、反体制派が勢いを盛り返せるか、多国籍軍が地上軍を派遣できるのかがカギとなる。欧州諸国は地上軍の投入には極めて消極的であろう。故に問題はアラブ連盟の諸国だ。反体制派には種々の支援をすることになろうが、それで流れを変えられなければ紛争が長期化する。

2011-03-20 16:53:39
fj197099 @fj197099

ボスニアの際は結局NATO軍がセルビア人勢力を大規模な空爆によって叩いてデイトン合意が成立したが(デリベレート・フォース作戦)、今回はカダフィ側との宥和の余地はないだろう。どちらかが軍事的に勝利するまで紛争は続くが、欧州がどれだけ決定的な軍事力をカダフィ側に加えられるかがカギだ。

2011-03-20 16:56:17
fj197099 @fj197099

【リビア空爆】飛行禁止区域設定に数日で道筋 米政権、ミサイル攻撃は限定的 - MSN産経ニュース http://t.co/a6gbhsQ

2011-03-20 18:10:32
fj197099 @fj197099

【リビア空爆】米欧が軍事作戦「オデッセイの夜明け」開始 戦闘機展開、トマホーク112発 - MSN産経ニュース http://t.co/sN5CmfG

2011-03-20 19:53:52
fj197099 @fj197099

リビアの件につき考えるのだが、結局ならず者国家と呼ばれる国家は国際秩序に順応させようとしても最後はこのように大問題を起こして国際社会が問題解決を図らねばならなくなる事例が多いように思う。アフガニスタンは1990年代に放置されていたが結局それはタリバーン支配と9.11に繋がった。

2011-03-20 20:18:41
fj197099 @fj197099

北朝鮮は1994年の枠組み合意と2003年からの六者協議の二度に渡って対話による非核化の試みが続けられたが結局北がそれに応じることはなく昨年は韓国への二度の武力行使が発生している。今年も何らかの挑発行為を行ってくる可能性は極めて高く問題はもう対話で解決できる次元ではないといえる。

2011-03-20 20:21:13
fj197099 @fj197099

イラクは湾岸戦争の後にサダム・フセイン体制を温存したことで長期に渡る国際社会の監視のコストが発生し、しかもWMDを開発中であると考えられていた。ブッシュ政権は当初は交渉を通じた問題解決を模索したが、イラクに誠意ある対応が見られなかったことで武力行使に踏み切った。イラク戦争である。

2011-03-20 20:23:35
fj197099 @fj197099

イラク戦争は国際的に散々批判されたが、その批判は些か「国連安保理決議による授権を迂回した武力行使」という手続き的正統性の話に偏り過ぎていたように思う。実際には問題は武力行使そのものというよりも武力行使の後始末について殆ど何も考えていなかったことにあると言うべきであったのだが。

2011-03-20 20:25:29
fj197099 @fj197099

すなわち、フセイン体制を妥当した後の政権構想とか、紛争の再発を防ぐための戦後統治のあり方などを殆ど考慮せずにギリギリまで投入人数を減らして武力行使を行ったことにそもそもの問題があったと言える。イラク戦争の悲劇は安保理決議の有無より戦後統治の破綻にあったという指摘は可能である。

2011-03-20 20:28:35
fj197099 @fj197099

もちろんイラク戦争では開戦の意義そのものに疑問がなかった訳ではない。イラクがWMDを持っているという確たる証拠は存在せず、事後に判明したところでは喧伝されていたような開発計画も存在しなかったとされている。インテリジェンスが政治的に捻じ曲げられており、開戦の意義に疑問なしとしない。

2011-03-20 20:30:54
fj197099 @fj197099

しかしその点はイラク側も国際社会に積極的な協力をしようとしなかった瑕疵があると言うべきだ。イラクが98年にIAEA査察官を追放した後何をやっていたかを知る者は少なくWMD開発疑惑は当然皆が持っていた。日本の様にイラク戦争を支持した国はこのイラク側の態度で開戦は正当化できるとした。

2011-03-20 20:34:31
fj197099 @fj197099

ともあれイラク戦争は散々批判されたが、その問題の大なる部分は安保理決議なき武力行使の部分よりも、戦後統治を考えずに安易に武力行使を選択した所に求められるのではないかと私自身は考えるのである。イラク戦争は少なくともフセイン体制によるWMD開発の脅威を取り除く上では有効であった。

2011-03-20 20:37:59
fj197099 @fj197099

何を言いたいかと言えば、イラク戦争における「蹉跌」の結果としてネオコンが喧伝した「政体変更(レジーム・チェンジ)」の思考はオバマ政権になってから強く否定されるようになったが、リビアの事例はその否定が些か早すぎたものではなかったかと再考するきっかけを与えていると言いたいのである。

2011-03-20 20:40:53
fj197099 @fj197099

リビアは2003年の米英との取引でWMD開発を諦め国際社会に「復帰」したと言われていたが、国内の人権侵害は継続しておりその統治体制は国民の支持を得ていなかった(それは今日の結果をみれば明らかだ)。リビアの政治体制は国際社会から見て「正統」と呼ぶべきものではなかったのではないか。

2011-03-20 20:44:29