丸山家物語＊第1話

まるこ@エイト妄想 @eightmaruter

25 子どもに何かを伝えるのって、難しいよね。 パパも一生懸命考えてる。 「パパが一番言いたいことは… みんなのことが大好きってこと。女の子も男の子も関係なくな。 でも…ハルやナツ、ママはパパの中の特別！」 《…とくべつに、だいすきってこと？》 「そう！いっちばん」

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26 「せやから… ハルもパパの事、好きでいてくれるか？」 小さな手を握りながら聞く。 《…… うん！ぱぱだいすき！》 そう言ったハルの顔は、笑顔いっぱいだった。 「よ、よかったぁ〜…」 だんだんと力が抜けてくパパ。 “良かったね。” 2人ともよく頑張った！

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27 --- 『やっと寝たね…。』 「おん…。 ほんま天使やな。」 『そうだね。』 眠りについた2人の顔を眺めながら、幸せを噛みしめる。 『っふふ。』 「何？急に笑って。」 『なんか思い出しちゃって。 私がまだ、パパがファンと絡むのを見て嫉妬してた時のこと。』

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28 「えー？（笑）」 『ハルも、私に似てるのかもね。 ほんとはかなーり嫉妬深いもん、私。』 横目でパパを見ると、何故か嬉しそうな顔。 「また嫉妬してくれてもええよ♡」 『そんなのいちいちしてたら、やっていけません！』 フンっと怒ったフリをした後、2人して吹き出す。

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29 「なぁ、」 『ん？』 「久しぶりに昔みたいに呼んでみてくれへん？」 『何。』 「隆平って。 最近はパパになっちゃったからさ。」 『恥ずかしいよ今更…。』 「ええやんかぁ。お願いっ！」 両手を合わせて頭を下げる彼。 『…… 隆平。』

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30 照れながら呼ぶ。 するとパパは、私のおでこに優しくキスをした。 ちゅっ… そして柔らかな笑みで、 「…愛してる。」 と言った。 『…私も。』 --- 色々と騒がしい我が家ですが、 こんな日々がずっと続きますように。 ＊第1話 END pic.twitter.com/dbrTrrvKBE

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