【艦これ劇場版考察】瑞鶴はレイテ沖海戦の夢を見るか

MarineGuards @ryu_halfspin

艦これ劇場版で、敵主力の誘引を任務とする第一艦隊で、瑞鶴が翔鶴を通して赤城に意見具申するシーンがある。直掩機を増援するという提案だったが、これを聞いた赤城と加賀ははっとした表情をして瑞鶴の意見を受諾したのだった。#艦これ

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このとき、なぜ瑞鶴がわざわざ翔鶴を通したのか、赤城と加賀の表情の変化はどういうことか、この意見具申にどのような意味があるのか、疑問に思う人がいるようだ。#艦これ

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個人的にはこのシーンは、劇場版とテレビ版を俯瞰して見えてくる、「繰り返される戦いのループ」という世界の構造を前提に解釈すべきシーンと考える。#艦これ

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まず画面から分かることとして、この出撃前に瑞鶴は顕著な心境の変化を経験している。瑞鶴は加賀から、今まで自分が知らなかった、あるいは確信を持てなかったことの真相を聞かされたのだ。#艦これ

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如月が戻ってきた時点で、瑞鶴はD事案というものがあることは知っていたようだ。その後の如月の経過からして、D事案とは轟沈した艦娘が深海棲艦と化すことを指していると思われる。#艦これ

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一方、劇中で赤城たちが吹雪に語ったことにより明かされたもう一つの事実は、艦娘が変貌した存在である深海棲艦を倒すことにより、再び元の艦娘として還ってこれるということだった。こちらについては瑞鶴は知らなかったのではないか。#艦これ

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あるいは瑞鶴もうすうす疑っていたのかもしれないが、劇中の描写からすると、加賀からはっきりと聞かされた時にはそれなりのショックを受けたようだ。恐らくそのショックの根本には、自分もまた深海から帰還した存在である可能性に気付いたことがあるのだろう。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

その後の出撃前夜、瑞鶴は加賀に対し開き直ったような態度で、轟沈しても「戻ってこれるかもしれないんでしょ?」と言い、加賀に「それはつらく苦しいこと」「あなただって本当は知っていること」と叱責される。これを聞いた瑞鶴は、自分の過去について確信を持ったことだろう。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

さらに数時間後、夜明けの出撃の時、瑞鶴は加賀に、昨夜の言動について謝罪する。私は、この瑞鶴の態度の変化は、単に艦娘と深海棲艦の関係の真相を理解したことだけによるものではないと考える。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

恐らく瑞鶴が、加賀の言う「つらく苦しいこと」がどういうことかを思い知ったからこそ、ここまで素直になれたと思えるのだ。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

この夜、瑞鶴に何があったのか?出撃前の夜、瑞鶴が徹夜していたということはないだろう。作戦開始は朝早い時間だったようだが、体を休める時間ぐらいはあったのではないか。もし瑞鶴が眠っていたとしたら、一番自然な解釈は、瑞鶴が夢を見たというものだ。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

赤城はテレビ版のMI海戦の直前に、自分が轟沈した時の夢を見た。今から振り返ると、これは史実のミッドウェー海戦ではなく、赤城が艦娘として轟沈した際の記憶の残滓と思われる。ただしテレビ版の時点では、赤城は艦娘の轟沈の真相に確信を持っていなかったようだ。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

劇場版までの間のどこかの時点で、赤城は真相を知ったはずだ。それがいつかは分からないが、どのようにしてかは想像がつく。恐らく加賀の夢と照らし合わせたのだ。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

劇場版の、加賀が轟沈し深海棲艦となった時の記憶の回想シーンの最後には、布団から起き上がるようなシーンがある。加賀の記憶は、赤城と同様夢で見たものと想定される。#艦これ

ジョー⇒ @jooo_kun

【艦これ劇場版の考察的な】加賀さんの深海棲艦だった時の記憶についてですが、もしかしたら加賀さんはこの記憶を「夢で見た」んじゃないかなと思います 深海棲艦の回想の後でベッド（？）から起き上がるシーンがありますが、艦娘に戻って目が覚めたシーンにしてはちょっと違和感があったので

MarineGuards @ryu_halfspin

テレビ版最終話の後で、赤城と加賀がお互いの夢について話し合ったとしたら、赤城の夢は加賀と共に轟沈する直前のことであり、加賀の夢は轟沈した後のことであるから、轟沈して深海棲艦になるのみならず、そこから帰還することが可能であるという結論に到達できたと思う。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

他の艦娘にもある程度この情報は共有されていたのだろう。劇場版の時点で真相を知っていたのは、一航戦以外に少なくとも長門、陸奥、金剛、比叡と思われる。個人的には、金剛はテレビ版での振る舞いから、かなり前から知っていたように思うが、今は触れないでおく。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

また、提督は明らかにすべてを知っており、轟沈から帰還した艦娘と何度も再会しているはずだ。もちろん艦娘は記憶を失っているから、何度繰り返そうが提督とは初対面と認識する。テレビ版1話の吹雪がまさにそうなのだろう。もっとも、吹雪は轟沈しても深海棲艦にならないようだが。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

話を戻そう。瑞鶴が一航戦と同様に、過去の記憶の残滓を夢として見たのであれば、その内容は以前に瑞鶴が轟沈した時のことだろう。すなわち、前回のループで「運命のくびき」によりレイテ沖海戦を模した形で行われた艦娘と深海棲艦の大海戦である。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

便宜上、この海戦をR海戦と呼ぶ。戦況が史実と同様に推移していたのであれば、R海戦までに赤城・加賀・翔鶴はみな失われていたに違いない。そして瑞鶴は敵機動部隊を誘引するための囮部隊として、任務を全うして沈んだのだ。#艦これ

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史実と同様、提督率いる艦娘艦隊は、R海戦により壊滅に至ったのだろう。#艦これ

MarineGuards @ryu_halfspin

劇場版のソロモン海戦は、内容を見ると、史実のソロモン海戦の要素も含みながら、状況的にはR海戦、つまり史実でいうところのレイテに近かったと思われる。つまり劇場版では、史実をなぞるような形では「運命のくびき」は機能しなかったのだ。#艦これ