笹本先生:放射能と情報

放射能のおはなしと、情報のおはなしが興味深かったので積んでみました
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笹本祐一 @sasamotoU1

福島県関連の風評被害の話を聞くと、現代日本で起きていることとはにわかに信じがたい。これも日本だと受け止めるしかないんだろうなあ。

2011-03-22 11:34:00
笹本祐一 @sasamotoU1

ありゃ迷惑だったなあ。てことはみのもんたに「放射能は大丈夫!」って言ってもらえば(たぶん同案多数) RT @kzmakino 実はあんまり驚いていない私。だってみのもんたの番組で取り上げられたら納豆が売り切れる国だぜ!(^^;

2011-03-22 11:55:41
笹本祐一 @sasamotoU1

ああそうか、放射性物質って菌類、毒と同類のものだと思われてるのか。 RT @kikumaco 放射性物質を洗い流すのは殺菌・消毒ではないよ

2011-03-22 12:21:02
笹本祐一 @sasamotoU1

@kikumaco それじゃ病原菌に関して正確な理解があるかってーと、AIDSの例を見てもそうじゃないのはわかってる訳で。

2011-03-22 12:26:26
笹本祐一 @sasamotoU1

放射能と放射線と放射性物質の区別が付いてないと、「放射能が感染する!」「感染した放射能が患者の中で増えて感染が広がる!!」とか思ってる人多いのかもなあ。現に「運転してない」って言ってる原子炉の中から未だに放射線も放射性物質も出てる訳だし。

2011-03-22 12:28:53
笹本祐一 @sasamotoU1

放射能→放射線を出す能力のこと 放射線→高速で発射される原子や分子や電子や電磁波 放射性物質→放射能を持つ物質のこと。

2011-03-22 12:34:27
笹本祐一 @sasamotoU1

「放射能が放出された」ってのは放射能という言葉を正確に理解していない間違った日本語なので、そう言っている人も間違えて理解している可能性が高い。

2011-03-22 12:37:44
笹本祐一 @sasamotoU1

日本語で「放射能を吐く」といって許されるのはゴジラだけ。

2011-03-22 12:38:20
笹本祐一 @sasamotoU1

伝統芸ですからなあ。 RT @zuboc ゴジラの『放射能』はかぶり物を着けて舞う日本古来の『能』の一種ですお。

2011-03-22 12:44:54
笹本祐一 @sasamotoU1

ところで、一次資料、二次資料という分類をご存知だろうか。知ってる人は今さらな話だからスルーしてね。調べ物する場合、一次資料に当たれるか二次資料、三次資料以下にしか辿り着けないかってのは結構重要な問題なんである。

2011-03-22 16:34:34
笹本祐一 @sasamotoU1

一次資料は、当事者が直接記録した、あるいは当事者から直接聞いたり録画、録音などの手段で記録されたもの。二次資料は、一次資料を元に書き起こされたもの。三次資料は、さらに二次資料を元に書き起こされたもの。

2011-03-22 16:36:36
笹本祐一 @sasamotoU1

学問分野によって一次二次の区分けについてはちょいと差異があるんで、興味のある向きは確認して下さい。宇宙開発分野なら、本人が書いた論文、ISASの記名記事、ロケットまつりで当事者の口から直接語られているのは一次資料。

2011-03-22 16:38:24
笹本祐一 @sasamotoU1

ロケットまつりの様子を一冊の本にまとめた昭和のロケット屋さんは、一次資料であるところの録音記録を元にさらに手を入れてまとめているので二次資料。

2011-03-22 16:40:42
笹本祐一 @sasamotoU1

笹本が書いた宇宙へのパスポートは、笹本が直接行ったロケット取材に関しては一次資料だが、ロケットそれ自体に関しては当事者から聞いた話、広報の説明など二次資料、三次資料が混じっている。

2011-03-22 16:41:45
笹本祐一 @sasamotoU1

情報の確実度は、一次、二次、三次の順に下がっていく。だからといって、二次情報、三次情報の価値が下がるかといったら大間違いで、一次情報のまんまじゃわかりにくいものをどこかでわかりやすく説明してくれるなら、それは何次資料かに関わらず情報として価値がある。

2011-03-22 16:43:42
笹本祐一 @sasamotoU1

あなたが誰かから情報を聞いたとする。もしその情報がその相手が直接行った、確認したものであればそれは一次情報である。あなたが誰かにその情報を伝えた時点で、それは二次情報になる。

2011-03-22 16:45:04
笹本祐一 @sasamotoU1

あなたが誰かから噂を聞いたとする。その時点で、それはもう何次情報か解らない。原点が簡単に確認できる、例えば「誰々が転んで怪我したってよ」という身近な情報で、それを誰から聞いたか辿れるような、あるいは確認できるような情報なら確実度は高い。

2011-03-22 16:46:55
笹本祐一 @sasamotoU1

しかし、あなたの聞いた噂が原点が確認できない、「どこそこの避難所が危ないんですって」「毒の雨が降るんですって」これはもう何次情報かもわからない。噂を噂として聞いた以上、それは情報の価値として噂以上のものではない。

2011-03-22 16:48:57
笹本祐一 @sasamotoU1

ツイッターってのは情報拡散にまことに有力なツールである。だが、そこでは真実もデマも同じ文字情報だから、同じように、あるいはもっと悪いことに噂になりやすい、話題になりやすい情報が真実か否かに関わらず拡散してしまう。

2011-03-22 16:50:21
笹本祐一 @sasamotoU1

じゃどーすればいいかって、そこで公式RTを使え、ってことになる訳ですよ。公式なら改変されずに元ツイートが辿れる。これは、情報が改変されないから確実度か高いまま、しかも二次情報、三次情報になってからも一次情報に簡単に当たれるってことだから。

2011-03-22 16:51:36
笹本祐一 @sasamotoU1

重要度が高い、優先されるべき情報であるほど確認のためのソースが必要になる。公式RTは情報の鮮度、確実度を保つためにツイッターに実装された機能だと思えば、「公式RT推奨」の意味もあると思う。

2011-03-22 16:57:18
笹本祐一 @sasamotoU1

話を書いていて調べ物するのは毎度のことだけれども、一次情報、二次情報、三次情報ってのは調べて出て来た情報の信用度を測るひとつの目安でしかない。ネットのおかげで、それまでとは桁外れに一次情報には当たりやすくなったけど、それが見やすい、調べやすい状態にあるかってえとそれは別の話だし。

2011-03-22 16:59:12
笹本祐一 @sasamotoU1

例えば、テレビで記者が当事者にインタビューする。それが編集されている可能性があり、一部切り取られたものならそれは二次情報以後だと思った方がいい。その情報は、編集段階で選別され、さらにテレビというメディアを通して届いているのだから。

2011-03-22 17:01:12
笹本祐一 @sasamotoU1

直接本人から聞いたんだから一次情報、とも安心できないのが厄介なところで、なんせ人間の記憶ってのは自分の都合のいいように改変されるしさらに記録される、話されるのはその部分でしかない。ロケットまつりで当時の関係者に話を聞くと、同じ時同じ場所にいた人の話が食い違うのは珍しくない。

2011-03-22 17:02:56
笹本祐一 @sasamotoU1

だから、一次情報だからといって完全に信用できるものでもない。しかし、情報の確実度としては、二次、三次と人の手を経るにつれ情報の確実度は下がっていく。てな事を、実際に情報を扱う時、具体的には人に話を伝える時に心の隅に留め置いておけば、あなたの話に説得力が出る、かもしれない。

2011-03-22 17:04:41