映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』にこんなシナリオが欲しかった箱書き
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watari_minamo
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映画版『打ち上げ花火〜』のプロットは確かに幾つかの問題を孕んでいるのだけれども、ドラマで成功した際と映画版での決定的な差が、じゃあ何処から出てしまったんだ?と元を正していくと、映画の公開された2017年って時代もあったんだろうなとは思っている。
2017-09-09 16:52:02![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
大根仁の脚本そのものは、大根仁先生崇拝があるからそこまで個人的には感じていない………けど、今の十代〜二十代にはキツいなあとも言わせて下さい、だって大根仁脚本が好きなのだもの、それくらいは思ってしまうよ………
2017-09-09 16:55:17![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画版「打ち上げ花火」キツかったポイントまとめ→典道(主人公)が道具に頼り切り(平成世代は各個人の努力で世界を変える話とか周りが思うより好きらしいです)なずな(ヒロイン)の歌、妄想、お姫様妄想は平成世代の発想にはないんです………女の子はもう『うてな』か『プリキュア』やってんねん
2017-09-09 17:03:08![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画『打ち上げ花火』の原作ドラマ世代に向けた脚本企画とした場合、対象ユーザーは『1993年』放映時点で小学生世代あるいは十代だった必要がある………流行の主流は当時の十代だろうから(これはドラマ版キャストの世代からの憶測です、当時まだ生まれたばかりなので間違っていたらすみません)。
2017-09-09 17:25:45![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(続)ドラマ放映1993年時点で〜十代としたら、今の3〜40代。(大根仁先生は1968年生まれなので世代的選択はかなり近いな、とは公開前に思っていた)
2017-09-09 17:28:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(続)その世代ってアニメないしドラマの黄金期をリアルタイムで感じていた世代で、自分等がアニメとか知り始めた時代の作品のそのまた前の作品とかに触れている。+『3、40代はもう親世代』になってるんです。となるとどういうことかっていうと、『ドラマ』もアップデートされてんです。
2017-09-09 17:31:39![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画『打ち上げ花火』の前半部を視聴頂くと分かるんですが、かなり原作に寄せてあって、最初見た時は『1993年に十代だった人たちへのオマージュなんかな』と思うていたんですが、後半に行くに従ってかなり原作から乖離していくんです(個人的には面白かった)
2017-09-09 17:33:47![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(続)オマージュしながら新しい要素をぶっ込んで来たのかー!と期待していたら、後半部、特になずなの歌と妄想パートと繋がり、そしてラストに掛けて『もしも玉』破壊のために花火の要素を繋げてくる(これは完全にSFやアバンギャルド系)。そこで前半との紐付きが解けてしまったんです。
2017-09-09 17:35:45![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(続)ドラマ『打ち上げ花火』原作とは相容れない要素を後半のシナリオの推進力にするには、前半部や原作で『SF』の提示がなされていないと『フェア』じゃない、って思わせてしまう(原作オマージュが前半の推進力だから)。
2017-09-09 17:39:08![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画『打ち上げ花火』第二のシナリオの問題なのですが、視聴者に対しての『事前の周知』が遍く広がったなかで、『どのユーザーに向けたか』が明確に定められていないストーリーラインだったような感覚が…原作推しなら徹底して前半の続きをSFとか抜きで、今大人になったあなたに書いて欲しかった!!
2017-09-09 17:44:00![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画『打ち上げ花火』、大根先生マジ好きだから、『あの当時この空気が大好きだった俺がいま大人になったから描ける、典道となずな、二人がifの世界でどうやって真のハッピーエンド付けられるか』(SF抜き)が見たかったんだ。個人的に、あの前半の脚本ならその後半がベターなんと違う?
2017-09-09 17:48:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(続)それか依頼して来た側とか映画の監督が『今流行っているアニメの繰り返しもののラインにのせて売り出したいんです、シャフトという組織は〜とか〜をやっていて実績もありますから』ということになったら、徹底的に原作をぶっ壊してゼロ年代SFに寄せて欲しかった。もっと突き抜ける形で。
2017-09-09 17:50:27![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画『打ち上げ花火』作り手のこと俺は全部好きでさ。シャフトアニメも大根仁脚本も。原作ドラマも結構面白かったなって思っていたんだ。だから期待大だったんだ。『そんなん、作り手は求めてねえよパンピー死ね』って思われるだろうけど好きなもんは好きなんだもん。期待しないでって言われてもするよ
2017-09-09 17:55:43![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画『打ち上げ花火』SFの要素で引っ張ってもしも玉に蹴りをつけようってんなら前半部はひとまず長過ぎるので半分以下に削除、時間調整、花火の形状に付いてはとっとと蹴り付けさせて、男友達とのこともすぐ蹴り付けさせて一番大事な『二人が繰り返しをどう打破して現実に向き合うか』に焦点あてる。
2017-09-09 17:59:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
if映画版『打ち上げ花火』(時短箱書)一回目プール勝負でイン。泳ぐ合間に過去回想、なずなの奪い合いについて挿入、男二人の緊迫感。典道となずなの関係描写も少し挿入、典道はなずなの家族について事前に知らないが、会話の端々に『家に変な人がいる』とか『お母さんはビッチ』など布石。片思い。
2017-09-09 18:05:37![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)勝負中の回想続き、朝の登校時(自転車とかスクーター)祐介が典道にわざとぶつかる、祐介側に焦点を当てて親が医師で私立受験などでフラストレーション溜まって一人で河川敷走っているところ、夕方一人でいるなずなを見掛け、話し掛ける。家族が嫌いな話で共通項を見出す。
2017-09-09 18:11:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)祐介はなずなに好意を寄せ、勝負を申し込み、当日朝に怪我をさせる。だけど花火大会当日は一日だけなのでプール勝負の別日改めは出来ないのがポイントになる。典道は祐介は悪くないと言って勝負を受ける。※このパートでは典道の思いについては細かな事情の描写をしない。
2017-09-09 18:14:56![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)祐介はプール勝負に勝つが、典道は親友が裏切ったとは思いたくないのでこれを甘んじて受け入れる。(※花火大会に誘う、プール勝負に勝った方が告白する、などは祐介が主導して決めたこととする。なずなは事前に花火大会に勝った方が誘う旨のみを了承していることとする)
2017-09-09 18:17:12![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)祐介と典道は、親友たちと花火がどんな形をしているのかを燈台で見る約束をしていた(このあたりは手短に)が、『負けた方が友達に合流することにして、勝った方に用事ができたとアシストしてくれないか』と祐介が言っていた。典道はこれを親友の頼みだと、承諾していた。
2017-09-09 18:20:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)祐介の病院に寄ってから行くことにした典道は、祐介の家の病院で診察して貰う。祐介の父親は何もせず看護士に見て貰うが、「この程度のことで来るような馬鹿と付き合うから」と馬鹿にされる。なずながやってくる。(ここは映画版ほぼ)
2017-09-09 18:23:52![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)典道はなずなのことを目で追いながら病院を後にする。祐介はまだ来ていないようだった。典道はスマホで祐介にラインを送る(MMD研究所の調査による中学生スマホ所持率4割という結果による設定の付加)が、返信がない。祐介を待っていたなずなに気付きなずなは父親に追い出される。
2017-09-09 18:30:30![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
(if花火箱書)典道はなずなを慰め、祐介に電話をかける。祐介が出たが、思うような答えを得られず「お前も皆と一緒に行こう」と言われ、何処にいるか教えろよ、と典道。祐介は「もう終わったこと」という。電話する祐介、階段、祭りの準備風景。祐介は電話を切る。
2017-09-09 18:34:50