エド・ウッドは本当に映画業界で最低の映画監督なのか

以下のブログに書いてあることとほぼ同じなので、面倒くさい人はそっち読んでみてください。 http://sandletter.hatenablog.com/entry/2014/06/09/215323
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砂手紙 @sandletter1

重政隆文『映画の本の本』(松本工房、2002年)では、町山智浩・編『エド・ウッドとサイテー映画の世界』(洋泉社、1995年)に言及する形で、エド・ウッドを最低映画監督にすることに関して疑問を呈しています。その中の記述を整理して以下に述べます。

2017-09-13 01:07:28
砂手紙 @sandletter1

まず、映画『エド・ウッド』の脚本家であるスコット・アレクサンダーとラリー・カラゼウスキーが、ハリー&マイケル・メドベド(兄弟)による『ゴールデン・ターキー・アワーズ』(1980年)でエド・ウッドに興味を持ちました。

2017-09-13 01:08:02
砂手紙 @sandletter1

スコットとラリーは大学のルームメイトであり、スコット・アレクサンダーが映画の授業の課題でエド・ウッドのドキュメンタリー映画を撮りましたが、教師には全然評価されませんでした。

2017-09-13 01:09:07
砂手紙 @sandletter1

2人はその後プロの脚本家になり、『プロブレム・チャイルド』(1990年)の脚本を書いたのですが、その後子供向けの脚本依頼しか来なくなりました。

2017-09-13 01:09:46
砂手紙 @sandletter1

しょうがないので本気を出して『エド・ウッド』の脚本を書き、監督は知人のマイケル・レーマンに頼んで、そのコネでティム・バートンに製作をお願いするつもりだったのが、結局ティム・バートン監督作品になりました。

2017-09-13 01:10:08
砂手紙 @sandletter1

要するに、『ゴールデン・ターキー・アワーズ』という本がすべてのはじまりなんですが、この本の著者は(重政隆文によると)本が出た時点では33歳と20歳。彼らの映画知識で最低映画・映画監督なんか選べない、というのがだいたい重政隆文の説です。

2017-09-13 01:10:48
砂手紙 @sandletter1

ちなみに、その本の中で最低映画監督にノミネートされたのはウィリアム・ボーディン、ハーシェル・ゴードン・ルイス、フィル・タッカー、それにエド・ウッドの4人だったそうです。

2017-09-13 01:11:18
砂手紙 @sandletter1

ウィリアム・ボーディンは『ビリー・ザ・キッド対ドラキュラ』 (1965年)とか、フィル・タッカーは『ロボット・モンスター』(1953年)とかありますが、エド・ウッドと同じく特に才能があるわけではないけれども、このくらいの映画監督ならいくらでもいそうな気がします。見てないけど。

2017-09-13 01:11:55
砂手紙 @sandletter1

ハーシェル・ゴードン・ルイスは近年になって再評価が著しく、代表作『血の祝祭日』その他が比較的容易にブルーレイも含めて鑑賞することができます。

2017-09-13 01:12:12