team_nakagawa (東大病院放射線治療チーム)さんによる、放射線被曝許容量について

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東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

首都圏の環境放射線が、一時、毎時1マイクロシーベルトにまで上昇し、心配しました。しかし、3/16以降は、たとえば、東京で、毎時0.052-0.053マイクロシーベルトと平常時に戻っています。 神奈川、千葉、埼玉なども同様です。

2011-03-18 01:19:30
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

1.公務員の被ばく引き上げについてのツイート 昨日、公務員の放射線被ばくの許容範囲を100mSvから250mSvに引き上げられました。短時間での250mSvの放射線量の蓄積は身体に負担を与えかねない量と考えています。

2011-03-18 01:42:23
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

事故現場の近傍で作業するためには、それだけの許容量がないと有効な作業ができないのかもしれません。人材も限られてきています。しかし、許容量の引き上げ以外にも対策があったのではないかと思わざるを得ません。

2011-03-18 01:42:28
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

2.医療被ばくは多い? 今回の事故で、CT検査などによる医療被ばくの量を初めて知った方も多いと思います。医療被ばくには上のような線量の制限を設けていません。日本国民一人当たりの医療被ばくは1年間の平均で約2~3mSvです。

2011-03-18 01:45:03
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

これは自然被ばくに匹敵する量で、世界平均に比べてもダントツに多いことが知られています。

2011-03-18 01:45:09
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

でも、日本人は世界一の長寿国ですね。もちろん、被ばくによって日本人が長生きしていると言っているのではありません。でもCTなど”被ばくする医療行為”は、日本人の長寿に少しは貢献しているのでしょう。間接的な理由で医療行為による被ばくは患者に対し利益を与えていると考えています。

2011-03-18 01:45:37
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

なぜ医療被ばくには限度を設けていないのでしょう?それはCT撮影を行なう等医療行為で受ける被ばくには、明確な利益があるからです。

2011-03-18 01:46:14
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

CTによって、早期にがんが見つかったり、良い治療方針が見つかったりすることがあり、被ばくをして生涯の発がんの確率がほんのわずかに上がることを心配するよりも(1回のCTの被ばく程度で本当に確率が上がるかどうか実はわかっていません)、あなたの生活によっぽどプラスの貢献をするでしょう。

2011-03-18 01:46:29
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

他方、原発事故による放射能漏れの影響は、その人には全く利益をもたらしません。したがって、医療被ばくと今回の原発事故による被ばくは、本来は比べてはいけないものなのです。CTよりも多いから、少ないから、ということはあまり考えないでください。

2011-03-18 01:46:43
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa

ムダな被ばくを抑えるように医療従事者は心掛けています。その観点で言えば、原発事故による被ばくは絶対に防がなければなりません。”被ばく量”という観点から言えることは、今回の事故により生じている今の放射線量は問題ない量ですので、どうか安心してください。

2011-03-18 01:46:53