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横綱大関否定論

全国3000万人の横綱大関マニアの一人である貴方に向けて
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バッツョ @badzdyo

話は脱線するが、蒼国来が復帰した際、かなり詳しい方が、解雇扱いになってた場所の扱いはどうするのか疑問を呈されていた。 裁判としては、解雇無効が確認されたのだから、解雇されていた期間も含めて、前頭の地位にあったということになる。

2017-09-16 00:13:26
バッツョ @badzdyo

ところが、番付上蒼国来が前頭にいない以上、彼が前頭の地位にいるとすることはできないのである。 結論としては、法律上の地位と番付上の地位とを分離する、という凡庸な解答がほぼ唯一の解決策だが、これは相当例外的な事態である。分かる人にはわかる。

2017-09-16 00:13:37
バッツョ @badzdyo

と、このように例外的な事態である地位と表記上の地位との分離を認める理由はどこにあるか、と話に戻る。

2017-09-16 00:13:53
バッツョ @badzdyo

番付における地位というのは、本来実力の順位を示すものであり、地位と表記上の地位との分離は、地位と実力とのつながりを弱める目的でなされるものである。

2017-09-16 00:14:18
バッツョ @badzdyo

では、肯定説は、このつながりを完全に否定するものだろうか。そうではないだろう。横綱大関の点以外では全く変わらない番付編成を行うし、大関責任ルールも、地位と実力とのつながりは重視するものだろう。

2017-09-16 00:16:08
バッツョ @badzdyo

つまり、肯定説も地位と実力とのつながりは否定できないのである。そうすると、それを弱める点は肯定説に不利に働く。

2017-09-16 00:16:31
バッツョ @badzdyo

肯定説のメリットといえるのは必置ルールの維持ぐらいである。 では、必置ルールはどれだけ合理性をもつものなのだろうか。 必置ルールが東西両陣営に一定の役力士を要求するのは、対抗戦だったという歴史を踏まえてのものだろう。現在は部屋別とはいえ個人戦である。東西に全く意味はない。

2017-09-16 00:36:37
バッツョ @badzdyo

つまり、過去の事情に基づく制度であり、現代においては合理性に乏しい。したがって、必置ルールを維持するメリットは小さい。 否定説1が優れているというのが結論である。

2017-09-16 00:36:46
バッツョ @badzdyo

14.そこで主たる問題に移りたい。否定説1否定説2、どちらを採用すべきか。こちらは簡単な話で、必置ルール大関責任ルール、どちらを優先すべきかという問題である。 ここで両者の理解に話は移る。

2017-09-16 00:37:05
バッツョ @badzdyo

必置ルールの合理性は前述の通りである歴史的なものであり、個人戦の現代において合理性に乏しい。 とはいえ、実力者の上から三人が三役です、と言われれば、それにあえて反発するようなものでもないだろう。前述のように、定員のようなものである。

2017-09-16 00:37:19
バッツョ @badzdyo

他方、大関責任ルールにも問題がある。 なぜ大関に一定の成績を求めるのだろう。大関が最上位だった時代の大関は特別な地位であるという価値判断が残存していて、一定の成績を要求しているのではなかろうか。

2017-09-16 00:39:36
バッツョ @badzdyo

横綱が地位化した現在もこの考え方が維持できるかは問題である。大関にそのような要求をすることも認められるが、いかなる成績が認められるのかを問われることになろう。 もっとも、二番目の地位に一定の成績を求めることが全く認められないというものでもないだろう。

2017-09-16 00:40:15
バッツョ @badzdyo

以上のように、これらのルールはいずれも歴史的なもので、現代において必要性の乏しいルールである。だから、いずれを優先させる判断も誤りではないと思う。

2017-09-16 00:40:25
バッツョ @badzdyo

その上で、あえてどちらを優先させるかを判断するならば、私は必置ルールを優先させたい。 番付が実力の順位表であるというのが大原則で、それ以外の要素を含めるとするならば理由が必要だが、大関責任ルールにそこまでの理由はないように思われるからである。

2017-09-16 00:40:56
バッツョ @badzdyo

結論として、否定説2を支持したい。つまり、横綱大関制度は採用すべきではない。

2017-09-16 00:41:06
バッツョ @badzdyo

なお、本質的な話ではないが、角番制度は別途考えることができる。 一定の成績を残して昇進した力士を角番制度の対象とし、空家が生じたことから便宜的に昇進した力士については角番制度の対象としないことにより、弱小の力士が大関にとどまることを緩和するという手段をとることは可能である。

2017-09-16 00:41:16
バッツョ @badzdyo

15.次に、関脇大関制度の当否について検討したい。 関脇大関制度を考えることは、横綱大関制度を考えるヒントになる。

2017-09-16 00:41:57
バッツョ @badzdyo

まず、肯定説について考えたい。ハードル論は、横綱は、大関のハードルをクリアしているから、大関を兼ねることができるというものだった。 では関脇ではどうか。関脇になった力士が、大関のハードルをクリアするとはいえない。 明らかに肯定論は成り立たないのである。大山親方の見解は失当である。

2017-09-16 00:42:10
バッツョ @badzdyo

否定説は特に話は変わらない。 横綱大関との差異は、否定説1において、番付の最上位が関脇になり、イメージとして違和感がある、くらいの話である。

2017-09-16 00:42:23
バッツョ @badzdyo

ただ、横綱大関における否定説1を採るか否定説2を採るかについても、関脇大関の場合にどちらが良いと考えるか、の方が分かりやすいのではないか。 大関を不在にするか、大したことのない成績で昇進させるかの選択である。

2017-09-16 00:42:34
バッツョ @badzdyo

当然話は横綱大関と同じである。 大関に明確に求められている一定の実力というものはあればよいが、無いのならば、弱小大関であっても、東西の形式面を揃えて大関を設けても良いのではないか。 否定説2を採りたい。

2017-09-16 00:42:44
バッツョ @badzdyo

通常の番付編成でこのような事態が生じることは考え難いが、事故はある。八百長事件も、調査の対象となる場所の年月を区切らずに関与した力士を解雇処分にしていると、、実際にこのような事態に至っていてもおかしくはなかったところで、現実性は皆無ではないと思う。

2017-09-16 00:42:59