「心理学におけるベイズ統計モデリングの可能性」シンポジウム(日本心理学会81回大会)
メタ認知とは Flavell(1979)によれば... 個人が自らの認知過程に対して持っている情報であり,それらを制御する過程 今回はこの正確性を「メタ認知の高さ」と考える
2017-09-22 12:12:44メタ認知の指標として,色々提案されているが,そもそも「行動データとメタ認知なる構成概念をつなぐモデルが存在していない」という問題意識。 この溝を統計モデルで埋めて推定したい! というモチベーション
2017-09-22 12:15:47まずは項目反応理論で,正答/誤答データから正答確率を推定する。 次に,「メタ認知が高い人ほど,自身のパフォーマンスに対する確信度は正答確率に近くなる」という想定から,メタ認知は確信度分布の”幅”とみなす
2017-09-22 12:20:23次に,メタ認知モデルの”良さ”を評価するため,別の課題も用いて収束的妥当性を確認 また,課題によらず,従来の指標よりはよさそう,という結果も得ている
2017-09-22 12:28:14杣取さんのまとめ ・行動データをモデリングすることで,様々な心理変数を抽出可能 ・ベイズ統計モデリングのスタイルは心理学によく適合する
2017-09-22 12:30:15指定討論 ・難波さんへ:分析のドライブ感がよい。馬蹄事前分布を用いることで,出たがっている変数の背中を押し,引っ込み思案の変数を押しとどめている。SEFAのように,因子分析における変数選択にも応用出来たらいいかもしれない。 方法論と理論は両輪。ストーリーにタッチしているのがよい
2017-09-22 12:36:26指定討論 ・坂本さんへ:心理分野における時系列解析は残された沃野。さらに,心理における多変量時系列解析はほぼ手付かず(今回は一変量時系列解析を独立の複数人に行っていた)。 体の複数個所に活動計をつけたり,相互作用している複数人に活動計をつけたり,夢が広がる
2017-09-22 12:40:07指定討論 ・杣取さんへ:「心を記述する」には,ベイズ統計モデリングだけでなく,言葉のデータもちゃんととったらよい。質的な観点も大事。
2017-09-22 12:43:58ベイズシンポジウム、満員御礼、外から見てくださった皆様、ありがとうございました! twitter.com/kosugitti/stat…
2017-09-22 14:50:53「心理学におけるベイズ統計モデリングの可能性」シンポジウムの資料はこちらからダウンロード可能です norimune.net/jpa81_bayes
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