GC天まとめ/邪紋使い朱翼

おおば @oversunGame

小さく疑問を持ったのだ。殺していいことは死んでいいことではないと思ったのだ。これは死んでしまうぞと空気が言って肌が痺れたのだ。 「･･･怖い、ぞ」 #修羅主朱手

おおば @oversunGame

僕は巨大な手を持っているものであって。僕は巨大な手袋をしているものだった。それをこう、前に出せば、矢は刺さらないし魔法は届かないのだ。それをこう、振り回せば、敵は吹き飛ぶし叩き潰れるのだ。そういうものなのだ。と思っていたのだが。

おおば @oversunGame

「痛い、ぞ･･･」 横や後ろから攻撃されれば届くものなのだ。伏兵がいれば、挟まれるものなのだ。挟まれたら、 「死んでしまう？」 ･･･僕は戦うものなのだ。殺して叩き潰すジュイーなのだ。と思っていたのだが。 「死にたくは、ないぞ」

おおば @oversunGame

ひとつ、知っていたけど知らなかったことを思い出した。僕はゴーレムだったということ。僕はオルガノンだということ。 「死なないためには、殺さないといけない」 元の姿を思い出したから、それに戻ることを思い出した。とても。叩き潰しやすかった。

おおば @oversunGame

あとで、僕は頑丈だから敵を引き寄せる役目にされたと知ったので、国を抜けることにした。上官を叩き潰して、基地を破壊して逃げた。死ぬのはいやだ。死ぬのはいやなんだ。 「死ぬのはいやなんだ」 殺すのは、いいんだ。

おおば @oversunGame

無知っ子に自我の目覚め！フゥー！いいね！

おおば @oversunGame

#いいねした人のキャラと朱翼くんで交流する 雑に投げときます　いつ返せるかは不明

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z タグにふぁぼありがとうございました！何かお好みのシチュエーションなどあるでしょうか。特になければ･･･街道で行き倒れてるところに出会うなどいかがでしょう（同盟国内になります） twitter.com/oversunGame/st…

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

名前：燕燕（イェンイェン） 享年：１５歳　性別：女 クラス：邪紋使い 所属：中立 タグ：#胡蝶桜夢 メイドの格好をしたキョンシーの少女。 人を騙し破滅させる事を喜びとする。景牙の国に所属し、戦火を広げるために暗躍する。 「あっしは貴方様の僕ですよ。今はまだ、ね。キシシシ！」 pic.twitter.com/yUQDaBSvE5

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石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame お返事遅くなりました！　そんな感じで大丈夫です！ 同盟にも出没しますし！

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z 「･･･」 とある同盟国内。小さな街道。 「･･･」 巨大な手足と小さな体。歪な体の少年兵が。 「･･･おなか･･･すいた･･･」 ･･･どう言い繕おうとも、行き倒れていた。 #修羅主朱手

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame 「……人、なんですかねぇ？」 道端に倒れているヒトガタに気付き、足を止める。人というにはどうにも歪だ。であれば投影体か、邪紋使いか、ともすればモノノケの類いか。 厄介事はごめんだ、ここは襲われぬうちにスルーして……と考えたところで呻き声が聞こえてきた。 「行き倒れ、ですか」 →

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame 思考がめぐる。あれが演技で近づいたところを襲われる可能性もある。だが、幸い周りには影がたくさんある。逃げるには苦労しなさそうだ。それよりもここでこの、なんだかよく分からないヒトガタに恩を売っておけば後々何かに使えるのではなかろうか。 この間一秒。 「どーしました？」 声をかけた。

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z 「･･･しにたくない･･･」 切実な声。悲痛な声。それから腹の虫の鳴き声。 「･･･ジュイーは･･･敵を殺すものなんだけど･･･ごはんを食べないと死ぬのだと知った･･･」 ･･･助けの求め方も知らないらしい少年は、うつぶせのままもごもごと呟く。 「･･･しにた」ぐぎゅごごご

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame どうやら本当に飢えているらしい。 「仕方ねーですね。これは本当ならあっしの飢えを凌ぐ最後の干し肉なんですが。背に腹は代えられねーですね」 勿体ぶって干し肉を取り出す。本当は全然備蓄はあるのだが。いつぞやの蛇に使った手は通用するだろうか。 「はい。食べてくだせーな」 差し出した。

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z ぐりっ。と顔が横を向く。泥と、涙と、わずかによだれにまみれた顔が露わになる。 「･･･さいごの･･･」 ごくり、と唾を飲みつつ。 「じゃあ、これを食べたら君もしんでしまう」 うっうっと嗚咽。別に気遣ったりだとか遠慮しているとかでなく。飢餓という恐怖の蔓延にそのまた恐怖していた。

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame 「あっしの事は気にしねーで食べてくだせぇ。あっしならもうしばらくは平気でさ。あーたほど飢えてるわけでもねーですから」 少し脅かし過ぎたか。 とにかく、これは大丈夫だと言い含んで、改めて差し出す。

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z 「･･･」 ジュイーは礼を知らなかった。･･･施しも知らなかった。飢餓の恐怖がひとまず去り、飢えから助かるのだと分かっても、なぜ自分が干し肉を食べていいのか分からなかった。ただ、その答えを出そうと悩むことも分からず。 「･･･んが」 ただ口を開けた。

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame 倒れる異形の前に座り込んで。 「えい」 開いた口に干し肉を放り込む。 「どーです？　美味しいですか？」 そう言えば今更だが人間用の食べ物で良かったのだろうか。 とりあえず観察してみる。

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z もぎゅ。ぐに。もぐ。口をいっぱいに動かしながら、よく噛んで食べる。･･･しばらく無言で食べていたが、ぷはあと息を吐いて。 「助かった」 礼なのか独り言なのか分からないことをつぶやきながら立ち上がった。 「･･･なんでそれを食べさせた？よく分からない」 いや、やはり礼ではなかった。

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame 「えーあー……」 しまった。この異形の精神構造が人間と違う可能性を考慮してなかった。これでは恩を着せる事も出来なさそうだ。 「あーたの事が心配だったからですよ。あーた、死にたくないって言いましたね？　だから、死なないようにしてあげたんです」

おおば @oversunGame

@captain_tiger_z 「･･･『心配』、とは」 首を傾げて言う。 「死なないように･･･してもらった･･･殺さなかった･･･？ つまり･･･君は味方なの？」 独自の思考。謎の納得。いや具体的には齟齬がある。しかし、彼には他に近しい概念が無かった。

石櫃菖/FateSCマスター/寝虎 @captain_tiger_z

@oversunGame 「味方。まあ、そうですね。あっしはあーたの味方です。つまり、あーたは味方に助けて貰ったわけです」 言い含めるように。 「だから、今度味方であるあっしがピンチになったら、代わりにあーたはあっしを助けてくれると嬉しいんですけどねぇ」