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余談2。このカットの演出がちょっとやりすぎな感じで面白い。電線に引っかかったグライダーを、子供が電柱によじ登って取ろうとしてる危険なシーンでPANしてるんだけど、都合6回もやってて、大仰な感じが面映い印象。派手さを狙ったとしても、作品の雰囲気からするとオーバーな脚色だったかなと。 pic.twitter.com/oGAu35GSSE
2017-10-19 20:44:34最近の原監督のインタビューで、魔美の制作時に上の人間から「もっと派手さを、と求められた」とおっしゃってたけど、そういう所なのかなと。今見ると、映像的にはちょっとクドい演出にも見えて、そこら辺は若気の至りっぽくもあり、興味深いところではあった。
2017-10-19 20:48:56エスパー魔美4話。実は原作では5話目。順序は入れ替えているけど、ここまでの展開と一繋がりなので、そういう構成にしたのだろうと。内容はタイトルの通り。ほんの些細な事で魔美の超能力が高畑くんにバレてしまい…というもの。 pic.twitter.com/3tL1XeYlAB
2017-10-25 23:59:42リアルタイムだと一か月分の放映を溜めてのエピソードなので、やきもきはしたのだろうかと。端的に友情の崩壊を描いているという面においては学園ドラマらしい展開。けど、ちょっと今回は原作シナリオを少し信頼しすぎたきらいもあるのか展開がやや単調な印象も。丁寧ではあるんだけど一味足りない感じ
2017-10-26 00:08:371話同様、この回もエピソードの前振りに2分20秒位かけて、原作本編に入る流れ。とはいえ、早々に帰ってしまう高畑くんや、画像では取り上げなかったが前回での魔美両親の会話の回想を挟み込んだりして、エスパーであることの不安を募らせているのも秀逸といえば秀逸か。 pic.twitter.com/QdQw2UPJES
2017-10-26 00:36:51前振りという点では、コンポコとクラスメートの富山も今回のエピソードに絡んでくる。出番は少ないが、作劇上の流れから不可欠な存在でもあり、特にコンポコ絡みは今後の展開にも関わってきたりするので注目。各話リストを見ても少しスパンを長く取ったネタ。 pic.twitter.com/apIsOBotVI
2017-10-26 00:49:53内容が内容なので、今回は話の筋にあまり触れないけど、アニメならではの脚色で見ていくと、この部分が興味深いかと。思いがけず、魔美の超能力を知ることになってしまった高畑くんの反応。腕を振り払う仕草に男子っぽさを感じる。原作だとここで涙を流すコマが心理描写で入るが、ここでは泣かせない。 pic.twitter.com/Ssa48hJxGP
2017-10-26 01:00:49高畑くんを泣かせない一方で、魔美に友情が崩れたショックで泣かせる。涙もろさによって、女性っぽさを助長させているのが割りとウェットな味付けでメロドラマ調。個人的にはここで涙見せるのはちょっと描写過多かな、と思うけど分かりやすくはあるなと。 pic.twitter.com/5x9ZgUqJse
2017-10-26 01:05:572話で見せた、距離感の近さを引き離すかのように「友情の崩壊」と、それによって強調される、図らずもエスパーになってしまった女子中学生の不安と孤立を浮き彫りにして描写している。モノローグで語らせず絵の力で語っているのが映像の説得力を生んでいるようでもあり。 pic.twitter.com/8KxiV5HxKu
2017-10-26 01:19:10物語の顛末は本編を確認していただきたい所だけど、友情の綻びに重みを持って描いているのはアニメオリジナルのバランスでもあるかと。その分かりやすさとドラマティックな脚色によって、人気を得たのかなと推察できそう。それゆえに今回の弱さが目立ってしまうのは難しいところだなあ、と。
2017-10-26 01:30:46余談。ここまでの作画監督(今の総作画監督)は映画ドラえもんの作画監督で知られる富永貞義さん、作画監督補に後にクレヨンしんちゃんで名を馳せる事になる堤規至さんが名を連ねているわけですがここで堤さんのテイストが大きく反映されてるようになった。比較として左が1話、右が4話。違いは明らか pic.twitter.com/jLFDo3ZQLL
2017-10-26 10:46:51放映データだと7話から両名が作画監督として名を連ねるようになりますが、恐らくそれ以前より、富永さんから堤さんに比重が寄ってきてるので、それを受けての昇格という感じなのだと推察できますね。実際、終盤はほとんど堤さんがメインなのではないかと。
2017-10-26 10:55:10一応さらに比較として、劇場版の「星空のダンシングドール」での富永さんの絵。たぶん堤さんのデザインを汲んで、デザインしなおしていて、独特の丸っこい輪郭が特徴的。 pic.twitter.com/kPsK8PBQki
2017-10-26 10:59:43余談その2。今回出てくる、クラスメートの富山の自室。オーディオマニアらしく、レコードにテープにCDまで完備してるオーディオシステムは中学生ということを考えると充分過ぎるリスナー環境でちょっとうらやましいぞw クラシックファンで薀蓄語りたがる癖は玉に瑕だがw pic.twitter.com/hRDRUeAZny
2017-10-26 11:06:24地味にここのくだり、原作と変更点が多くて面白い。原作ではヴィヴァルディ「四季」を語ってるけど、アニメではバッハを聞かせてから、モーツァルト、メンデルスゾーンと語る語るw実にくどいw あと魔美の方もこの時の心情を汲んでか、原作の「矢野顕子」から「中島みゆき」へと変更してる。
2017-10-26 11:12:02しかし富山、原作でも矢野顕子をさして「ニューミュージックは好きじゃない」と言ってるが、アニメでは中島みゆきと聞いて「演歌は嫌いなんだ」と一蹴w ファンを敵に回す発言でキレッキレであるw
2017-10-26 11:16:36余談その3。原作ままの展開だけど、ここで佐倉家おとなりの陰木さんが初登場。コンポコの絡みで出て来る、口うるさい隣人ポジションだけど、後々のエピソードでピックアップされるキャラ。ただその回は2クール終盤辺りなので今考えると、この作品の長期シリーズさがよく分かるロングパスな構成だなと pic.twitter.com/VuyhRm01Wr
2017-10-26 11:26:51エスパー魔美5話。話数が少し飛んで原作第9話を原案に、魔美で最も有名な魔美パパの評論の下りがある原作第6話「くたばれ評論家」の場面を一部転用したエピソード。高畑くんとのわだかまりも解けて、いよいよエスパーとして活躍するかと思えば、新たな能力に悩まされる話。 pic.twitter.com/wXOQ2esJcP
2017-10-30 00:19:22なお「くたばれ評論家」も独立したエピソードとして製作されているが、放映そのものは最末期まで待たないといけないので、触れることになるのは当分先。話を戻す。この話数で初期スタッフの演出ローテは一周して、再び絵コンテは原監督に。なので今回は見所が多い。全部は取り上げないが注目箇所は拾う
2017-10-30 01:01:12とは言っても、注目はAパートに集約されているといっても過言ではない。特に前回を受けての高畑くんとの関係を修復するまでの気の入りようは力強い。冒頭から回想に始まり、授業風景へ。高畑くんとの距離感が気が気でなく、終始物憂い表情を見せる。下校も段々と表情が曇っていく感情の捉え方が巧み。 pic.twitter.com/AQiKqQ8kqX
2017-10-30 01:15:00高畑くんも同様の気持ちで過ごしていたらしく先に下校して、通学路途中の橋で魔美を待ち伏せ。バットスイングしてるのは下手の横好きで野球を嗜んでいる事の後々の仄めかし。魔美を呼び止める、一連の動きがまた男子っぽい躊躇と踏ん切りで細やかな芝居。 pic.twitter.com/bJnYe8Jg7t
2017-10-30 01:21:30呼び止められた以降の両者の表情の移り変わりと行動をピックアップ。魔美の方は間にもう二、三、表情がつくのだが、ギクシャクしながらもわだかまりが徐々に解けていく様子が丹念に描かれているのがよく分かるかと、ここの部分と直後のシーンが「くたばれ評論家」からの転用シーン。 pic.twitter.com/ygsmUNATNS
2017-10-30 01:30:43ここでも脚色が加わっていて、二人の関係性を際立たせる為に、シチュエーションとして「橋」を選択して、その場を去る時に子供たちに「デートだ!デートだ!」と囃し立たせる事で二人の関係の修復と雰囲気を弛緩して、不穏さを跡形なく一掃してるのはお見事というほかない。シーンの組み立て方が秀逸だ pic.twitter.com/Hm2D2v29g9
2017-10-30 01:40:44場面は移って、高畑くんの自宅。ここで魔美のトレードマークである、ハート型のブローチを手渡される。これがビーズが飛び出す仕掛けになっていて、テレポーテーションを補助する銃になっている。原作では仁丹だけど、食べ物を粗末にしない観点からか、アニメだとビーズに変更されている。 pic.twitter.com/pWs7uILGT0
2017-10-31 01:05:18ひとつの成長を経て、次の段階へと進むというのが今回のエピソードの組み立てで、それゆえにAパートの後半からは少し違うアプローチで話が進むわけですが、演出プランが画像紹介のみでは説明が難しいので、展開そのものは割愛します。これといって難しいものではないですが…
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