シリーズ構成・脚本の大河内一楼氏の語るコードギアス製作当時の思い出まとめ

🕵💩大河内8⃣一楼🛸 @ichirou_o

【ギアスの思い出26】ちなみに、枢木（くるるぎ）という名字は創造です（本当にあるかもしれませんが）。日本人でルル……うーんと悩んで、以前、自分が手がけたゲーム『犬夜叉　呪詛の仮面』で作った枢木神社という名前を引っ張り出してきたものです。

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【ギアスの思い出27】ネーミングといえば、人間らしくない名前ということでヒロインにＣＣと名付けたのですが、もっといい響きはないだろうか？　と、ホワイトボードにＡＡからＺＺまで書いて、みんなで一つずつ消していった憶えがあります。結局、最初に書いたとおりＣＣになったのですが(苦笑)。

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【ギアスの思い出28】ファイルをあさっていたら、打ち上げという文書も見つけた。日付は2008.9.17。ギアスの打ち上げは、ゼロが皆を招待したという体裁だったので、それ用に脚本を書いたのだった。なつかしー。ちなみにシメの言葉は「飲んでいいのは、自分で帰れるやつだけだ！」でした(笑

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【ギアスの思い出29】ちなみに、思い出28に書いた打ち上げは、Ｒ２放映後のもの。無印の放映後にも、第一回目の打ち上げは行われました。日付はちょうど僕の誕生日だったので、それを知った打ち上げ会場のみなさんに、ハッピバースデーを歌ってもらった。

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【ギアスの思い出30】ルルーシュやＣＣたちの歌声で、誕生日を祝ってもらえるなんて！　こんな誕生日は人生で二度とないと思う。苦労とか苦悩とか、仕事の思い出には色々あるけれど、これは掛け値なしに嬉しい思い出です。

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【ギアスの思い出31】だって、自分が心血注いで生み出したキャラクターが、現実にあらわれて、自分を囲んで大合唱してるんですよ。『タイタニック』のラストシーンかと思いますよ。一瞬、自分は死んだのかと思うほどに感動的でした。

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【ギアスの思い出32】最初に脚本を書いた時、紅月カレンは、アキラという名前だった。少年らしさもあって、好きな名前だった。が、監督からボツをくらう。理由は、ブリタニア人の親が娘にアキラと名付けるのを許すはずがない。ごもっとも！

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【ギアスの思い出33】結果、日本人でもブリタニア人でも有り得る名前をつけることになった（ギアスは登場人物が多いので、名前を二つ用意することはしなかった）。次に考えたのはカレン。だが、谷口監督が難色を示した。なぜか？

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【ギアスの思い出34】理由は「以前の作品『リヴァイアス』にカレンというキャラクターがいて、自分の中で重なってしまうから」ということだった。名前決めは再び振り出しに戻った。

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【ギアスの思い出35】みんなで色々な名前を出し合ったのだが、結局、カレンに落ち着いた。「やっぱり、カレンが似合ってるよね」という話になり、監督に意識を切り替えてもらうということになった。柔軟な監督に感謝。

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【ギアスの思い出36】コーネリアとユーフェミアは、姉妹なので語感の印象が似るように。でも、姉は堅くて妹は柔らかい印象に……と考えたものでした。いま気づいたけど、ユーフェミアはジェレミアにも似てるな。しまった。

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【ギアスの思い出37】名付けといえば、ロボットの名称もけっこう悩みました。最初は、ロボットの機能・特性が名称になっている方向性で考えていた。機動する服から、モビルスーツ……みたいな。

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【ギアスの思い出38】ウォーカーマシン（二速歩行機械）、アーマードトルーパー（装甲化された騎兵）、オーラバトラー（オーラで動く戦闘機）……それっぽいのは既に使われてたり、既存のモノに似たりして、なかなか考えつけなかった。

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【ギアスの思い出39】そんなとき、読んでいた小説に、ナイトメアという単語が出てきた。ロボットとは全然関係ないけどものの名前だったけど、「これ、いいかも！」と思ったのだ。

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【ギアスの思い出40】今回のロボットは、貴族（騎士候以上）しか乗れないことにしよう。そうすることで、貴族社会であることと、イレヴンが差別されていることなどの世界観が表現できると思ったからだ。

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【ギアスの思い出41】騎士といえばナイト。イメージは重なるけど、そのものズバリではない。ダークな作風にするつもりだったし、敵のメカだし！　似合うんじゃない？　結果、フレームという単語と組み合わされて、ナイトメアフレームになりました。

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【ギアスの思い出42】こうして書いてると、ネーミングは全て僕がやってるみたいですが、これは僕の思い出なので、僕が名付けたやつだけが書いてあるのです。実際には監督が考えたものとか設定側から出てきたものとか色々です。

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【ギアスの思い出49】『コードギアス』の25話を書いた後、僕は最終回に全力投球中の作画陣に囲まれて、ひとり続編の第一話を書いていました。ルルーシュとスザクの対決から直結する、続編らしい第一話です（その脚本はブルーレイＢＯＸで読めます）。

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【ギアスの思い出50】構成も組んで､第一話も書き上がってから、プロデューサーから時間帯の変更を聞かされました。深夜から、夕方へ――当時の人気枠「土６」への引っ越しです。

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【ギアスの思い出50】構成も組んで､第一話も書き上がってから、プロデューサーから時間帯の変更を聞かされました。深夜から、夕方へ――当時の人気枠「土６」への引っ越しです。

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【ギアスの思い出51】先にもつぶやきましたが「ギアス」は最初に、この「土６」に企画を持ち込んで、断られた経緯があったので、「ざまあみろ。今度は土６が頭をさげてやってきたぜ！」――と思ったかというと、そうでもなくて。

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【ギアスの思い出52】「えー、せっかく一話おもしろく書けたところだったのに。それに、夕方枠ってことは、色々と制限とか多くなるんでしょ。いやだなあ」と思ったのでした。

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【ギアスの思い出53】しかし、フタを開けてみると、全然そんなことはなく、ギアスはこれまでのギアスのままに書くことができました。ありがとう、ＭＢＳさん！　そういえば、ＭＢＳさんってそういう局だった。