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「零戦の塗色、ついに決着!」 A6M232(@A6M232)氏・片渕須直(@katabuchi_sunao) 氏他による結果報告

A6M232(@A6M232)氏・片渕須直(@katabuchi_sunao) 氏他による長年謎とされてきた零戦の塗装に使われてきた色材の成分結果の報告です。
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片渕須直 @katabuchi_sunao

@A6M232 @sazkim 金属材料の分野でしたら、「材試」として防錆・防銹の塗料実験の範囲では関わることもあったはずですね。

2017-10-18 23:56:29
A6M232・中村泰三・大戦機修復家・報国515資料館管理人 @A6M232

@katabuchi_sunao @sazkim ああ航空計器の金属材料に対しての、防錆・防銹の塗料実験の顕微鏡写真等々持っていました! 塗料関連カタログ等も多数ありますね、これも見直せねば・・・(時間取れるかな~^-^;) pic.twitter.com/UE2Mp2vu35

2017-10-21 07:23:18
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A6M232・中村泰三・大戦機修復家・報国515資料館管理人 @A6M232

そう言えば塗料関連は、航空計器の金属材料に対しての、防錆・防銹・塗装塩害の実験等々の顕微鏡写真群持っていました! 塗料関連カタログ等も多数ありますね、これも見直せねば・・・(時間取れるかな~^-^;) pic.twitter.com/oJWgd7yQBQ

2017-10-21 07:58:23
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sazki @sazkim

@katabuchi_sunao @A6M232 (監督恐縮です。この世界の片隅にの空襲シーン真に迫って震えあがりました。)そうなのですね。祖父は美術も好きだったようですが、私が美大に入る時に分厚い「最新顔料便覧」をくれました。面喰らうほど畑違いの専門書でしたが、古い本ではなく新たに買ってくれたのか、何なのか謎ですが形見です。

2017-10-19 00:33:04
片渕須直 @katabuchi_sunao

@sazkim @A6M232 ああ、色には興味をお持ちだったんですね。かなり古い時期の三菱材試だと灰色塗料の実験とかもやっていたのですが、その後はどうだったんでしょうね。

2017-10-19 00:38:17
sazki @sazkim

@katabuchi_sunao @A6M232 もちろん不明ですが、大変ディープなお話感謝します。「おじいちゃんは三菱で飛行機を作っていた」からの、どんな仕事だったかの興味でした。まだ入り口で止まっていたのを思い出しました。いとこに栄という名前の者がおりますが、祖父が名付けました。そういうことだったかと。

2017-10-19 02:11:52
sazki @sazkim

@katabuchi_sunao @A6M232 また52型のエンジン始動&タキシング展示に行ったりしました。祖父の当時の物で、昭和19年度の「日本航空学会誌」の合本と昭和15年発行の「航空学術外国文献第4巻」が手元にありますが、どこかで興味のある方がいたら、、価値がなくても祖父の足跡、大事にしますが。 pic.twitter.com/Q5becXIVdy

2017-10-19 02:27:44
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片渕須直 @katabuchi_sunao

零戦の色は灰緑色じゃなくて灰色ですよ、とはもう何年も前から出版物でいい続けて来たわけですが、それは塗色の工業規格と塗料のレシピを既に知っていたからで、今回は塗膜実物の無機顔料の分析でそれがさらに裏づけられたということです。 飴色の正体についても色々なところで既に述べて来てます。

2017-10-19 09:54:46
片渕須直 @katabuchi_sunao

飴色とは何なのか、A6M232さんと実機の残骸をいくつも眺めながら、「飴色」という別の塗料が塗り重ねられてるのだろうか、それは上塗りなのか中塗りなのか一生懸命考えて、上塗りでも中塗りでもなく、曝露による灰色の変色なのだと結論づけたのも、もう10年以上も前。

2017-10-19 10:00:29
Tokumizman@奈良鹿製作所 @tokumizman

@katabuchi_sunao 飴色って言ったじゃないですかぁあああ!

2017-10-19 10:08:41
片渕須直 @katabuchi_sunao

@tokumizman 「飴色」とラベルが貼られた塗料は無かったんですよ。

2017-10-19 10:09:49
片渕須直 @katabuchi_sunao

ということで、「2-6」が「J3灰色」のカラーチップ(昭和20年のもの)で、レシピ通りなら黄色に発色する顔料は入っていません。黄色がなければ緑色にもなりません。 その上にある実機部品は、「J3灰色」が飴色がかったもの。 twitter.com/a6m232/status/…

2017-10-19 10:10:41
A6M232・中村泰三・報国515資料館管理人 @A6M232

@katabuchi_sunao @Kominebunzo と、言った矢先に、とある部署から公開許可頂けました 感謝申し上げます m(_ _)m 下記は本物の見本帳と現物との比較です。(先の物は私のでっち上げ( ̄▽ ̄;) pic.twitter.com/c1kDUvoQ1L

2017-10-18 23:57:15
魚大人(叫我ポん)🐨🥁 永远在我心中侬 @kingofActorsRno

@katabuchi_sunao エエ!? 昭和20年⁉︎ 零戦ってドンドン深緑になっていったんだと聞いていた😲 普通に灰色の機体もあった? もともと全部灰色だった? そもそも真珠湾攻撃したのは銀色だと思い込んでた。 あー。ヒドイものですね、聞きかじりの素人の思い込みって😞

2017-10-19 10:24:48
魚大人(叫我ポん)🐨🥁 永远在我心中侬 @kingofActorsRno

@katabuchi_sunao なるほど。空母艦載機が、地上の迷彩をする必要から緑になっていったんですねえ。ゼロ戦の腹ってどうかすると真っ白だったりもしますね😞 完全にアニメに毒されてるなあ。

2017-10-19 10:30:11
片渕須直 @katabuchi_sunao

@kingofActorsRno ほかの飛行機は緑色にするけど、零戦だけは陸上で使われてても負け戦になるまでは灰色、負け戦になったら上面緑色にしよう、という方針だったわけです。昭和18年になったらすぐ緑色になります。

2017-10-19 10:38:20
片渕須直 @katabuchi_sunao

で、こっちは。こちらは塗色「J3灰色」が「灰緑色」と間違えられる元となった「M2灰緑色」を再現してみました。これは試作1号機だからこの色なんですね。 twitter.com/A6M232/status/…

2017-10-19 10:36:53
A6M232・中村泰三・報国515資料館管理人 @A6M232

十二試、凄すぎる!しかし細かい所を修正要望し、恐縮しきりです。 直ぐ様飛燕!応用工具大正解! 錆びで固着と更に舐めたネジが回り始めました(o^-^o) pic.twitter.com/NZVBl2NNs4

2017-10-14 14:46:42
片渕須直 @katabuchi_sunao

というような、化学工業の産業遺物の考古学的分析をやっております。 twitter.com/katabuchi_suna…

2017-10-19 10:40:28
bn2 @bn2islander

@katabuchi_sunao 当時の記録を一つ一つ集めて積み上げて形にするのは軍用機研究もアニメ作りでも共通しているのですね

2017-10-19 10:43:02
片渕須直 @katabuchi_sunao

@bn2islander これ、実は軍用機だけの話じゃないんですよ。たまたま軍用機なら古い残骸がたくさん残っているだけの話で。

2017-10-19 10:44:43
bn2 @bn2islander

@katabuchi_sunao モノクロ写真と記憶に頼るほかない時代の色に関しては、俗説が多く入り込みやすいのですね。人の記憶の移ろいやすさ、印象の変化しやすさというものを感じてしまいました

2017-10-19 10:49:25
片渕須直 @katabuchi_sunao

@bn2islander 今回述べている機種の飛行機に関しては実物残骸が多数残っていて、それが本来そうあるべき色と違う色調を呈している、というあたりから混乱が大きくなってます。実物の物理的な経時変化についても考えなければならないので、なので含有元素の分析に頼らなければならないところが出てきちゃうわけです。

2017-10-19 10:58:07
bn2 @bn2islander

@katabuchi_sunao なるほど。現在の物的証拠が「俗説」を裏付けてしまうこともあるんですね。物質は常に変化するということを頭に入れておかないと大失敗起こしそうですね。勉強になります

2017-10-19 11:02:26
片渕須直 @katabuchi_sunao

@bn2islander 文献一次史料と現存物の物的証拠の両方が「俗説」を生み出しちゃってるんですね、この分野は。

2017-10-19 11:04:54