水島広子『対人関係カウンセリング(IPC)の進め方』創元社

水島広子『対人関係カウンセリング(IPC)の進め方 ― 軽度のうつやストレスを抱える人への援助』創元社 http://amzn.to/gdr6C7 IPCとは、精神科に紹介する必要がない程度のうつに対する対人関係カウンセリング。
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nasa Asukai @nasaAsukai

水島広子『対人関係カウンセリング(IPC)の進め方 ― 軽度のうつやストレスを抱える人への援助』創元社 http://amzn.to/gdr6C7 IPCとは、精神科に紹介する必要がない程度のうつに対する対人関係カウンセリング。

2011-03-26 18:53:35
nasa Asukai @nasaAsukai

IPC対IPT。 位置づけ:ストレスに対するカウンセリング/病気の治療法。 対象:軽度のストレス(抑うつ症状)/うつ病など精神科的障害。 提供者:メンタルヘルスの非専門家/専門家。 期間:1回15分~30分を6回以下/1回50分を12回~16回。...

2011-03-26 18:54:34
nasa Asukai @nasaAsukai

IPCかIPTかは、対象となる人の診断による。ストレス症状ならIPC、病気の症状 ならIPTで医学モデルにより病者の役割を与える。IPCはIPTの簡易版ではない。

2011-03-26 18:54:46
nasa Asukai @nasaAsukai

目次:1)IPCの全体像をつかむ。2)IPCを始める(第1・2回面接)。3)IPCの具体的なストレス領域に取り組む(第3~5回面接)。4)IPCを終える(第6・7回面接)。5)IPCを実行する上でのさまざまな問題点とその対処法。6)Q&A。

2011-03-26 18:55:03
nasa Asukai @nasaAsukai

1)IPCの全体像をつかむ:IPCを行うのに適しているところ。IPCに適した人。IPCを提供する人。

2011-03-26 18:55:33
nasa Asukai @nasaAsukai

第1回面接(60分):インテーク。第2回面接:対人関係フォーミュレーション。第3・4・5回面接:ストレス領域への取り組み。第6回面接:IPC関係終結。第7回面接(オプション):終結の確認

2011-03-26 18:55:47
nasa Asukai @nasaAsukai

ストレス症状に、身体的な治療、精神科の治療が必要な人は、IPCに適さない。

2011-03-26 18:55:57
nasa Asukai @nasaAsukai

ストレスを感じるとき=道に迷った感じがするときや、行き詰って感じるとき。→IPCによって、現在位置を確認したり、行き詰まりを乗り越えたりする。→現状についてのコントロール感覚を取り戻す。

2011-03-26 18:56:10
nasa Asukai @nasaAsukai

ストレス症状発症の経緯を探る:ストレス症状発症のタイミング(対人関係的な文脈)。ストレス発症後の経過(現在進行中の対人関係と症状の相互作用)。

2011-03-26 18:56:22
nasa Asukai @nasaAsukai

症状と現在進行中の対人関係が関連していることを理解する。→IPCによって、自分が置かれた対人関係状況に対処。→対人関係状況についてコントロール感覚を持つ。

2011-03-26 18:56:34
nasa Asukai @nasaAsukai

IPCは共感と教育のカウンセリング。ストレスと対人関係状況の関連と、対人関係状況への対処法を教える「教育」。現在のストレスや症状のつらさを認める「共感」。カウンセラーの意識としては共感の上に教育。

2011-03-26 18:56:47
nasa Asukai @nasaAsukai

IPCの2つの目標:ストレス症状を軽減する(クライエントの主目的)。クライエントの社会適応と対人関係の質を改善する(IPCで主として焦点を当てる目的)。

2011-03-26 18:56:59
nasa Asukai @nasaAsukai

何に焦点を当てるか:「今ここで here and now」の問題を扱う。現在の重要な人間関係に注目する。現在の状況を評価させる。現在の状況をコントロールできるように援助する。IPCで注目すること・しないことを区別する。過去・性格・症状などには注目しない。

2011-03-26 18:57:16
nasa Asukai @nasaAsukai

IPCカウンセラーの姿勢:無条件の温かさを維持する。指示をしない。クライエントの実生活の一部にならない。「性格的な問題」や「根本的な問題」を扱おうとしない。

2011-03-26 18:57:27
nasa Asukai @nasaAsukai

2)IPCを始める(第1・2回面接)。第1回面接:信頼関係を築く。IPCに適したクライエントかどうかを判断する。身体症状がある場合の扱い。クライエントの現在の対人関係と社会的な状況を探る(対人関係の診断)。IPCの契約を結ぶ

2011-03-26 18:57:42
nasa Asukai @nasaAsukai

身体症状がある場合はまず身体疾患を疑う。身体に異常がないと言われて安心するタイプはカウンセリングを導入しやすい。自分の問題は身体的なものだと主張するタイプは身体表現性障害の可能性がある。身体疾患に加えてストレスによっ て悪化した部分へのカウンセリングを提案する。

2011-03-26 18:57:58
nasa Asukai @nasaAsukai

第1回面接の宿題として「ライフイベント尺度」を書いてきてもらう。最近の2ヶ月間のライフイベントのチェックリスト。

2011-03-26 18:58:10
nasa Asukai @nasaAsukai

第2回面接:クライアントの直近のストレスを見つける。焦点となる主要なストレス領域を決める。クライエントが、症状とストレス状況の関連を理解できるようにサポートする。

2011-03-26 18:58:22
nasa Asukai @nasaAsukai

宿題のライフイベント尺度から最も直近のストレスを見つけることと、残りの面接の焦点となる主要なストレス領域を決めるのが目的。 質問:現在の症状の発症の時期と持続期間。現在の生活状況。親しい人間関係。以上のいずれかにおける最近の変化。

2011-03-26 18:58:47
nasa Asukai @nasaAsukai

3)IPCの具体的なストレス領域に取り組む(第3~5回面接):問題を引き続き明確化する。クライエントが関係者に悩みを打ち明ける。その状況について、クライエントが見落としてきた側面に気づいてもらうことによって問題への対処の仕方を改善する方法を見つける。

2011-03-26 18:59:04
nasa Asukai @nasaAsukai

「悲哀」は大切な人が亡くなったときのストレス領域。 「悲哀」のときの目標:遅延した喪のプロセスを促進する。喪失したものに代わる関心や関係を再構築できるようにクライエントをサポートする。

2011-03-26 18:59:20
nasa Asukai @nasaAsukai

「悲哀」の宿題:喪のプロセスの促進なら、亡くなった人の古い写真を見たり、古い友人に会って亡くなった人について話す。関心や関係を再構築なら、新しい組織を訪問したり、知人に電話したり会ったりする。

2011-03-26 18:59:33
nasa Asukai @nasaAsukai

「対人関係の不和」はクライエントと重要な他者が自分たちの役割に関して抱いている期待にずれがある状況のストレス領域。不和の段階としては、再交渉・行き詰まり・離別がある。 第1回面接での重要な人間関係の振り返りで、「何を述べているか」だけでなく「何を省いているか」に注意する。

2011-03-26 18:59:43
nasa Asukai @nasaAsukai

「対人関係の不和」のときの目標:不和を明らかにする。行動計画を選択する。相手への期待を評価し直す。クライエントの対人関係の持ち方に特別な注意を払うと、コミュニケーションパターンにおける問題点が明らかになることが多い。「対人関係の不和」の宿題:自分が望むものをより直接的に表現する。

2011-03-26 19:00:35
nasa Asukai @nasaAsukai

「役割の変化」は生活上の変化が喪失と感じられるような状況のストレス領域。

2011-03-26 19:01:06