【テドイア】花を食む者

大崎巧実 @mboxtw

神に仕える彼女の、どこまでも無垢な姿に恋をした。 眩い光に焦がれ、求め続け、溢れた想いが最後の枷を外す。 嘘吐きと罵られても構わないとその肌に手を伸ばした。 蜘蛛の糸に絡めとられた蝶は泣き叫び、すべてを拒絶する。 けれど それでもその身体が欲しかったのだ #毎日重音テッド祭り pic.twitter.com/g0DEkbe88S

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久々にネタを一枚。シスターのイアたんと淫魔のテッドさんのお話。 頂いたお題で妄想してたら形になってしまったもの。 エロ用のお題を頂いて、妄想してたら出来上がってしまった代物。 すべての始まりは、シスターに魔物が恋をしてしまった事から。

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イアたんを見たテッドさんは、彼女の綺麗さに一目ぼれしたような感じ。 無垢な少女が持つ光は、魔物のテッドさんにとって物凄く眩しい物だった。 綺麗だなって、そんな気持ちが始まり。 ふらふらと惹かれるようにテッドさんはイアのいる教会に通い始めた。

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無邪気に笑う彼女を見ているうちに、そしてその傍にいるうちに、どんどん惹かれていく。好きになっていく。 けれど、彼女は神に仕える存在で、淫魔である自分とは真逆に存在する。 惹かれるたびに近付けない、そんなジレンマ。 全てを偽り、テッドさんはその傍に居続けたけど。

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自分が魔物である事なんておくびにも出さず、それどころか自分は神様なんだよ、なんて嘘をついた。 疑う事を知らないイアたんはそれにコロッと騙されてしまうのね。 神様を心から信じ、尽くすイアたんは物凄く心地よかった。 けれど好きになるたびにそれが逆に辛くなっていく

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イアたんが与えてくれる愛情は神様へのもので、自分に向けられた物じゃない。 笑ってくれるのも、優しくしてくれるのも、すべて自分を神様だと信じてるから色々してくれるわけで。 だから徐々に独占欲が強くなっていくわけだ。神様に嫉妬して。 神様への愛情を全部横取りしたい、そんな感じ。

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魔物だからすべて欲望に変換される。加えて淫魔であるテッドさんは当然それが性欲に繋がっているわけで。 焦がれれば焦がれる程、イアたんに触れたくなる。キスをして、抱きしめて、その肌に触れたい、そう望み始める。 けれど、それを行動に移す事は出来なかった。

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テッドさんはイアたんに嘘をついてるだけじゃなくて、幻惑みたいなものも一緒にかけてた。自分が神様に見えるように。 黒い翼も真っ白に見えるように。だからイアたんはずっと気付かずにいた。 けれど、抱いてしまえば淫魔の本性が出る。幻惑を本性が上回り、自分が魔物だとばれてしまう。

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テッドさんにとって、自分が魔物だとばれてしまうのが一番困る。 気持ちよくしてくれるイアの気持ちはすべて『神様だと信じてる』所から来てるから。 けれど、一緒に居ればいる程、欲求は募る。その板挟み。 実際、何度も手を出しかけてはいる（笑）

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一生懸命我慢して、我慢して。でも、想いは募る。 淫魔にとって愛する事はその身体を抱く事。自分の証を刻む事。 苦しくて、苦しくて、耐え続けていたけれどそれも限界がやってくる。 もういい、そんな感じに吹っ切れるというか切れちゃったというか。

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一番近くで見ていられる幸せよりも、本能が求めるまま証を刻む事をテッドさんは選んだ。 そうして、またイアたんを騙すのね。これは、神様と繋がる儀式だよ、って。そんな感じで嘘八百並べ立てて。 しかも、神聖とされる、神のいるその場所で。

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んで、懸念した通り、真っ最中に幻惑がかき消されてテッドさんの魔物としての姿がイアの前に曝け出される。 当然、イアたんは驚くわけだ。神様じゃなかった、嘘をついてた、って。 んで魔物と交わるなんて事はシスターには一番の禁忌。物凄い拒絶されるんだけど、すべてはもう遅かった。

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イアたんの首にはテッドさんがつけた印が刻まれていて、もう逃げる事は出来ない。嘘吐き、って酷く罵られながらも『自分の物』になった事をテッドさんは喜んでた。 ごめんねって思う気持ちもある。泣きじゃくるイアを見るのは辛い。けれど、やっと欲しかった彼女が手に入った、そんな幸せ。

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イアたんはテッドさんから逃げようとするんだけど、遠く離れてしまうと首につけられた証が酷く痛むのね。 痛みで動けないイアたんに、テッドさんは優しく俺から離れたら駄目だろう？ってその首にキスをしてくれる。 そうすると痛みは無くなるんだけど、その代わり別の疼きが襲ってくるけれどｗ

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一度魔物の毒を浴びてしまったら、もうそれから逃げられない。 そうやって毎日イアたんは泣いてた。 首にある印はテッドさんの牙の跡。それは淫魔が餌と決めた人間につけるもので、自分は彼にとってただの餌なんだろうか、そんな事も思ってまた泣いた。

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淫魔に証をつけられた事で、その毒を飲み込まなければいけない身体になってしまった事も、イアには酷く苦しかった。 魔物の毒が薄まれば禁断症状が出る。その為に何度もテッドさんに抱かれる自分も酷く穢れた存在に見えて、ひたすら嘆くしかなかった。 神への酷い裏切り行為だと

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のまあ、そんな感じでずっとイアたんはテッドさんを拒絶し続けていたんだけど、昼間のテッドさんは今までと全く変わらないわけですよ。 教会のお仕事も手伝ってくれる。力仕事もしてくれる。 ただ、触れてくる事と、傍から離れる事が出来なくなった事以外は。

大崎巧実 @mboxtw

神様だと信じてた、その時のままのテッドさんがそこにいる。 以前のテッドさんは好きだったのです。彼が魔物だと知らない頃は二人でいられて幸せだったのです。 ばれてしまったから、イアの前で魔物であるという事は隠さなくなったけど。もう、幻惑もかけられていないのだけど。

大崎巧実 @mboxtw

本気になれば淫魔のテッドさんは娘に『誘惑』をかける事も出来るのだけど、それはしてなかった。そのままのイアたんが好きだったから、無理矢理恋をさせるその力は自分の好きなイアたんじゃないから。 ただ。ただ、普通に恋をした。人が人を愛する事と同じように。 それにイアはゆれるわけだ

大崎巧実 @mboxtw

テッドさん自身は変わらない。騙したのも、自分の物にしようとしたのも。 そして、今傍にいるのも優しくしてくれるのも、全部イアが好きだから。ただそれだけ。 本当は苦しむ事もさせたくないし、泣かせたくないと思ってる。だから我慢できる所はまだ我慢してる。

大崎巧実 @mboxtw

だからその内、イアたんはそれを受け入れられるようになるんじゃないかな。 好きだってアピールは手に入れてからもずっとテッドさんは続けてるし、『愛する事』をイアたんは咎める事は出来ないから。 その方向性ややり方はともかく、その気持ちは尊いもの、そう信じてる。

大崎巧実 @mboxtw

テッドさんが淫魔である事、そして淫魔が『エサ』につける印と同じものを自分に刻んだ事。 それにイアたんは問いかけた事がある。あなたにとって私は餌でしかないのかと。 まだどうしてテッドさんがこんな事をしたのかを上手く理解できてないころかな。それとも信じ始めた頃かな。

大崎巧実 @mboxtw

すべての望みが欲望に直結する魔物だから、したいものはしたい。それは否定しなかった。でも、餌として傍に置いておきたいわけじゃない、と否定してくれた。 また嘘をついているのか。また騙してるのかと疑心暗鬼にはなったけど、でもテッドさんはまっすぐ好意を向け続けてくれた。好きだと言い続けた

大崎巧実 @mboxtw

イアたんの純粋さや、お人好しな所が大好きだったから、結局最後にはイアたんはテッドさんを受け入れる事になるんじゃないかなぁ？ そんなお話。 クッソなげぇな！けど妄想はめっちゃ楽しかった！！！！

大崎巧実 @mboxtw

心が手に入らなくても、身体が手に入ればそれでいい、って考えは正しく淫魔の考え方だったりするんだろうなぁ。『愛する事』は望んでも『愛される事』は望んでない。自分勝手な愛情。 『自分が』したいから。それがすべての行動理由というか。 それでも本人は幸せなんだろうよ？