ドラマ感想「女王ヴィクトリア」服装・懐妊・蒸気機関車

NHKで放送された、イギリスの歴史ドラマ「女王ヴィクトリア」の、一部についての感想セルフまとめ。 ※第1シリーズの中盤の感想です。
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@poseban_igrac

NHKの「女王ヴィクトリア」で、現代日本で謎改造されたメイド服とは違う「正統派メイド服」が出て来ますけれど、あの19世紀、メイド服も、女王のドレスも、「ワンピース」「腰を締め付けるコルセット」が基本です。それでたった次の世紀でシャネルスーツですよ。女性の服装の大変化、大革命です。

2017-09-09 21:04:08
@poseban_igrac

NHKの女王ヴィクトリア、懐妊した女王の不安をよく表現している。今でも危険を伴うけれども、当時の母親の死亡率はまだまだ高かった。それで「母体としての安全を犠牲にして女王として統治しなければならない」というのは、マリア・テレジアなど前例は無くは無いけれど、とんでもない不安だったろう

2017-09-10 23:09:56
@poseban_igrac

ちなみに18世紀、オーストリアの女帝マリア・テレジアは、懐妊中に戦争を指揮()している。イギリスのヴィクトリア女王と同じく、女帝マリア・テレジアも子だくさんだった。子だくさんで有能な統治者だった。女傑は欧州に何人か出たけれども、「子だくさんで有能」というのは多く無い。

2017-09-10 23:24:22
@poseban_igrac

…なんか感動した。蒸気機関車に乗る二人の男(王配と政治家)。思想が一致して方向性を共に出来るというのは、男にとって喜びなんだな。

2017-09-10 23:27:55
@poseban_igrac

当時最先端の蒸気機関車、それに乗るヴィクトリア女王。これも感動的。イギリスは蒸気機関で発展したから、イギリス人制作者達にも思い入れあるシーンの筈。しかし振動とか胎児に影響無いかね?と思ったけれど、考えてみたら馬車もすさまじい振動だった筈で、馬車に乗っている時点で無用の心配だった。

2017-09-10 23:39:29
@poseban_igrac

承前)ちなみに、蒸気機関車の事を嫌がる貴族達が描かれてますけど、何で嫌がるのかと言えば、「新しいものが嫌いだから」だけみたいにドラマで描かれてましたが、ちょっと説明不足な感じ。蒸気機関車は今の電車のようなスマートな乗り物じゃありませんでした。物凄い量の煙とススが出る。続

2017-09-10 23:53:26
@poseban_igrac

承前)ですからちゃんと考証されたドラマでは、蒸気機関車がトンネルに入る手前で、乗客が急いで窓を閉めるシーンがあります。客室に煙とススが立ち込めて、服も顔も真っ黒になっちゃうから。だから「新しいパワフルな乗り物」ってだけじゃなく「汚い乗り物」ってイメージもあったんですよ。続

2017-09-10 23:55:06
@poseban_igrac

承前)東京だと分かり難いですが、地方出身の方は、地元のターミナル駅がどこに位置しているか思い出して頂きたい。城下町とかの場合、絶対に「御殿様が住んでた場所(旧市街)」からはかなり離れたところに駅がある筈です。住民達が煙とススを嫌がったからです。続

2017-09-10 23:59:13
@poseban_igrac

承前)皮肉な事に、煙とススを嫌がって駅を旧市街地から離れた所に造らせたら、電車の時代になったら、そっちに街の中心が移っちゃった、なんて事例は日本にも沢山あります。アルバート殿下がトーリー党のピールと共に乗った「蒸気機関車」は、本当に「新旧交代」を象徴する乗り物でした。

2017-09-11 00:00:47