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意外と多い?「運転中の急病死」について

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ベストカー @bestcarmagazine

11月16日夜、『それゆけ! アンパンマン』のドキンちゃん役、『ドラゴンボール』でブルマ役を務めた声優の鶴ひろみさんがお亡くなりになりました。報道によると鶴さんは首都高速道路上の中央分離帯寄りの車線で、ハザードがたかれ停車している車両内にて発見。死因は大動脈解離とのことです。

2017-11-18 22:09:25
ベストカー @bestcarmagazine

「運転中に死亡」というとどうしても「事故死」のイメージが強いですが、「急病死」のパターンもかなりの数にのぼっています。東京女子医科大の呂彩子講師の論文(資料1)によると、運転者死亡案件のうち「急病死」による死亡は全体の8.3%であったとのことです。

2017-11-18 22:10:08
ベストカー @bestcarmagazine

この「8.3%」という数字にあてはめると(運転中の急病死の多くは事故をともなうため、遺体が損傷しているケースが多く、死因の特定が難しい)、2016年中の座席別自動車乗車中死者1004人(運転席/資料2)のうち、約80名は急病死で亡くなっていることになります。

2017-11-18 22:10:41
ベストカー @bestcarmagazine

自動車運転中の急病死の主な原因は「心疾患」、「脳血管障害」、「大動脈疾患」など。 もちろんこうした症状の原因はさまざまですが、自動車の運転中は心身に(普段は感じにくい)ストレスがかかることが、こうした症例の一因とも考えられます(死亡者に職業的運転手が多いことも特徴のひとつ)。

2017-11-18 22:11:25
ベストカー @bestcarmagazine

やや直接的な書き方ですが、「運転中の急病死」は比較的よくあることです。それも他人(他車や歩行者、同乗者等)を巻き込む可能性があります。今回のケースは幸いにして事故をともなわず(その多くは鶴さんが最期に停車してハザードを点けたことに依ります)、他車を巻き込むことはありませんでした。

2017-11-18 22:12:05
ベストカー @bestcarmagazine

もちろん難しいことは百も承知ですが、自動車を運転する前には(車両の状態だけでなく)自身の体調を充分にチェックし、不調を感じたら運転を控えること、もし運転中に症状が悪化したらすみやかに停車し通報することを、改めて確認したいと思います。

2017-11-18 22:13:06