アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、太陽の使者鉄人28号28話脚本：ロボットアニメだからこそ問われる「人間の行動」

まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きというだけで始めてしまった、カイジのシリーズ構成、高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。

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今回は、太陽の使者鉄人28号28話脚本。 前回は1980年版鉄腕アトム39話脚本。 togetter.com/li/1175404 他: togetter.com/id/makimogpfb twitter.com/makimogpfb/sta…

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28a 「太陽の使者鉄人28号」(以下、字数関係で1980年版鉄人28号とする)は、鉄人28号のアニメ第２作。 少年・金田正太郎は、父が遺した鉄人28号と共に、インターポールの一員として悪と戦う。 監督はゴッドマーズ監督の今沢哲男氏

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28b 香港にて、金塊を積んだ輸送船が、カンフーを駆使する巨大ロボット(以下、カンフーロボ)に襲われ、金塊を奪われるという事件が発生。 ルパン三世2ndの高屋敷氏脚本に、香港を舞台にしたものがあり、偶然にも、使用するロケーションまで似通う。 pic.twitter.com/9LyX7j3BYO

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28c カンフーロボ使用者は、香港裏社会の闇将軍と呼ばれる陳リュウトウ。 大塚警部と正太郎は、事件を追うため香港へ赴く。 またも不思議な事に、太陽+航空機の画が他作品と似てくる。画像は今回、元祖天才バカボン・ルパン三世2nd演出、忍者戦士飛影脚本 pic.twitter.com/hxVGZuURqA

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28d 大塚警部は、10年ほど前に陳を捕まえたことがあった。それを正太郎に自慢する姿が可愛い。 可愛いおじさん描写は、演出でも脚本でも、高屋敷氏の十八番。挙げればキリがないが、1980年版鉄腕アトム脚本と比較。 pic.twitter.com/BNbykyQUQl

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28e 香港に着いた正太郎と大塚警部は、香港ICPOの美人捜査官・恵蘭に会う。 ルパン三世2nd脚本の、香港を舞台にした話では春蘭という美女が出て来るが、キャラと名前が若干被る。こういった事も、同氏作品を追う楽しみの一つ。 pic.twitter.com/5qKyjq1Wbq

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28f 恵蘭によれば、陳は香港のスラムに潜伏しているという。 早速、正太郎と大塚警部はスラムに行くが、大塚警部は本場のラーメンが食べたくなったと言い出す(特徴:食いしん坊)。 ルパン三世2nd脚本では、銭形が本場香港のラーメンを実際に食べている。 pic.twitter.com/oNTQZFCadT

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28g そんなお茶目な大塚警部だが、とある男を見つけ、それが陳だとすぐに見破る。特徴の豹変。ルパン三世2nd脚本でも、不二子の変装を見破り、盗聴機を見つけるなど、銭形が切れる男に豹変する事がある。 pic.twitter.com/JtXsbMHnZO

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28h 逃げる陳を追いかける大塚警部だったが、それは陳の罠だった。 陳は、大塚警部が香港に来るという情報をキャッチし、大塚警部をおびきよせるため、わざと姿を晒していたのだった。敵側も知略を使うのも、高屋敷氏の特徴。

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28i 陳は、過去に大塚警部に捕まったことを汚点としており、彼に復讐するつもりでいた。 陳はカンフーの使い手を大塚警部に差し向けるが、大塚警部は得意の柔道で善戦。だが、力尽きてしまう。 ルパン三世2nd脚本でも、カンフー使いの敵が出て来る。 pic.twitter.com/DY5y7PTbpv

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28j 正太郎と恵蘭が駆けつけるも、大塚警部はカンフーロボにより拐われてしまう。 正太郎と恵蘭は、鉄人でカンフーロボを追跡。大塚警部が発信機を持っていたので、追跡は容易に済む。 発信機ネタは、ルパン三世2ndや1980年版鉄腕アトム脚本でも出る。 pic.twitter.com/6OiGRAIPec

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28k だが発信機は陳にばれて叩き壊され、陳は自身の巨大要塞で鉄人を迎撃する。 鉄人で要塞を粉砕しようとする正太郎だったが、巨大な大砲により、行く手を阻まれる。 そこで恵蘭の提案により、夜を待って要塞に侵入することにする。

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28l 敵が発信機を見つけて壊すのも、主人公側が夜を待って敵地に潜入するのも、1980年版鉄腕アトム脚本に出て来るネタ。この2作品は年代も近く、興味深い。

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28m 話を戻すが、正太郎と恵蘭は、夜にパラグライダーで要塞に潜入。 恵蘭は見事なカンフー技で雑魚を次々と倒す。ルパン三世2nd脚本の、香港を舞台にした話でも、春蘭が見事なカンフー技を披露している。中身は男だが、らんま脚本もこのカテゴリに入るかも pic.twitter.com/OgjVzyemNB

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28n 正太郎と恵蘭は、巨大大砲にありったけの爆薬を仕掛け、発射と同時に自爆するようにする。 そして、正太郎達は大塚警部の救出にも成功。 更に、正太郎のコールで向かってくる鉄人を狙おうとした巨大大砲も、正太郎達が仕掛けた爆薬により大爆発を起こす。

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28o 崩れ行く要塞から、正太郎達は鉄人で脱出。要塞は跡形もなく粉砕される。 この作戦や他作品を見るに、高屋敷氏のロボットアニメでの仕事では、ロボットばかりに頼るのではなく、人間も知恵と体を使って戦う事を大事にしている感じがする。

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28p 一件落着かと思いきや、陳がカンフーロボを駆り、最後の戦いを挑んでくる。 カンフーロボはヌンチャクを使ってくるのだが、ルパン三世2nd脚本でもヌンチャクが出て来るし、らんま脚本でも、らんまが棍棒をヌンチャクのように扱う。 pic.twitter.com/yuU27g3a1d

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28q 鉄人はヌンチャクを粉砕するが、カンフーロボは、ブーメランのような十字剣を使ってくる。 これも、らんま脚本で(原作通りだが)小太刀が使う、カミソリフラフープと被ってきて面白い。 pic.twitter.com/M4bRXbwOGT

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28s 鉄人は十字剣に苦戦するが、恵蘭は、肉を切らせて骨を断つ作戦で、鉄人を突っ込ませようと提案。正太郎はその提案を受け入れ、鉄人を突っ込ませる。 傷付きながらも、鉄人は十字剣をキャッチし、それを使いカンフーロボを一刀両断する。 pic.twitter.com/oHY2D58nGC

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28t 正太郎達は、勝利を喜び合う。 大塚警部は腹がへったのでラーメンを食べたいと言い、3人は笑い出す。 またも「脚本」なのに不思議なことだが、演出時代と同じく、リアクションが可愛い。ルパン三世2nd・忍者戦士飛影・カイジ2期脚本と比較。 pic.twitter.com/T89hzbiCpt

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28u 正太郎達は笑いながら、朝日を迎えるのだった(特徴:重要キャラとしての太陽)。はだしのゲン2脚本と比較。 pic.twitter.com/BiF5B0EDuf

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28まとめ1 前述した通り、香港が舞台ということで、ルパン三世2nd脚本の、香港を舞台にした話(43話)と多いに被る。 ただ、ルパン三世の方では、ルパンが報われず、お宝もゲットできないのだが、今回は正太郎達の勝利で終わり、作戦も痛快なもの。

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28まとめ2 ルパン三世2nd43話脚本は、あまりにルパンが報われないので特集を見送ってきたが、今回を見て、ルパン三世2nd43話を見ておいて良かったと思った。 もしかしたら、高屋敷氏自体、ルパンのリベンジのつもりで今回の話を書いたのかもしれない

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高屋敷氏脚本1980年版鉄人28号28まとめ3 思えば、同氏作品は、原作付きであろうとオリジナルであろうと、作品を越えたつながりを感じさせることが多い。 特に、家なき子演出のビタリス生存ルートに見えるキートン4話脚本(togetter.com/li/1137485)は良い。