【わが花畑な未来】
【わが花畑な未来】18 今は国の七割がそれぞれの地方で自活し、足りないものだけ他地方とやりとりしている。資源を食い客を奪い人を使い捨てることで可能になったシステム、コンビニやスーパーや巨大モールは減った。人が得意分野を売る商店街が復活し、街道沿いでは通称「諸国市場」が開かれる。
2011-04-03 01:16:32【わが花畑な未来】19 私も市場でものを売ることがある。手抜きしても育つローズマリーやセージを換金作物として育てている。周りが乾いた野原なので恐ろしいほど繁茂する。「魔法使いのおばあさん」と称して近所の子らを洗脳した余剰効果で、近頃は勘違いした若い娘達がおまじない用に買いに来る。
2011-04-03 01:32:10【わが花畑な未来】20 という具合に、BIと畑と仕事と物売りで気楽に暮らしている。金持ちではない…独り身は高くつき、BIだけでは厳しいし、体が弱いのと才能が乏しいのは致し方ない。でも貯めた金で海外漫遊もした。好きなことができ、病んでも餓えず、安心して死ねる、そんな国の民になった。
2011-04-03 01:49:40【わが花畑な未来】、まだしぶとく咲きそうな気がするので、締めくくりません。今日はここまで。ハーブティーのみたくなった。
2011-04-03 01:52:06これを機会に新エネルギーを開発し、日本が先進国であり続けるために新興国・途上国に売り込もう、って、そんな意見が。…あの、売り込みはとっくに出遅れてんですが…。そしてもっと大事なことは、地球規模で、強い者が弱い者を買い叩き、利に聡い者が売りつける、そんな仕組み自体を変えなきゃね。
2011-04-04 01:37:44資本主義も社会主義ももうダメだ、人類は第三の道、第四の道を探さないと。って言われ始めてから何年たってるんだか。
2011-04-04 01:41:04今日はひとつも書かなかったけど【わが花畑な未来】は、東海~南海連動地震やら首都直下型地震が来て、それからしばらく後の時代を、想像しています。
2011-04-06 05:36:06【わが花畑な未来】21 わが小屋の風呂は太陽熱である。これは昔、東日本大震災の後で試作したのが始まりだ。黒く塗ったペットボトルをつなげた粗末な代物だった。今は耐熱黒色ガラス瓶を使っている。ペットボトルは絶滅したが、ガラス原料はあと数万年分あるそうだ…米国との通商が途絶えなければ。
2011-04-13 03:49:33【わが花畑な未来】22 明日は風呂を大掃除せねばなるまい。廃油石鹸を使っていると昔の化学洗剤が恋しい。まったく骨が折れる。襟の汚れは落とせないし、冬場は石と化すし、石鹸の意味があるのか。でも自然に育った彼らの体内に余計な物質は蓄積させたくないのだ。これが伯母バカというものだろう。
2011-04-13 04:00:49【わが花畑な未来】23 そう、明日は甥と姪が遊びに来る。東海南海大震災の日々、家族で力を合わせて守り抜いたちびたち、厳しい年月を乗り越えて立派な大人になった二人が。童心に還るために。失われた庭と、私が置いてきた遠い記憶の三角屋根の家が、この野原と小屋に生きていると、彼らは言う。
2011-04-13 04:14:59