.@utamarushisho presents 「災害における情報と危機管理~多民族国家シンガポールからの視点~」

今回の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)について、多民族国家シンガポールではどう捉えられているか。震災後、現地を訪れた The Shisho (@utamarushisho) の報告をまとめました。
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The Shisho @utamarushisho

26. シンガポールには中国系が多く、彼ら彼女らは無駄な金銭は一切使わないが、情報への投資は惜しまない。自らの命を守り自らに利益をもたらすのが情報であるということを、よく知っている。日本人の中には未だ情報はタダだと思っている人が多いなかで、非常に興味深いことだ。

2011-03-31 20:42:14
The Shisho @utamarushisho

27. さらにシンガポールでは、政治に対する幻想が一切ない。「開発独裁」は経済発展には良いが、政治的に少数意見を排斥していることも熟知している。したがって、政府の発表にはウラがあり、最終的には自らの情報収集力と分析力しか、頼りにはならないことを述べていた。

2011-03-31 20:42:50
The Shisho @utamarushisho

28. こういった情報に関する感度が、シンガポールを金融都市に押し上げた。東京が金融都市として香港やシンガポールの後塵を拝している理由は、日本人の情報感度の悪さにある。さらに、画一的な報道しかしない先進国など、日本以外にはない。

2011-03-31 20:45:29
The Shisho @utamarushisho

29. シンガポール政府は、今回の東日本大震災に対する対応が早かった。3月12日には捜査犬を含む救助隊を日本に派遣した。24日には、福島第一原発事故により放射性物質で汚染された関東・福島産の野菜の輸入をストップさせた。政府も情報活用に長けているようである。

2011-03-31 20:46:04
The Shisho @utamarushisho

30. いかに日本人の危機管理意識が甘いか、シンガポールのような小国から学ぶとは思いもしなかった。正確な情報が集まれば、危機管理もできるし発展の可能性もある。正確な情報のもと迅速に対応すれば、国家として被害を最小限度に留めることができるのである。(終わり)

2011-03-31 20:46:34