白水社『物語の王国』(1989年頃刊行開始)について

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白水社の『物語の王国』シリーズ、結局手元にあるのは赤江瀑さんの『ガラ』のみなのですが、刊行された分だけでも集めてみたかったな。 pic.twitter.com/TWuLU8UsZ0

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手持ちの『ガラ』はほぼ最初の時期のもので、この後にタイトルの変遷や執筆予定の変動もあったと思うので、大雑把な参考にしかならないだろうな…… pic.twitter.com/9IgmDiWr4k

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白水社の叢書『物語の王国』は結果的に当初の予定された作家の作品を、どれだけ出せたのか。 ラインナップが面白い選び方で、かつての大和書房の叢書『夢の王国』を再び……という目論みがあったのではないか？と思っている。

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『白水社　物語の王国』で検索、CiNiiでの大学図書館蔵書の検索結果。 ci.nii.ac.jp/ncid/BN04529997

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昔、個人的に作った書誌データを発掘。 多分、分かったかもしれない。 おそらくISBNから辿って『物語の王国』は１３冊まで刊行されてる。

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①村松友視『我が名はSHUNKAN』4-560-04550-X ②赤江瀑『ガラ』4-560-04551-8 ③舟崎克彦『暗くなり待ち』4-560-04552-6 ④かんべむさし『トラウム映画公社』4-560-04553-4 ⑤日影丈吉『泥汽車』4-560-04554-2 →

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⑥司修『夢は逆夢』4-560-04555-0 ⑦泡坂妻夫『黒き舞楽』4-560-04556-9 ⑧小池真理子『柩の中の猫』4-560-04557-7 ⑨河野修一郎『黄金の階段』4-560-04558-5 ⑩勝目梓『抱擁』4-560-04559-3

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⑪竹田真砂子『雪の降る音』4-560-04560-7 ⑫別役実『眠り島』4-560-04561-5 ⑬阿刀田高『リスボアを見た女』4-560-04562-3

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⑬の後、 平出隆『左手日記例言』4-560-04563-1 (旧ISBN) takashihiraide.com/notes-for-my-l… が叢書ではなくなってるので、13冊で確定と思う。

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twitter.com/palomino3rd/st… ※訂正。 『物語の王国』は１１冊目までですね。 ・別役実『眠り島』4-560-04561-5 ・阿刀田高『リスボアを見た女』4-560-04562-3 は単発の単行本として刊行されたもののようです。

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白水社、叢書『物語の王国』。 刊行された１３冊について、わかる範囲で。→

2016-04-10 13:17:38

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その後には、(多分)現代の最新海外文学のシリーズ『WRITERS X』が始まり、キャシー・アッカー『ドン・キホーテ』4-560-04564-X　 が刊行。

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何となくの記憶ですが、第一回の刊行は、①、②、③、④の同時に発売されてたんじゃないかな。確か『ガラ』の奥付は「1989年10月25日」だった…… 翌月、『泥汽車』が出て一冊ずつペースに。

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白水社、叢書『物語の王国』。 刊行された１３冊について、わかる範囲で。→

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①村松友視『我が名はSHUNKAN』4-560-04550-X >平家討伐の謀議に加わったという罪で鬼界ヶ島に流されたはずの俊寛が、姿を変えて京の都に現れた—— >自分を裏切り陥れた七人の人間に次々と怨念の刃を向ける“復讐のファンタジー”。 →帯より。他に手がかりの少ない状態。

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②赤江瀑『ガラ』4-560-04551-8 >優しみの花を啄む、姿を見せない鳥たちの気配。 >優しみの復活に賭ける二組の男女と、優しみの祝祭を司る女ガラ。 >端正な文体の中に、淋しみ属の首魁たちが繰り広げる、秀逸な物語世界。 →帯より。

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twitter.com/palomino3rd/st… → ・序の章 ・第一章　芙蓉の睡り ・第二章　迦陵頻伽の巣 ・終の章

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③舟崎克彦『暗くなり待ち』4-560-04552-6 >初めて映画製作をすることになった小劇団のプロデューサーのもとに、ある夜突然シナリオがファックスで送られてくる。 >そこには誰も知らない自分の過去が幻想的に描かれていた…。 →詳細不明。児童作品系とは違う結構重い大人向け作品？

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④かんべむさし『トラウム映画公社』4-560-04553-4 >肥大した官僚機構の都合で作られた映画公社で、トラウム（夢）の実現に賭ける主人公。 >組織の論理を前に、出番を与えられぬまま潰されていく男の半生を描く、傑作ＳＦ世代論。

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⑤日影丈吉『泥汽車』4-560-04554-2 >ある日原っぱに敷かれた線路、毎日泥を運んで来ては池を埋めたてる汽車。 >その汽車に乗って森に着いた少年が、伐採された木々の中に見たものは—。 >風変りな夢物語６編。

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twitter.com/palomino3rd/st… → ・泥汽車 ・じゃけっと物語 ・石の山 ・屋根の下の気象 ・かぜひき　第1話　火山灰の下で ・かぜひき　第2話　珍客 ・媽祖の贈り物

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⑥司修『夢は逆夢』4-560-04555-0 >米軍基地に隣接した国有地の一角にある、奇妙な廃棄物の集積体「ドリームボックス」が、一瞬の閃光とも、ゆらめく幻影ともなって積み重ねられ、崩れ落ちる過程を描く鮮烈な夢物語。

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⑦泡坂妻夫『黒き舞楽』4-560-04556-9 >一刀彫の郷土人形作家の妻が、次々と変死していく。 >どんど焼きの炎に投げ込まれた行季を巡って、一体の操り人形と、血の家系に隠された宿命の謎を探る、泡坂ミステリーの最高傑作。 →