
世界を変えた書物展をより楽しむために。
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hashimoto_tokyo
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本日9月7日(金)20時〜、ニコ生[世界を変えた書物]展を巡ろう 《ガリレオ、ニュートン 人類の知性を辿る旅》 live2.nicovideo.jp/watch/lv315460… にて会場から生中継で展示をご紹介します。司会はハシモト、解説は文筆家・ゲーム作家の山本貴光さん! @yakumoizuru
2018-09-07 10:32:36目次
第1夜:科学史の流れと印刷・出版。
第2夜:書物展の大きな文脈を知るために。
第3夜:ウィトルウィウスを中心に。
番外編:印刷博物館「天文学と印刷」展とのつながり
第4夜:ポリフィルス狂恋夢を中心に。
第5夜:ラテン語を学ぶための手引き。
第6夜:デューラーとピラネージをめぐって。
第7夜:「知の森」より「古代の知」へ近づくために。
第8夜「古代の知の継承」、エウクレイデスとイシドールスを読む。
第9夜:「ニュートン宇宙」のほうへ。(その1)
第10夜:「ニュートン宇宙」のほうへ。(その2)
第11夜:「ニュートン宇宙」のほうへ。(その3)

【音声配信】オープニングトーク「〔世界を変えた書物〕展に行ってきた!」▼2018年9月17日(月)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」) tbsradio.jp/294153 #世界を変えた書物 #世界を変えた書物展 pic.twitter.com/UhvZAZIaD9
2018-09-18 01:00:25
第1夜(科学史の流れと印刷・出版)

今日から9月24日まで、上野の森美術館で「世界を変えた書物」展が開催されます。金沢工業大学の稀覯書コレクション「工学の曙文庫」からアリストテレス、ガリレオ、ニュートンをはじめ、130点が出展される貴重な機会です。入場無料。出展される書物をモチーフにしたグッズにもご注目。 twitter.com/shomotu_News/s…
2018-09-08 12:36:31
9月7日は、ニコ生の解説生中継「[世界を変えた書物]展を巡ろう」(橋本麻里+山本貴光、上野の森美術館)をご視聴いただきありがとうございました。同展開催期間中、関連する本やウェブサイトをご紹介してみたいと思います。#世界を変えた書物
2018-09-10 01:08:53
まず、科学史の流れを概観してみたい人には、アダム・ハート=デイヴィスほか『科学大図鑑』(田淵健太訳、三省堂出版)がうってつけです。古代ギリシアから現代まで、人物とトピックの組み合わせを中心に科学(自然哲学)の歴史を辿る楽しい図鑑です。#世界を変えた書物 ☞dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd16221
2018-09-10 01:11:14
もう少し読み物として通読したい向きには、マイケル・モーズリー+ジョン・リンチ『科学は歴史をどう変えてきたか』(久芳清彦訳、東京書籍)もよいですね。#世界を変えた書物 ☞tokyo-shoseki.co.jp/books/80525/
2018-09-10 01:12:57
メリハリのついた科学史として、物理学者のスティーヴン・ワインバーグによる『科学の発見』(赤根洋子訳、文藝春秋)があります。同書については以前「日本経済新聞」に書評を書いたことがありますので、そちらをご覧いただければ幸いです。#世界を変えた書物 ☞style.nikkei.com/article/DGXKZO…
2018-09-10 01:15:29
コンパクトな本としては、エドワード・プリンチーペ『科学革命』(菅谷暁+山田俊弘訳、丸善出版)が大きな流れと要点について具体例を交えつつ、16、17世紀の科学革命を解説した好著です。前提となるルネサンスの人文主義や翻訳運動についても概説あり。#世界を変えた書物 ☞maruzen-publishing.co.jp/item/b294803.h…
2018-09-10 01:17:55
このプリンチーペさんの別の本『錬金術の秘密』(ヒロ・ヒライ訳、BH叢書、勁草書房)は先日翻訳されたところでした。科学/化学の歴史を検討するうえで欠かせない「錬金術」について、その起源から現代までを俯瞰させてくれる本です。同書についてはハッシュタグ「#錬金術の秘密」をご覧ください。
2018-09-10 01:20:03
ニコ生の橋本麻里さんとの解説でご紹介した本についても、少しずつ補足しましょう。私が当日持参した2冊のうち最初にお見せしたのは、アルド・マヌーツィオ(マヌティウス)による『古典ギリシア作品序文集』(ハーヴァード大学出版会)でした。#世界を変えた書物 ☞hup.harvard.edu/catalog.php?is…
2018-09-10 01:23:26
この「学匠印刷家」アルド・マヌーツィオの活動を小説にしたハビエル・アスペイティア『ヴェネツィアの出版人』(八重樫克彦+八重樫由貴子訳、作品者)も先頃翻訳刊行されたところでした。#世界を変えた書物 ☞sakuhinsha.com/oversea/27006.…
2018-09-10 01:26:32
マヌーツィオについては、雪嶋宏一「学術出版の祖アルド・マヌーツィオ」(「早稲田大学図書館紀要」第52号)もどうぞ。#世界を変えた書物 ☞google.com/url?sa=t&rct=j…
2018-09-10 01:27:07
また、ニコ生の解説で写本から印刷へという話をしました。写本については、例えばクラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ『写本の文化誌――ヨーロッパ中世の文学とメディア』(一條麻美子訳、白水社)で概要を知ることができます。#世界を変えた書物 ☞hakusuisha.co.jp/book/b288150.h…
2018-09-10 01:29:18
印刷については、アンドルー・ペティグリー『印刷という革命――ルネサンスの本と日常生活』(桑木野幸司訳、白水社)で、その出現から多様な広がりを眼に入れることができます。#世界を変えた書物 ☞hakusuisha.co.jp/book/b313167.h…
2018-09-10 01:32:01第2夜(書物展の大きな文脈を知るために)

「世界を変えた書物」展(上野の森美術館、9月24日まで会期中無休)に関連する本を紹介するコーナーの第2回をお送りします。20ツイートほど続きます。#世界を変えた書物 ☞kanazawa-it.ac.jp/shomotu/
2018-09-10 14:03:04
まず、書物展の大きな文脈を知るのに役立つ本から。加藤好郎+木島史雄+山本昭編『書物の文化史――メディアの変遷と知の枠組み』(丸善出版)は、約20名の専門家による書物の通史読み物。文字の発生から現代まで、東洋、西洋を中心に章立てされています。#世界を変えた書物 ☞maruzen-publishing.co.jp/item/b295060.h…
2018-09-10 14:04:33
書物文化については、勉誠出版から『書物学』という雑誌が出ており、毎号東西を問わず書物文化に関する特集を組んでいます。大判で図版多数と、ヴィジュアル面でも力が入っています。私も創刊号から読んでいます。#世界を変えた書物 ☞bensei.jp/index.php?main…
2018-09-10 14:06:13
書物史や出版史には、他にもたくさんの面白い本があります。それについては、先々でまたご紹介することにしましょう。#世界を変えた書物
2018-09-10 14:06:50
印刷物の歴史については、東京都文京区にある印刷博物館の常設展がすこぶるつきの楽しさです。活版印刷機そのものや「世界を変えた書物」展と同様の稀覯書の数々が展示されています。#世界を変えた書物 ☞printing-museum.org
2018-09-10 14:07:33
「世界を変えた書物」展にご興味のある向きには、印刷博物館で10月10日から始まる「天文学と印刷」展もおすすめです。コペルニクスやケプラーなどの天文学の進展と印刷の関係を追跡する試み。中野豪雄さんのデザインによるポスターやチラシにもご注目。#世界を変えた書物 ☞printing-museum.org/exhibition/tem…
2018-09-10 14:08:09