用心棒
遅れた大掃除のシメに鏡と窓を拭いて、新しく買ったブルーレイレコーダのテストを兼ねて、昨日録画した黒澤明監督「用心棒」を観ました。これが今年の映画初めです。20何年か振りに観たけど、面白かった。「荒野の用心棒」「ラストマンスタンディング」も好きだけど、やはりオリジナルが最高。 pic.twitter.com/q2sXYQ2x6H
2018-01-02 01:12:06今年の映画始めは「用心棒」。最高のスタートですな。昨日「七人の侍」と一緒に「アサシン・クリード」も見たんだけどちょっと酷かったので、それを払拭してくれた
2018-01-02 01:33:29大みそかから「7人の侍」「生きる」「用心棒」「椿三十郎」「ジョーズ」「ニューシネマパラダイス」ときて、「秒速5センチメートル」「星を追うこども」と映画三昧(あとは寝ているダメ正月)
2018-01-02 02:06:37「荒野の用心棒」と「用心棒」を続けて観て発見したこと。三十郎は刀を抜くまで羽織の中に手を隠している。イーストウッドもポンチョで手と銃を隠す。様々なところでイーストウッドは三船の演技を意識して踏襲しているように見える。 pic.twitter.com/eFB2T6sCIM
2018-01-02 02:17:23
三船敏郎の殺陣の速さは黒澤明をして「フィルムに写らないので不安だった」と言わしめた程だが「椿三十郎」では、黒澤の演出のスピードが三船の殺陣を上回っている場面が散見され、両者のスピード競争の趣がある。 たとえば「俺(三船)が見張り三人をぶった斬るから、お前(加山雄三)は奥方を救い出せ」 pic.twitter.com/6mnBXiH9vg
2018-01-11 08:40:18の場面では、身を屈めて猛然と見張りに襲いかかる三船敏郎が「あっ」という間に三人を斬ってしまうのだが、この「あっ」の間に、巧みに敵の攻撃をかわしながら、複雑で危険な立ち回りが展開。一度だけカットを割って、加山雄三が座敷に飛び込んでいく 様を、立ち回りの背景に見せる。 pic.twitter.com/QwUxRdtSsq
2018-01-11 08:40:22そして三船が納刀すると同時に奥方を救出した加山が戻ってくる。殺陣は数秒、救出劇はその間に行われ、完了する。三船の立ち回りと、加山による奥方救出が同時進行して、同時に終わるのだ。一瞬の間に複数のアクションを描く事ができる映画ならではのスピード感。 pic.twitter.com/86og0qJRsI
2018-01-11 08:40:25凡庸な監督なら、三船が見張りを斬ってから加山が座敷に飛び込むかもしれないし、三船と加山の動きをカットを割って見せるかもしれない。黒澤は二つのアクションを一望にする。 (三船の後ろに座敷に侵入する加山の背中が見える) pic.twitter.com/9ZNXag9glI
2018-01-11 08:40:29観客の動体視力の限界に挑戦するようなこの演出。おそらく黒澤明は意識せずにサブリミナル的な効果を狙っている。観客の視覚にではなく、意識に映像を届けようとしているのだ。 このやり方がラストの「どう抜いて、どう斬ったのか、視認できない」対決にも生かされたのは、間違いない。 ライトセーバー pic.twitter.com/CEgqnGzXm3
2018-01-11 08:40:33