航跡採掘場をあらすゴブリンを戦槌でぶちのめす師匠 「鎧から力を感じるな。あいつらもう武具に呪文付与なんぞ覚えたのか」 「そろそろ?」 「そろそろ?」
2018-01-08 13:22:51ドワーフ女いっぴきに総崩れは悔しいゴブリン。用心棒のオーガを出す。 こんぼうをふりまわす巨体。 「にぐう!」 頭からばりばりいくつもり。ぶつかる棍棒と戦槌 「ぐぬぬぬ」 「ふんぬぬぬ」 体格差があっても力は拮抗
2018-01-08 13:24:21「そろそろ?」 「そろそろ?」 見守る弟子達。そこへゴブリンがうしろから。 「ぎゃはは!つかまえたぞ!お前のこどもだろ?こいつらの命が惜しければ」 「だれがこもちだ!くそ小鬼!」
2018-01-08 13:25:27「ぎぃ!」 「ぎぎぃい!!!」 弟子達が丈夫な歯をむきだして怒る。 「うお、なんだこいつらオークのガキみてえだな…ぎゃあああ!!」 ミニ虎ばさみが腕をかむ。さらにバネ仕掛けのトゲ付き籠手が股間を一撃
2018-01-08 13:26:58血みどろになって倒れるゴブリン。師匠も鎧の力を借りてオーガの棍棒を押し返し、脳天粉砕の一撃。 「やったな」 ちとドワーフらしからぬ卑怯さが気になるが、勝利は勝利。見事な細工も褒めるには値する。引火の恐れがない坑道の入り口まで戻り、三人で並んで勝利の一服。 低い声で歌うお師匠。
2018-01-08 13:28:55触手鎧は体のツボを刺激してすごい力を出させる正しい効果を発揮してしまったのだ。 ただその夜副作用で悶々とする師匠。 「…ちっ…酒でも飲むか…」 鎧の改良を夢見て眠る弟子達
2018-01-08 13:30:39「かいりょうした」 「かいりょうした!」 「おー…ほかのやつにきてもらえ」 「ししょうのさいず!」 「とくちゅう!とくちゅう!」 「…ちっ…」
2018-01-08 13:32:00作品にだけは付き合いがよいドワーフ気質。 「なんかドワーフの技じゃない魔法がまじってないか」 「しらない!」 「つよくなる!」 「ふん…どれ…じゃあ今日はこいつでエメラルドの鉱脈にいくぞ」
2018-01-08 13:33:42無事討伐完了。リザードから回収したエメラルドもお土産に。 「悪くないぞ。お前等の鎧…なんでふくれっつらしてんだ」 「べつに」 「べつに」
2018-01-08 13:36:21その夜。師匠汗びっしょり。弟子達の兄(鍛冶も戦いも一流のドワーフ王子)との淫夢を見てしまい自己嫌悪 「まったく」 明け方前にすぱすぱパイプをやって不機嫌に。
2018-01-08 13:38:05「かいりょうした!」 「かっこよくした」 「この前のエメラルドをはめこんだか。まがまがしい意匠だな…古オークのもんに近い」 「しらない!」 「かっこいい!」
2018-01-08 13:39:14二度目の改良。三度目の戦闘へ。山の下のドワーフの暮らしを支える大切な水。地底湖の手入れに。 手桶が歯車によって自動で水をくむ装置があるが、地底湖にも魔物が繁殖するので駆除は大事。
2018-01-08 13:40:38「水中だと沈むし鎧はいいか」 「よろいだいじ!」 「だいじ!」 「わかったわかった」 作品を試してほしいという弟子の気持ちにだけは誠実な師匠
2018-01-08 13:41:19すばやく動き回り、水にもぐるので仕留めるのに苦労。 「岸からじゃらちがあかんな」 「がんばえー」 「がんばえー」 若干いらいらしながら待つ弟子達
2018-01-08 13:43:37山椒魚みたいのは水の中を移動して弟子達を襲う 「やわらかく、あったかいにくよ…としぃひと…」 なんかぐにゃぐにゃ言ってる。怖い。さっそく弟子達の殺人トラップで反撃、しかし器用にかわされる。 ハーフリングなみのすばやさ。
2018-01-08 13:44:57二つの手でそれぞれ首をしめられじたばたもがく弟子達 「しじょぉお!」 「しじょぉ!」 いざとなったら師匠に頼る。 しかしその時師匠のようすがおかしい。
2018-01-08 13:45:36「やった!ぐぇ」 「せいこう!ぐぇ」 一瞬喜色を浮かべるがすぐに舌を出してぐったりする弟子達。山椒魚みたいのは首をかしげる。 まあとにかく今夜のご飯は手に入れた。生きたまま踊り食いするのがうまいので首はおらずそのまま地底湖のまんなかの巣に連れ帰ることに。
2018-01-08 13:47:29